KAT-TUN中丸雄一「やりたいことをできる限り詰め込みました！」9年ぶりのソロアクトライブ『中丸くんの楽しい時間2』

2017年10月27日（金）から東京グローブ座にて『中丸君の楽しい時間2』が開幕。本作はKAT-TUNの中丸雄一が構成・演出・主演を務めるソロアクトライブ。前回公演から9年の時を経て、第2弾の上演となった。

本公演では、中丸が得意とするボイスパーカッションやビートボックスをはじめ、コント、自身のシルエット（影）を活用した寸劇、大喜利、レーザーやプロジェクション・マッピングと組み合わせたダンス・パフォーマンスなどが披露される。その中では、まさかこれは実話ベースか!?と思うようなマネージャーとの楽屋トークやコンサート前夜の自宅での様子なども織り込まれており（※その後の会見で9割フィクションです、と中丸が明言）、さらに「太鼓の達人」ならぬ「ボイパの達人」に挑戦する場面では、中丸のボイスパーカッションのクオリティの高さに会場からは拍手が沸き起こっていた。

開演からほぼ出ずっぱりの中丸は、終演の挨拶時には「ずぶ濡れ」という表現がぴったりの全身汗だく状態。観る側としては中丸の魅力を余すところなく楽しめる、贅沢なライブだったが、その一方で演じる側にとってどれだけこの公演が過酷なものとなっているかが伺えるものとなっていた。

公開ゲネプロの後に行われた囲み会見で中丸は「昨夜は緊張してよく眠れなかったんです。前回もやっているので、緊張しないだろうと思っていたら、小刻みに身体が震えていました」と冷静に自身を見つめていた。

さらに「こんなことを言ってはいけないんだろうけど」と前置きをした上で、「この一、二ヶ月は他の仕事をやっている時にもこの舞台のことで頭がパンパンでした」と苦笑する場面も。

「やりたいことはできる限り詰め込んだライブ」と解説する今回の内容は、前回のライブから半分くらいは内容を変更しているとのこと。「クオリティはまだ100％中の2％。限りなく低いです（笑）。でもゲネプロを観ていた方々がクスッと笑っているのを観て安心しました。スタッフと一か月、エネルギーを使い切って作った作品ですし、ここまで来たらもう楽しむしかないですね！新曲『The Way』も披露するので、ぜひ楽しみにしてください」そう笑顔で会見を締めた中丸だった。

なお、この公演では、とある場面でおいしい「香り」の演出も入る。何の香りなのか、どこで香るのか。どうぞ嗅ぎ逃しなく！

取材・文・撮影＝こむらさき