グリーン・デイ、都市伝説とまで言われた幻のドキュメンタリー映画が遂に公開
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昨年はグリーン・デイの反ブッシュ政権作品となった名作『アメリカン・イディオット』の10周年だったが、11年目を迎えた今年、棚上げされていたそのドキュメンタリー映画がついに日の目を見ることになった。『Heart Like a Hand Grenade』というタイトルで10月15日に公開される予定だという。
『アメリカン・イディオット』収録の「シーズ・ア・レベル」から名付けられたこの映画は、バンドが同アルバムを制作していた9か月間を追ったもの。撮影したのはジョン・ローカー監督で、グリーン・デイがこのようにレコーディング・プロセスを見せるのは初めてのことだったそうだ。さらには、バンドがレコーディング直後に小さな会場でアルバム全曲を披露した様子も収録されているとのこと。同ライブの模様を収めたのは唯一これだけのようだ。
『Heart Like a Hand Grenade』は2009年に一度だけ、ハリウッドのエジプシャン・シアターでおよそ400人のファンに向け上映された。しかし、それ以降公開されるといった話もなく、ただのデマもしくは都市伝説ではと疑う声もあった。
ローカー監督はグリーン・デイのオフィシャル・サイトにて、「これは刺激的な映画で、とても小規模な映画でもある。全てはテープボックスひとつとワンカメによるもの……。この映画はアートハウスの一部をこっそり観察しているようなものだ」と述べている。
70年代後半からパンク・ロック・ファンであるローカーは、『リブ・フリーキー!ダイ・フリーキー!』(69年に起きたチャールズ・マンソン・ファミリーによる殺人事件をフィーチャーしたアニメ映画)や『Everything You Ever Wanted to Know About Gay Porn Stars』シリーズなどの、物議をかもす映画でその名が知られる監督だ。
グリーン・デイは今年初め、ロックの殿堂入りを果たしている。