【山人音楽祭クイックレポ】NAMBA69　榛名ステージトリで見せた疾走感と、感動に染まった景色

山人音楽祭2017 【榛名ステージ】 NAMBA69

榛名ステージのトリを務めるNAMBA69。メンバーが登場すると、「待ってました！」とばかりにフロアいっぱいに手が上がり、会場は大歓声に包まれた。「THE WIND OF CHANGE」「LOOK UP IN THE SKY」と、序盤から飛ばしまくりのナンバー。そして、とにかくko-hey（Gt,Cho）が煽る、煽る！ K5（Gt,Cho）とのユニゾンギターも重厚で、体幹に突き刺さるようなSAMBU（Dr/Chor）のドラムの鳴りに追い打ちをかけるかのようだ。

「ロックしろよ！」との叫びから、そのままのテンションで「LET IT ROCK」と「WAKE UP」。しかし、昼間からずっと騒ぎ通していたであろうロックキッズたちにNAMBA（Vo,Ba）は、「体力残ってない感じ？ 足りねえぞ？ こんなもんじゃ終われねえぞ？」とけしかける。そして、「MANIAC！」と叫んだ瞬間、オーディエンスはハイテンポな裏打ちギターに合わせて躍り狂い、シャウトでは頭を振りまくり、前方には大きなサークルモッシュも出現。いったいどこにそんな元気が残っていたんだ……と笑ってしまうような盛り上がりっぷりだった。

MCでいったんクールダウンし、山人音楽祭やG-FREAK FACTORYとのこれまでのエピソードを熱く語るNAMBA。「みんなも地元に帰ったら何か思いっきりやってくれよな」と地元愛の素晴らしさを説いてから歌い始めたのは、「Take Me Home,Country Roads」。緩やかなギターソロに合わせてフロア中の手が上がり、オーディエンスも大合唱。飛ばしに飛ばした前半戦とは打って変わって、しっとりとしたムードで感動的な景色が会場いっぱいに広がる。「みんなも地元に帰ったらヒーローになってくれよな！」と笑顔で、「HEROS」。ラストソング「未来へ ～It's your future～」も大団円で終え、大トリのG-FREAK FACTORYへとバトンを渡したのだった。

取材・文＝まにょ　撮影＝半田安政（Showcase）