映画「ピース オブ ケイク」の劇中劇が山本裕典主演で舞台化!
劇団めばち娘「ツチノコの嫁入り」
劇団めばち娘「ツチノコの嫁入り」、テーマは“ツチノコの復讐劇”
9月5日(土)から公開されている映画「ピース オブ ケイク」、そしてその原作に登場する劇団そして劇中劇を舞台化した劇団めばち娘の旗揚げ公演「ツチノコの嫁入り」が9月17日(木)からCBGKシブゲキ!にて上演スタートされた。映画版で監督を務めた田口トモロヲが、「劇団鹿殺し」の丸尾丸一郎宛に劇中劇部分の構成をオファーされ、これを手掛けたことがそもそものきっかけ。映画ではたった2分程度の劇中劇だったが、これを大きく膨らまし「完成版」として舞台化したというのが本作だ。
劇団めばち娘「ツチノコの嫁入り」
自分たちの存在を認めない人類に対し、復讐を誓うツチノコの生き残りをかけた壮大なストーリー!人間の「負」の感情にツチノコが棲みつき、次々と乗っ取る。だが、徐々にツチノコの謎が明らかとなり…。何度か登場する「深いようで浅い、浅いようで深い」という言葉の意味がじわじわ迫ってくる舞台だ。
劇団めばち娘「ツチノコの嫁入り」
初日直前のゲネプロのあと、主演の山本裕典、阿部丈二(演劇集団キャラメルボックス)、丸尾丸一郎(劇団鹿殺し)の三名が記者会見に登場した。
山本は「オカマの天ちゃん」役(映画では松坂桃李が演じている)ということで、脚線美を生かしたゴールドのドレス姿。「こんなガチでゲイの役は初めてなので楽しんでやっています」と感想を口にした。そんな女装姿について丸尾が「山本くんは意外と男性フェロモンが多いから似合うかなあ?と思っていまして。でも稽古が進んでドレス姿を観たときに“あ、そっちもイケるんだな”と」阿部も「デヴィッド・ボウイみたいでカッコいい。アヴァンギャルド感が出てますよね」と持ち上げると「でも“キレイ”とは思わないんですよね」と山本が返し大笑い。
劇団めばち娘「ツチノコの嫁入り」
また、今回のオファーについて山本は「事務所的に僕は歌がNGだったはずですが…うちの社長が(この作品は)歌・ダンスがあると知らずにOKと返事をしたのでは?あとで友人から「鹿(殺しの舞台)って歌うぜ!?」と言われ、まさかまさかと思っていたら…これが最初で最後の歌になると思います!」と苦笑いを見せていた。
劇団めばち娘「ツチノコの嫁入り」
最後に阿部が「実際にナマで上演するリアル感、ライブ感を舞台を通して知っていただき、小劇場っていいな、芝居っていいなと思ってもらいたい」と語る言葉はまさに真実。シルバーウィークはぜひCBGKシブゲキ!へ。