LinQ 6周年ライブで再開発への思いを語る「中野で集大成を」

九州発のアイドルグループ・LinQの6周年ライブ『再開発プロジェクト公演 I am LinQ～軌跡～』が5日、福岡市民会館で行われた。

昨年12月に現体制での活動を2017年6月までとし、新プロジェクトを発足させて新たな活動を行うことを発表したLinQは、この日と27日に東京・中野サンプラザの2公演の動員数やパフォーマンスで今後のLinQの運命が大きく左右される、重要なライブとなった。発表後、5ヶ月にわたって行われた再開発プロジェクトの成果を見せようと、21人のメンバーが冒頭から気迫あふれるパフォーマンスを披露した。

一曲目はオレンジ色のペンライト一色に染まった「シアワセのエナジー」でライブがスタート。最初のMCでは今回のライブのレッスンで重傷を負ったリーダーの天野なつも登場し、医師の許可で可能な限り出演できるようになったとのことで、「自分が今できることを全力で出していきたいと思っているので、最後まで楽しんでいってください」と詰めかけたファンに元気に挨拶した。

一連の再開発プロジェクト動画でその模様が公開されていた「ダンスオーディション」はこの日、新曲「Funky!LinQ」という形で初披露され、勝ち抜いた海月らな、山木彩乃、原直子、桜愛美、高木悠未（当初は天野なつが選ばれていたが負傷により交代）の5人がソロパートでステージに立った。

ライブ終盤では5月3日発売の新曲「トレジャー」（アニメ『妖怪ウォッチ』エンディング曲）に続き、同じく今回の公演のために用意された「ONE FOR ALL FOR ONE」を全員で熱唱。続いて「Shining Star」「ハレハレ☆パレード」「祭りの夜～君を好きになった日～」とLinQライブならではの“お祭り感”満載曲で締めくくった。

続くMCで山木彩乃は「九州の愛を全国に発信して、これからも愛されるグループになりたいです。東京でも今日みたいに大成功で終わりたいと思います」と語り、LinQに加入前の4年前に同じ福岡市民会館で行われた『LinQ新春特別公演〜楽詣〜』を妹のこころと見に来ていた新木さくらは「私は、そのステージに立てることがうれしかったですし、皆さんと今日は素敵な景色が見られたんじゃないかと思います」と涙ながらに語った。天野なつは「プロジェクトの成功はもちろんなのですが、来てくれた皆さんが“最高だった”と言っていただけるのが一番なので楽しみにしていてください」と、27日の中野サンプラザ公演に向けて気持ちを新たにしていた。

その後、会場からの替え玉コール（アンコール）で再び登場したメンバーは、「V to Road」を熱唱。最後は全員で一列になって手をつなぎ、全25曲、3時間にわたるライブは熱狂のうちに幕を閉じた。

メンバーが退場する中で、突然再び登場した新木さくらは名残惜しそうに「中野サンプラザ絶対成功させましょうね」と絶叫し、最後は副副リーダーの吉川千愛が「私たちLinQはこれからも笑顔の架け橋になれるように歌って踊り続けます」と、九州のファンの前で改めてLinQの活動への思いを語った。

本公演は27日にも東京・中野サンプラザで行われる。