ソニービル、中央公論ビルディングなど戦後モダニズム建築を紹介 『芦原義信建築アーカイブ展―モダニズムにかけた夢』

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2017.3.29
「ソニービル新築工事(フロアー透視図)」 1965年頃

「ソニービル新築工事(フロアー透視図)」 1965年頃

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『芦原義信建築アーカイブ展―モダニズムにかけた夢』が、2017年5月22日(月)~8月13日(日)にかけて武蔵野美術大学 美術館・図書館にて開催される。

1950年から70年代に数々の名建築を手がけた建築家・芦原義信。本展は、彼の軌跡を手描きの図面など100点以上に及ぶ建築資料の展示でたどる内容となっている。「中央公論ビルディング」(1956年)、「駒沢公園体育館・管制塔」(1964年)、「ソニービル」(1966年)、「モントリオール万国博覧会日本館」(1967年)など10の代表的な建築に加えて、芦原義信の建築や外部環境の理念を伝える「武蔵野美術大学鷹の台キャンパス」(1964年)などが紹介される。

芦原義信(あしはら よしのぶ) 

芦原義信(あしはら よしのぶ) 

「富士フイルム東京本社ビル新築工事 南 立面図」

「富士フイルム東京本社ビル新築工事 南 立面図」

「中央公論ビルディング(透視図)」 1955年頃

「中央公論ビルディング(透視図)」 1955年頃

さらに会場内では、図面や写真を中心とした芦原義信設計の全300件の作品資料をタッチパネル端末で閲覧することも可能だ。また、実在の建築をどのように記録していくかという観点から、キャンパスを2年以上延べ650時間にわたって撮影してきたタイムラプスによる映像ドキュメントのインスタレーションを展示する。加えて、モバイル端末を使って見ることができる初期キャンパスのCG再現アプリなども紹介されるとのこと。新たな建築アーカイブの試みを体験することができる本展、建築好きならずとも気になる方はぜひ足を運ぼう。

「武蔵野美術大学7号館」 撮影:村井修 / 有川幸雄 2016年

「武蔵野美術大学7号館」 撮影:村井修 / 有川幸雄 2016年

「武蔵野美術大学7号館」 撮影:百瀬俊哉 2016年

「武蔵野美術大学7号館」 撮影:百瀬俊哉 2016年

 

イベント情報
芦原義信建築アーカイブ展モダニズムにかけた夢

会 期:2017年5月22日(月)-8月13日(日)
休 館 日:日曜日、祝日
※6月11日(日)、7月17日(月・祝)、8月13日(日)は特別開館
開館時間:10:00~18:00
( 土曜日、特別開館日は17:00閉館)
会 場:武蔵野美術大学美術館 展示室1、3、4、5
入 館 料:無料
主 催:武蔵野美術大学 美術館・図書館
共 催:武蔵野美術大学 造形研究センター
協 力:芦原建築設計研究所
監 修:松葉一清(武蔵野美術大学 造形文化・美学美術史教授)
田中正之(武蔵野美術大学 造形文化・美学美術史教授)

関連イベント:
講演会「 芦原義信建築アーカイブについて」
[日時](予定)2017年5月27日(土)16:00~17:30
[会場]武蔵野美術大学 美術館ホール
[参加方法]入場無料/先着順(予約不要)/直接会場へお越しください。
[内容/出演者]
1.「 アーカイブの意義 父が残そうとしたもの(仮)」
芦原太郎(芦原建築設計研究所 所長/建築家)
2.「 鼎談:芦原義信建築アーカイブとその可能性について」
芦原太郎(芦原建築設計研究所 所長/建築家)
松葉一清(本学 造形文化・美学美術史 教授)
田中正之(本学 造形文化・美学美術史 教授)

「設計者とまわるムサビキャンパスツアー」
キャンパス設計に携わった方を講師に迎え一緒にキャンパスを巡り、設計のコンセプトや建築にまつわるエピソードなど実際の建築を見ながら語って頂きます。
[内容/講師]
● 5月27日(土) 14:30― 石岡俊二(元芦原建築設計研究所 管理建築士)
● 6月10日(土) 14:30― 児島学敏(都市文化研究室代表/元芦原建築設計研究所 設計部長)
会場 武蔵野美術大学 美術館ホール ※トークの後にキャンパスをまわります。

公式サイト:http://mauml.musabi.ac.jp/
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