『ピピン』の公開リハに米倉涼子駆けつける

2015.9.4
レポート
舞台

2013年トニー賞4部門を受賞した話題のブロードウェイ・ミュージカル『ピピン』が、9月4日(金)日本で開幕。これに先立つ9月3日、会場となる東急シアターオーブにて公開リハーサルと会見が行われ、同公演のスペシャルサポーター米倉涼子も応援に駆けつけた。

1972年に名匠ボブ・フォッシーの振付・演出により初演された『ピピン』(作曲:スティーヴン・シュワルツ)は、その振付スタイル(フォッシー・スタイル)をたっぷり残しながら、2013年ダイアン・パウラスの新演出によってサーカスと融合した斬新奇抜なミュージカルとして生まれ変わり、ブロードウェイを席巻した。これが遂に来日、開幕前日に初めてマスメディアの前に披露された


リハーサルの途中、フジテレビ笠井アナウンサーが登場し、主な出演者&米倉涼子による会見が行われた。

リーディング・プレイヤーを演じるガブリエル・マクリントンは「サーカスの要素が最大の見どころ。考えられないような技も披露するので期待して欲しい」と述べた。主役ピピン王子役のブライアン・フローレスは「日本の観客に観られることで作品がどう進化してゆくのかが楽しみだ」と語った。また、ピピン王子の祖母を演じるプリシラ・ロペスは「日本のすべてのお婆さんたちに人生をもう一回生き直そうというインスピレーションを与えたい」と。


米倉は「舞台いっぱいに広がったエンターテインメント。どこを見たらいいのかと迷うほど、あちこちで素晴らしいダンスやアクロバットが繰り広げられてワクワクする」と感想を話した。また、今回の出演者の中に過去のトニー賞受賞者が二名いることについて「どうやったらトニー賞ってとれるのかな」と単刀直入に質問。初演時にピピン王子役で同賞を受賞したジョン・ルービンスタインが「秘訣などない。くじびきやサイコロのようなもの」と答えたのに対して、もう一人の受賞経験者プリシラ・ロペスは「本人の才能も重要だ」と反論するも、「トロフィーはいくらで売れるのかしら」とジョークも飛ばした。


さらに米倉は「字幕があるからストーリーがよくわかって嬉しい」「祖母バーサが客席に合唱を呼びかける場面(「No Time at All」)ではお客様にぜひ参加して欲しい」とも。「SPICE」では、その際の歌詞の一部を下記に掲載しておくので、観に行かれるかたは、予習しておくことをオススメする。

Oh, it's time to start living
Time to take a little from this world we're given
Time to take time, cause spring will turn to fall
In just no time at all....

公演情報
ブロードウェイミュージカル『ピピン』

原題:PIPPIN
作曲:スティーヴン・シュワルツ
脚本:ロジャー・O・ハーソン
演出:ダイアン・パウラス
サーカス・クリエーション:ジプシー・スナイダー
振付:チェット・ウォーカー
期間:2015/9/4(金)~2015/9/20(日)
会場:東急シアターオーブ
公式サイト:http://www.pippin2015.jp/

来日キャスト
ガブリエル・マクリントン(リーディング・プレーヤー)
ブライアン・フローレス(ピピン)
ジョン・ルービンスタイン(カール神聖ローマ帝国大帝)
サブリナ・ハーパー(ファストラーダ、リーディング・プレーヤーとバーサのアンダースタディ)
ブラッドリー・ベンジャミン(キャサリン)
プリシラ・ロペス(バーサ)
エリック・アルテミス(ルイス、ピピンのアンダースタディ)
サッシャ・バックマン(プレーヤー)
ジェイク・バーマン(テオ)
ケヴィン・ラングロワ・ブーシェ(プレーヤー)
マーク・バレル (スウィング、アシスタント・コリオグラファー、ダンスキャプテン)
マシュー・デグズマン(プレーヤー、ルイスのアンダースタディ)
サミー・ディニーン(プレーヤー)
ローラ・ホール(プレーヤー、キャサリンのアンダースタディ)
ニコラス・ジェモーニ(プレーヤー)
アンナ・カチャロヴァ(プレーヤー)
アラン・ケリー(プレーヤー、チャールズのアンダースタディ)
ベン・クリーガー(テオ)
シャーロット・オサリバン(プレーヤー)
アンナ・シュナイター(プレーヤー、キャサリンのアンダースタディ)
ケイティー・スミス(プレーヤー)
ボリス・ヨーク(プレーヤー)