小劇場中心の演劇系情報誌『BITE』創刊。
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小劇場ファンにツボな、その中身とは
演劇系情報誌『BITE』が6月30日に創刊された。編集長は演劇ライターとして活躍する園田喬し。彼はSPICE執筆陣の一人でもある。創刊にあたり公式サイトの中で次のように語る。
「自分なりに『観劇生活をどう楽しむか?』について、あれこれ悩んで考えて、結果生まれたのがBITEです。僕は『カンゲキを咀嚼したい』と思いました。これからもマジメに遊んでいきたいです。まだまだブラッシュアップ出来ますし、やりたいことは沢山あります。しばらくは作り続けたいなぁと思っているので、よろしければお付き合い下さいませ」
BITE創刊号の内容は、国内外で活躍する演出家・多田淳之介のインタビュー。また、「旬の作品の秘密に迫る」コーナーでは、「悪と自由」を巡る三部作を大胆に締めくくったアマヤドリ『悪い冗談』、安部公房の戯曲『友達』をダンスで再構築したCHAiroiPLIN『FRIEND』、ケラリーノ・サンドロヴィッチ作のシリアス・コメディに挑んだぬいぐるみハンター『すべての犬は天国へ行く』、独特の質感を持つ笑いが特徴的な青年団リンク 玉田企画『ふつうのひとびと』を紹介。さらに、対談企画「制作者と演出家」で中野成樹+フランケンズ、舞台製作を支えるスタッフにスポットを当てる「バックヤードの賢人録」で制作者の三好佐智子にスポットを当てている。
今回の創刊の目的を「観客にとって観やすい環境を、アーティストにとって多くの人に観てもらいやすい環境を考え、観劇環境の更なる整地を目指す」と語る園田編集長だが、ネット主流の時代にこのような専門的な紙媒体を一人で立ち上げることの意義や目論見については、後日SPICEが編集長に直接確かめる予定。
なお創刊号は、送料無料一冊1,000円。書店には流通されないが、公式サイト経由で購入可能。