【深ヨミ】ゆず、2枚同時リリースのライブALに特徴的な売上げ動向

2015.9.20
コラム
音楽

 9月21日付のBillboard JAPAN週間セールスアルバムチャート “Top Albums Sales”では、ゆずが14年ぶりにリリースした2枚のライブアルバム『二人参客 2015.8.15~緑の日~』と『二人参客 2015.8.16~黄色の日~』が1位2位となった。

 両作は、今年の8月15日と16日に、横浜スタジアムで開催された弾き語りライブの模様を日にちごとに収録したライブアルバム。ライブ開催から1か月経たずにリリースされたことや収録曲の半分以上が違う楽曲になっていることなどが話題になった作品だ。

 SoundScan Japanのセールスデータからそれぞれの売上げを見てみると、1位『二人参客 2015.8.15~緑の日~』は3.1万枚。2位『二人参客 2015.8.16~黄色の日~』は3万枚とその差は1000枚。ほぼ同数を売り上げたと言っていいだろう。そして、この2枚のアルバムの売上げ地域を見てみると特徴的な傾向が見られる。もっとも売上げを伸ばした地域は、2作ともに東京の1.2万枚。2位は神奈川の1000枚となり、その他の地域は3桁以下となっている。リリースされるタイトルで東京が1番のセールスを上げるのはよく見られることが、ここまで突出して東京だけ売上げが高いことはあまり見られない。人口が多い大阪や名古屋も4桁の売上げを出したり、ライブを開催した場所の神奈川の売上げがもっと高くても不思議ではない。

 ライブアルバムは、ファンはもちろん、ライブに行った人やライブに行けなかった人が買う場合が多いだろう。ゆずのファンは東京に多いのか、それとも他アーティストのライブアルバムでもこのような特徴が見られるのか。今後検証していく予定だ。

 

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