日本オペラ振興会2016/17シーズンラインナップを発表

2015.9.24
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クラシック

右から)園田隆一郎、山下一史、佐竹康峰 (公益財団法人日本オペラ振興会 理事長)、 折江忠道 (藤原歌劇団 公演監督/ 2016年度より総監督)、大賀 寛 (日本オペラ協会 総監督)、山田和樹、田中祐子、高橋薫子、光岡暁恵 Photo:M.Terashi/Tokyo MDE

 公益財団法人日本オペラ振興会(藤原歌劇団・日本オペラ協会)が9月3日都内で会見を開き、2016/17シーズン公演のラインナップを発表した。藤原歌劇団公演として2つの新制作を含む3作品を、日本オペラ協会公演として新制作1作品を上演する。

 《愛の妙薬》(2016年4月)を指揮する園田隆一郎は「09年に指揮した作品。今年12月にはトリエステのテアトロ・リリコでも指揮するので、その経験を持ち帰りたい」との抱負を語った。また、《カルメン》(17年2月・新制作)を指揮する山田和樹は「サイトウ・キネン・フェスティバル松本で《火刑台上のジャンヌ・ダルク》を、サントリー芸術財団 サマーフェスティバルで《オレステイア》を指揮したとはいえ、本格的なオペラを指揮するのは初めて。ピットに日本フィルが入るのも嬉しいこと。オケもピットに入ることを望んでいましたし、来年は日本フィルの創立60周年でもあり、そのシーズンにオペラを上演できることは本当に嬉しい」と喜びを口にした。

 このほか、藤原歌劇団初登場となる山下一史が《カプレーティ家とモンテッキ家》(16年9月・新制作)を、田中祐子が日本オペラ協会公演《よさこい節》(17年3月・新制作)をそれぞれ指揮する。

 15年度から藤原歌劇団公演監督(2016年度より総監督)を務める折江忠道は「20年後30年後を見据えて、ぜひとも若手に本番を多く経験してもらい、最終的にはその人の生き様が舞台で表現できるようにしていきたい。それがひいては、お客様へ何かを伝えることになる。その信念で責務を果たしたい」との決意を語った。

 

公演情報
日本オペラ振興会(藤原歌劇団・日本オペラ協会)[2016/17シーズン公演ラインナップ]

・藤原歌劇団公演《愛の妙薬》
2016年4/23(土)、4/24(日)テアトロ・ジーリオ・ショウワ
指揮:園田隆一郎 演出:粟國 淳 出演:高橋薫子、光岡暁恵 他
・藤原歌劇団公演《カプレーティ家とモンテッキ家》新制作
2016年9/10(土)、9/11(日)新国立劇場 オペラパレス
指揮:山下一史 演出:松本重孝 出演:向野由美子、鳥木弥生 他
・藤原歌劇団公演《カルメン》新制作
2017年2/3(金)、2/4(土)、2/5(日)東京文化会館
指揮:山田和樹 演出:岩田達宗
・日本オペラ協会公演《よさこい節》新制作
2017年3/4(土)、3/5(日)新国立劇場(中)
指揮:田中祐子 演出:岩田達宗

日本オペラ振興会(藤原歌劇団・日本オペラ協会):https://www.jof.or.jp