画家 綾崎りっか|こんな日本アーティストがパリで活躍中 【第20回】

2017.10.3
インタビュー
アート

綾崎りっか

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画家  綾崎りっか

「絵を描くのが大好きなんです!」と、身体を弾ませておっしゃった綾崎さん。その言葉を聞かずとも、お顔にその気持ちが現れていて、なんだかこちらも明るい気持ちになってしまうパワーをお持ちの画家さんです。彼女が画家になったキッカケから、具体的な制作のヒントまで、とても興味深いお話が伺えました。

綾崎りっかさんの作品

綾崎りっかさんの作品

——どのようなキッカケで画家になられたのですか?

もともと美術館に足を運んで絵を観ることは好きでしたが、自ら画家になりたい、と目指してなったというのとは少し違うんですね。最初に絵を描き始めたキッカケは、東京に住んでいた際、フランス人の友人が「水墨画を一緒に習わない?」と誘ってくれたことでした。そうして水墨画をはじめたらは、楽しくて、楽しくて。以降、縁あってフランスに住むようになり、趣味として絵を描きつづけて家に飾ったり、お友達にプレゼントしたりということはしていたのです。

そんなある日に我が家に来客があり、ある方が「あなたはプロとして画家を目指す気はないのか?」と、私の絵に興味を持って、真剣に提案してくれたことがあったんです。それで、まずは自分の描く作品がどう認められるものなのかを知るためにも、パリのサロン『サロン・ドートンヌ』(パリ 秋季展)に自分の作品を試しに出して、入選したことから今の活動に至っています。

綾崎りっかさんの作品

——作品を制作する時、どんなことを大切にしているのですか?

私の作品は「色」が何よりも大切です。色が「きれいか? きれいじゃないか?」が全てと言っていいでしょう。特に、制作に欠かせないのが光です。いつも自宅のアトリエで制作をしているのですが、パリの春から夏の光は美しくて、制作に最高のコンディションなんですよ。

光だけでなくって、パリというのは、それだけで制作意欲が湧いてくる生活環境があるんですね。「いくらでも描けちゃう!」というくらいに(笑)。なぜならパリには、きちんと型におさまらなくていいという自由さが溢れているからです。一方で日本に帰ると、どうしても「ちゃんとした自分」というものを演出してしまうんです。だから、日本では描けないんじゃないかなとも思いますね。

綾崎りっかさんの作品

——絵を描いている際のインスピレーションはどのように湧いてくるのですか?

最近の私の作品は「赤」を使ったものが多いのですが、それには、赤を連想させる、あるモデルとなる人物をイメージして描いているからなのです。それは実在する知人の女性で、とっても個性的で、私自身とは全く正反対の性格の方。スポーティブで、感情の起伏が大きくて、まるでアニメのキャラクターのようによく動くような……。その彼女を、私自身のフィルターを通して感じる印象を、絵にしているんですね。もしかしたら、そのモデルかいつか変わるかもしれないし、まだまだ私の作品創りに登場し続けるかもしれませんし、それは私にもわかりません。

プロフィール情報
綾崎りっか

1999年よりパリ在住。フランスの主要サロンやフランス上院議会(SENA)への出展をはじめ、国際連合本部(スイス)、ヨーロッパ各国その他、米国、サンクトペテルブルクなど国際展に多数の招待を受ける。またフランス、イタリアの詩集にも数多く作品掲載されると同時に、近年は「直観のアーティスト」として書物などに紹介されている。