岩田剛典、山本美月、北村一輝、斎藤工ら競演で小説『去年の冬、きみと別れ』を映画化へ 盲目の女性が巻き込まれた焼死事件の謎描く

2017.8.1
ニュース
イベント/レジャー

『去年の冬、きみと別れ』 (C)2018映画「去年の冬、きみと別れ」製作委員会

画像を全て表示(3件)

芥川賞作家・中村文則氏のサスペンス小説『去年の冬、きみと別れ』が岩田剛典EXILE/三代目J Soul Brothers)ら出演で映画化されることが決定した。

『去年の冬、きみと別れ』は、中村氏が初めて挑んだサスペンス小説で、キャリア最高傑作との呼び声も高い作品。新進気鋭のルポライター耶雲恭介が、盲目の女性が巻き込まれた焼死事件の真相に迫るにつれ、抜けることのできない深みにはまっていく姿を描く。

『去年の冬、きみと別れ』原作小説書影 (C)中村文則/幻冬舎

原作小説は、書店員の投票によって選ばれる『2014年本屋大賞』にノミネートした作品。原作者の中村氏は、2002年の『銃』で新潮新人賞を受賞し、2004年『遮光』で野間文芸新人賞、2005年の『土の中の子供』で芥川賞、2010年の『掏摸』で大江健三郎賞を受賞。初の英訳『掏摸』が米紙『ウォール・ストリート・ジャーナル』で2012年の年間ベスト10小説に選ばれ、13年にはLAタイムズ文学賞の最終候補にノミネートされた。2014年には、ノワール小説への貢献を称えられ、米国の作家、編集者、書店関係者からなる団体の文学賞‟デイヴィッド・グーディス賞”を日本人として初めて受賞している。『去年の冬、きみと別れ』は、そんな中村のデビュー15周年となる2017年に映画化される。

岩田剛典 『去年の冬、きみと別れ』 (C)2018映画「去年の冬、きみと別れ」製作委員会

主人公の耶雲恭介(やくもきょうすけ)を演じるのは、EXILE、三代目J Soul Brothersのメンバーで、俳優としては映画『クローズ EXPLODE』『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』『HiGH&LOW』シリーズへの出演などで活躍。『去年の冬、きみと別れ』では、焼死事件の謎に迫る新進気鋭のルポライターを演じ、初の本格サスペンス映画に挑む。また、耶雲の婚約者である松田百合子(まつだゆりこ)役で山本美月、耶雲が事件の取材ルポタージュの提案をする週刊誌・編集者の小林良樹(こばやしよしき)役で北村一輝、耶雲の取材対象者で事件の被告・世界的フォトグラファー木原坂雄大(きはらざかゆうだい)役で斎藤工、木原坂雄大の姉で弟を事件からかばう木原坂朱里(きはらざかあかり)役で浅見れいながキャスティングされている。メガホンをとるのは、『脳男』『グラスホッパー』の瀧本智行。脚本は、『BECK』の大石哲也氏が手掛ける。

『去年の冬、きみと別れ』の撮影は7月2日、関東近郊でクランクイン。8月中旬にクランクアップ予定だ。公開は2018年春を予定している。

映画化発表を受けた岩田、原作者・中村氏のコメントは以下の通り。

岩田剛典(耶雲恭介役)

――本作の出演オファーを貰った時の率直な感想。

大変なお話を頂いてしまったなと率直に感じました。 これだけ重厚感のある作品にまだ出会っていなかったというのもありますし、この役を演じることは自身にとってはチャレンジですが、その分得るものも大きいと感じ、オファーを受けさせて頂きました。全てを賭けて臨まないと演じられないと感じるくらい、複雑かつやり甲斐のある役どころなので、とにかく没頭して撮影に臨んでいきたいなと思います。

――始めて台本を読まれた時の、役柄の感想。

登場人物全員が、人間の表と裏の顔であったり、人間のもつ様々な感情を表現する、先の読めない複雑なストーリー展開だと感じました。その中で僕が演じる耶雲恭介は、ストーリーテラーでもあり、心の中に抱えるトラウマと戦う役柄。この撮影期間ずっと悩みながら、役に没頭しないと演じるのが難しいと思うほど、とてもやり甲斐のある役柄だと感じました。

――瀧本監督と他俳優陣とどのような作品を作りあげたいか、また期待する事。

今回、初めて瀧本監督とご一緒させて頂きます。瀧本監督が今までに撮られた作品も全て拝見させて貰ったのですが、どれも観終わった後にすごく心に刺さるメッセージ性のある作品を撮られている印象がありました。今回の作品を瀧本さんが撮られるという事で、僕自身も楽しみです。そして、豪華な俳優陣の皆様との共演もとても楽しみです。原作の持つ圧倒的なエナジーをキャスト&スタッフ一丸となり伝えていけるような作品にしていけたらと思います。

――本品を期待するファンへのメッセージ。

この作品できっと観た事のない俳優としての新たな姿を見せられると感じています。 自分にとって挑戦でもある難しい役柄ではありますが、皆さんに楽しんでいただける作品になるよう、この猛暑の暑さに負けないくらい熱く、燃えていきたいと思います。来年春の公開、楽しみにしていてください。


中村文則(原作者)

素晴らしい方々に演じていただけて光栄です。映像化不可能と言われていたミステリーですが、脚本を読んだ時に「この手があったか!」と感心してしまいました。大変楽しみにしています

映画『去年の冬、きみと別れ』は2018年春公開。

イベント情報

映画『去年の冬、きみと別れ』
監督:瀧本智行 脚本:大石哲也 音楽:上野耕路
出演:岩田剛典(EXILE / 三代目 J Soul Brothers)
山本美月、斎藤工 ・ 浅見れいな / 北村一輝
原作:中村文則『去年の冬、きみと別れ』(幻冬舎文庫)
制作プロダクション:C&Iエンタテイメント
製作:映画「去年の冬、きみと別れ」製作委員会

【あらすじ】
新進気鋭のルポライター耶雲恭介。彼女との結婚を間近に控え、本の出版を目指す彼が目を付けたのは・・・不可解な謎が残る、盲目の美女が巻き込まれた焼死事件と、その事件の容疑者である天才写真家・木原坂雄大だった。その真相に近づくにつれ、いつの間にか彼は、抜けることのできない深みにはまっていく。

配給:ワーナー・ブラザース映画
公式HP:http://wwws.warnerbros.co.jp/fuyu-kimi/  
(C)2018映画「去年の冬、きみと別れ」製作委員会

  • イープラス
  • EXILE
  • 岩田剛典、山本美月、北村一輝、斎藤工ら競演で小説『去年の冬、きみと別れ』を映画化へ 盲目の女性が巻き込まれた焼死事件の謎描く