風景や日常の断片を折り重ねる作品群 写真家・高島空太の個展『今の永遠』

ニュース
アート
2017.10.7
 『untitled』Ink Jet Print ©2017 Kuta Takashima

『untitled』Ink Jet Print ©2017 Kuta Takashima

高島空太の個展『今の永遠』が、10月28日まで東京・新宿のKEN NAKAHASHIで開催されている。

高島空太は1988年に生まれたアーティスト。2011年に山梨大学芸術運営コースを卒業した後、東京に活動拠点を移し、主に風景の写真と日常生活のスケッチを折り重ねた作品を発表している。2011年に『写真新世紀』で佳作、昨年に同賞で優秀賞に輝いた。

同展では、高島空太がデジタル技術で複数の写真を合成した新作に加え、加工や合成を用いないストレートフォトを含む制作活動の遍歴を紹介。高島は個展について「例えば、今日撮ったものが何年も前の写真と突如重なり合う。過去だと思っていたものが不意に今となって押し寄せてくる。それは、現在と過去を要素とするが未来でもあるかのようだ」とコメントしている。

高島空太のコメント

日々カメラを持ち歩き膨大な数の写真を撮ってきている。
自分の内にあるイメージと、撮り溜めた外の世界である写真とを重ね合わせていくことで、時間と空間を超えた一つの形を構築していく。
例えば、今日撮ったものが何年も前の写真と突如重なり合う。
過去だと思っていたものが不意に今となって押し寄せてくる。
それは、現在と過去を要素とするが未来でもあるかのようだ。

CINRA.NET
シェア / 保存先を選択