『デスノートTHE CONCERT』レポート　台湾公演も決定した本公演への期待高まる

2015年に日韓で上演されたミュージカル版『デスノート』がこの秋、再演される。本公演を前に、豪華俳優陣による『デスノート THE CONCERT』が上演された。本公演については台湾での追加公演も発表された。ゲネプロの様子を写真とともにお伝えする。

Wキャストで夜神月を演じる浦井健治と柿澤勇人、Lを演じる小池徹平、弥海砂を演じる唯月ふうか、死神レム役の濱田めぐみといった初演メンバーに加え、新たに死神リューク役となった石井一孝、韓国版でリュークを演じたカン・ホンソクがアンコールを含む全19曲を歌いあげた。

コンサートの序盤のMC。石井が「まだ演出を一度も受けていないのに歌っちゃうっていう(笑)。まだ自己流です」と語ると、小池が「メイクも何もしなくてもリュークかと」とツッコミを入れた。石井自身「顔が似ていると言われます」と笑った。

中盤のMCではカン・ホンソクが濱田や唯月と登壇。日韓の観客の違いを問われると「韓国の観客が情熱的とすると、日本の観客は真摯に観てくれる。ニコニコしながら見守ってくれるお母さんのよう」と答えていた。

『デスノート』の楽曲は、『ジキル&ハイド』など数々の名曲を世に送り出してきた作曲家フランク・ワイルドホーンが手がけている。彼の音楽を日本のミュージカル界が誇る俳優陣が歌い上げる、なんとも豪華なコンサートだった。夜神粧裕役の髙橋果鈴や夜神総一郎役の別所哲也のビデオメッセージ、初演時の公演映像も流れるなどして、一気に本公演への期待が高まるコンサートだった。

取材・文・撮影／五月女菜穂