紅葉シーズン目前!この秋に行くべき鎌倉の寺5選
日に日に秋が深まり、まもなく美しい紅葉の季節がやって来る。関東有数の古都、鎌倉で外せない定番の寺5選を紹介!歴史ある寺から眺める紅葉は、ここでしか味わえない感動をもたらしてくれるはずだ。各寺の建築物や天井画、季節の花々などを少し深く掘り下げて、いつもとはひと味違う紅葉狩りに出かけてみては?
■ 円覚寺
創建以来、朝廷や幕府のあつい帰依を受けてきた格式ある寺。約6万平方メートルの広大な敷地全体が国指定史跡に指定され、国宝や重要文化財が点在し見どころも多い。例年、11月中旬から12月上旬には、イチョウやモミジ、カエデなど約100本の木々が色づく。
■ 長谷寺
本堂の観音像は、721年に大和(奈良県)の長谷寺で造顕、海中に奉じられ、そののち長井浦(横須賀市長井)に現れ遷座されたと伝承される。境内には、弘法大師が修行したとされる弁天窟なども。紅葉ライトアップは鎌倉で唯一行われる。
■ 瑞泉寺
寺の周辺一帯が、紅葉ヶ谷(もみじがやつ)と呼ばれる紅葉名所として親しまれている。山号の錦屏山(きんびょうざん)とは、周囲の紅葉が錦の屏風のように美しいことに由来。鎌倉公方(鎌倉府の長官)の菩提寺として、鎌倉五山に次ぐ関東十刹に数えられた。
■ 建長寺
北条時頼による創建で、開山(初代住職)は宋からの渡来僧、大覚禅師。総門と仏殿の間にあるビャクシンの古木は、大覚禅師が創建時に植えたものと伝わる。紅葉が見ごろを迎えると、山に囲まれた境内随所が赤や黄色に色付く。法党付近や、半僧坊に向かう途中の階段周辺は、特に絵になる光景だ。
■ 浄智寺
丘を背負い、高い木々に囲まれた静寂なたたずまいの禅寺。北条氏の勢力が盛大で、禅宗が栄えた時期に創建された。石段を登り切ると、山門の上層に鐘をつるした楼門がひと際目を引く。晩秋は裏山全体が色づき、絶好の紅葉スポットとなる。
【東京ウォーカー/記事提供=秋Walker首都圏版2015】
※記事の内容は、ウォーカームック「秋Walker首都圏版2015」から一部抜粋、再構成したものです