新章の幕開けに3000人が熱狂! 175R、7年振りの野音公演をレポート

レポート
音楽
2017.4.10
175R  撮影=外山 繁(starmine)

175R  撮影=外山 繁(starmine)

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昨年末、6年振りに活動再開した175R(イナゴライダー)。先週4月5日(水)に、前作『JAPON』(2010年2月発売)から実に7年振り7作目となるオリジナルフルアルバム『GET UP YOUTH!』 をリリース。そして、ファン待望のワンマンライブ『175R 活動祭開!青き春の野音!』を4月8日(土)日比谷野外大音楽堂にて開催した。

東京(4月8日)と大阪(4月15日・大阪城野音)の2公演の本ライブ。活動再開後、初のワンマンライブとなる会場にはどちらも野外ステージが用意された。東京・日比谷野外大音楽堂では、これまでも野外ライブならではの数々の名演が繰り広げられ、ファンにとっても象徴的なステージである。今回は活動休止前、2010年開催の『恒例! 夏の野音祭り~今年はSingle全曲やっちゃいますか!~』以来、約7年振り、“6回目の野音”ワンマン・ライブとなる。

開演前のステージには、活動再開後撮影された彼らのニュー・ビジュアルの背景を印象的に彩るスプレーペイントを施した、気鋭のグラフィック・アーティストAZI氏が、ライブペインティングで描き上げた作品がバック・ドロップとして掲げられた。再会を待ちわびた約3,000人のファンで客席が埋め尽くされる。

175R  撮影=外山 繁(starmine)

175R  撮影=外山 繁(starmine)

発売されたばかりの新作『GET UP YOUTH!』でもオープニングを飾るナンバー「歓びの詩」が会場に流れる中、遂にメンバーがステージに登場。1曲目は彼らの活動再開の決意表明を込めた新曲「これから」でスタート。続けざまにデビュー曲「ハッピーライフ」を披露するなど、ニューアルバムからライブ初披露となる新曲や、これまでの彼らの代表曲と云えるナンバーを織り交ぜた演目で冒頭からアツいステージが繰り広げられる。

ライブ中盤には、活動再開のきっかけにもなった亡き友人への感謝のメッセージを込め作られた「シャナナ」を披露。会場周辺には開花した桜が残る中、本編ラストは、この季節の彼らの代表曲「SAKURA」を披露し、最高潮のボルテージのまま終了。興奮冷めやらぬアンコールが轟く中、既に次作リリースのアナウンスがされているシングル収録予定の新曲「夏のマボロシ」を届けた。

そしてライブMCでは「よかった~雨降らなくて、ホントよかった。みんなの想いが届いたんだな、そう思います。ありがと!」と久しぶりのワンマンでのファンとの再会に感謝の意を述べ、活動再開の想いを語った。

175R  撮影=外山 繁(starmine)

175R  撮影=外山 繁(starmine)

「このワンマンがあるまでの7年間に、それぞれの7年間がきっとあって……学校を卒業した人とか、結婚した人、子供を産んだ人。俺にも、このイナゴライダーにも新しい家族が増えたメンバーもいるし。きっとそれぞれの7年間があると思っていて。その7年間でそれぞれが得たものだったり、守るべきものだったり。パンクロック……ロックを鳴らしていくんだけど、守りに入るとカッコ悪いと思ってずっと生きていながら、なんか今はまた守るべきものが出来て、より強くなれたような気がするのでその想いを、またマイペースに、少しづつ、みんなに届けていけられたらいいなと思っています。また新しいイナゴライダーを是非応援して貰えたら嬉しいなと思っています。宜しくお願いします!」

アンコール最後の曲は大ヒットナンバー「空に唄えば」。175Rと観客とが一体となった大合唱が日比谷の夜空にいつまでも鳴り響いた。

2003年にメジャー・デビューし、瞬く間にメインストリームに登りつめた彼らが当時“青春パンク”の旗手としてムーブメントを牽引してから十数年がたち、6年間活動休止の充電期間を経て発表された新作アルバムと今回のワンマンライブ。まだまだ “これから”、その核心を見事に証明してみせた175R。彼らの新章の幕開けである。

 

ライブ情報
「175R 活動祭開!青き春の野音!」
会場:大阪城野外音楽堂
日程:2017/4/15(土)
時間:OPEN 16:15 / START 17:00
お問い合わせ:キョードーインフォメーション 0570-200-888
代:指定席:¥3,900 (税込)
一般発売中
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