布袋寅泰、ツアー初日“混迷の時代”をリアリティを持って半歩先ゆく視点で描ききった圧巻のステージ

レポート
音楽
2017.10.28
布袋寅泰  撮影:山本倫子(MichikoYamamoto)

布袋寅泰  撮影:山本倫子(MichikoYamamoto)

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布袋寅泰が、『HOTEI Live In Japan 2017 ~Paradox Tour~』と題し、全国ホールツアー初日公演をベイシア文化ホール(群馬県民会館)で行った。結論から書こう。知的でクール、そして布袋寅泰らしい攻撃的でアヴァンギャルドでスウィートな最高のGIG(ライヴ)だった。

10月25日(水)にリリースされた最新アルバム『Paradox』を軸にしながらも、BOØWYやCOMPLEX時代のナンバーも織り交ぜ、テーマとされた“混迷の時代”をリアリティを持って半歩先ゆく視点で描ききった圧巻のステージ。大人のロックンロールの魅力を感じた、鳥肌ものの一夜だった。

会場は地元群馬であることもあり、開演前から大きな声援が飛び交うなか、オープニング・ナンバー「Amplifire」で幕は開けた。最新作のリードチューンである硬質なビートを持つロックンロールだ。「Amplifire」とは造語でAmplifier(増幅)とfire(炎)がかかっている。歌詞における「絶望がないから 欲望もない世界」などスリリングなパワーワードに心奪われた。

布袋寅泰は、自身の活動を世界へとよりリンクさせるために現在イギリスに移住している。直接的に感じたであろうイギリスのEU離脱やテロなどの社会問題に揺れる混迷の時代という空気感。日本でも突然の解散総選挙が先日行われたばかりであり、最新アルバム収録曲「Pandemoniac Frustration」で描かれた「銃を規制できないAmerikaの議員 失業者で溢れるEurope 不穏な空気が澱むAsia」という描写のヒリヒリとしたリアル。そして「混迷の時代に神は今何を語るのか」という問いが胸に響く。

布袋寅泰  撮影:山本倫子(MichikoYamamoto)

布袋寅泰  撮影:山本倫子(MichikoYamamoto)

今の時代だからこそリアルを感じる、破壊力高い近未来デストピア感あるCOMPLEXの「Crash Complexion」(1989年リリース)や、ロマンティシズムな決意表明を感じられた傑作アルバム『GUITARHYTHM III』(1992年リリース)に収録された「DIRTY STAR」の衝撃。そして、イギリスで生まれた音楽に影響を受けた布袋ならではの七色に輝くギターや多彩なビート展開がたまらない新曲「London Bridge」など、アートを感じるポップロック・ナンバーが続く。

布袋は、本編ラストのMCで「『Paradox』の世界を楽しんでもらえましたか? 重厚でヘヴィでロックンロール。だけどどこか切なくてロマンティック。今、世界は揺れています。混迷しています。そして迷っています。そんな時代に生きている自分たちは何を考え、何を見つめて未来に向けてどんな思いを確かめながら生きていくのか。そんな問題提起も含めたちょっとビターでシリアスだけど、メチャクチャ踊れるアルバムに仕上がったと思います。今夜、帰り道に聴くとまた違う風景が広がると思います。是非、長く愛して欲しいアルバムです。いろんな思いが詰まってるけど、それは僕だけの思いじゃないと思うんだよね。きっと何かが必ず見つかるはず。宝探しのように、サウンドの波の中に散りばめたダイヤモンドを探してください。」と熱く語った。

まるで映画のハイライト・シーンのごとく矢継ぎ早に繰り広げられていくスペシャルなセットリストが続くなか、布袋曰く“俺たちの新しいテーマソング”という新曲「Dreamers Are Lonely」に魂を揺さぶられた。名曲「LONELY★WILD」の第二章ともいえる、心に染み渡る優しさを感じられたポップナンバーだ。

ツアー初日とは思えない完成度の高いステージを魅せる布袋バンドと、それに答える超満員のハイテンションなオーディエンスたち。今回のツアー・メンバーは盟友であるザ・ルースターズのベーシスト井上富雄、デヴィッド・ボウイ・バンドでドラムを叩いていたザッカリー・アルフォード、ソウル・フラワー・ユニオンのキーボーディスト奥野真哉、サイドギターには布袋を敬愛する黒田晃年、プログラミングには岸利至らが参加するなど、日本が誇る鉄壁のメンバーが集結している。

ツアーは、10月26日(木)ベイシア文化ホール(群馬県民会館)公演を皮切りに、12月22日(金) 名古屋国際会議場 センチュリーホールまで、全17公演が続いていく。さらに、12月25日(月)クリスマスには『HOTEI Paradox Tour 2017 The FINAL ~Rock’n Roll Circus~』と題し、横浜アリーナで盛大なロック・パーティーも繰り広げられる。ぜひ、世界水準の“布袋寅泰バンド”のアヴァンギャルドなプレイを生で体感して欲しい。いま必ずや観るべきステージだ。

テキスト:ふくりゅう(音楽コンシェルジュ)

リリース情報
NEW ALBUM『Paradox』
発売日:2017年10月25日(水)
購入者特典:
・特製卓上カレンダー(※特典は先着です。一部店舗及びWEBショップは対象外となります)
・HOTEI Paradox Tour 2017 The FINAL ~Rock’n Roll Circus~ スペシャルリザーブチケット特別抽選先行(※初回生産分のみ封入)
商品仕様:
■完全数量限定盤 Paradox Boxセット
【2CD+フューチャー・ダウンロード・パス+Paradoxグッズセット】
10,000円(税抜) 10,800円(税込)
ボーナスCDとして、配信限定シングル「Music Day」「Treasure Hunt」「Music Day(Guitar Karaoke)」の3曲がボーナスCDとして収録されるほか、業界史上初の試みとして、12月25日横浜アリーナ公演のライブ音源という「未来の音源」を手に入れることができる“フューチャー・ダウンロード・パス”を封入。更にリリース翌日からスタートするツアーですぐに使えるTシャツ/マフラータオル/トートバッグなどの限定グッズがセットになったParadox Boxセット!
■通常盤
【CD】
3,000円(税抜) 3,240円(税込)
【収録曲】
1. Amplifire
2. Pandemoniac Frustration
3. Dreamers Are lonely
4. ヒトコト
5. Paradox
6. Blue Sky
7. Maze
8. Parade
9. London Bridge
10. Strawberry Fieldsの太陽
11. Aquarium
12. Amplifire (Reprise)
Bonus Disc(完全数量限定盤のみ収録)
1. Music Day
2. Treasure Hunt
3. Music Day (Guitar Karaoke)

【NEW ALBUM『Paradox 』アナログ盤】
(※UNIVERSAL MUSIC STORE  数量限定販売)
12月25日発売
2枚組LP
PDJV-1001、1002
価格: ¥4,500(税抜) / ¥4,860(税込)
URL:  http://store.universal-music.co.jp/product/pdjv1001/
Disc 1
Side-A
1. Amplifire
2. Pandemoniac Frustration
3. Dreamers Are lonely
4. ヒトコト
Side-B 
1. Paradox
2. Blue Sky
3. Maze
4. Parade
Disc 2
Side-C
1. London Bridge
2. Strawberry Fieldsの太陽
3. Aquarium
4. Amplifire (Reprise)

 

ライブ情報
HOTEI Live In Japan 2017 〜Paradox Tour〜
前売り/全席指定: 8,000円(税込)
※3歳未満入場不可(3歳以上有料)
[日程]
10/26(木)ベイシア文化ホール(群馬県民会館)[群馬]
10/30(月)NHKホール[東京]
11/4(土)SAYAKAホール(大阪狭山市文化会館)[大阪]
11/5(日)日立市民会館[茨城]
11/11(土)鹿児島市民文化ホール 第1ホール[鹿児島]
11/12(日)荒尾総合文化センター 大ホール[熊本]
11/16(木)仙台サンプラザホール[宮城]
11/17(金)滋賀県立文化産業交流会館[滋賀]
11/19(日)市川市文化会館[千葉]
11/24(金)広島JMSアステールプラザ大ホール[広島]
11/26(日)よこすか芸術劇場[神奈川]
12/2(土)カルッツ かわさき(川崎市スポーツ・文化総合センター)[神奈川]
12/3(日)長野市芸術館[長野]
12/10(日)福岡サンパレスホテル&ホール[福岡]
12/16(土)オリックス劇場[大阪]
12/17(日)オリックス劇場[大阪]
12/22(金)名古屋国際会議場 センチュリーホール[愛知]

HOTEI Paradox Tour 2017 The FINAL 〜Rock’n Roll Circus〜
前売り/全席指定 8,800円(税込)
※3歳未満入場不可(3歳以上有料)             
[日程]
12月25日(月) 横浜アリーナ [神奈川]

 
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