【八王子天狗祭クイックレポ】BRADIO 全員夢中! 若きキング・オブ・ファンク、圧巻のステージ
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BRADIO
八王子天狗祭【天狗ステージ】 BRADIO
ファンク、ソウル、R&Bのエッセンスを取り入れているバンドは、ここ数年とても多いが、その中にあっても「そのまんま鳴らす」ことにおいて突出しているのがBRADIOだと思う。
聴いてまず「そのまんまじゃねえか!」と笑い、でもその次の瞬間「じゃあなんでほかのバンドはやらないの?」「できないんじゃないの?」「つまりそのまんま鳴らせること自体がすごいし、それがかっこいいってさらにすごいってことなんじゃないの?」と気がつくわけだ。
というのは、彼らがルーツとしている音楽に親しんできた人の聴き方で、そうではない人にとってはただひたすらに新鮮にかつ魅力的に響く、というのもある。今日のこの『ハチテン』でも、その両方の人たちを一瞬にして虜にする、楽しくて果てしなくディープなステージを見せた。
BRADIO
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最初にインストゥルメンタルにのせて、真行寺貴秋(Vo)とオーディエンスでしばしかけ合いをやってから「パーティーが始まるぜえ!」と「Flyer」でスタート。サビの<Everybody put your hands up>という歌詞そのままに、オーディエンスの腕が挙がり右に左に振られまくる。
「もっともっと、みんなとパーティの向こう側へいきたいんだけど、どうだい!」と、「FUNKASISTA」でさらに腕をブンブン振らせていく。続いては、出た、「そのまんまの究極」ともいえる最新シングル「LA PA PARADISE」。スイートなメロディに、快楽の塊のようなリズムに、フロアがまるで染まるように魅せられていくのがわかる。
次の「スパイシーマドンナ」では、真行寺、ストレートなリズムに合わせてきびきびとした速い振付をオーディエンスに求める。みんなそれに続いて一斉にきびきびと踊るさま、ちょっとすごい画。
「dance section」では「September」(EARTH WIND AND FIRE)のファルセット部分を引用して真行寺とオーディエンスで延々とリピート。天狗ステージの熱がますます高まっていき、それがピークに達したところでラスト・チューン「Back To The Funk」を投下。まさに昇天状態、6曲1本勝負圧勝、そんな空気でした。
「音楽ってすばらしいー! ありがとうー!!」
真行寺、最後にマイクなしでそう叫んでから、ステージを下りた。
取材・文=兵庫慎司 撮影=佐藤 広理(@hilf_ntlo)
1. Flyers
2. FUNKASISTA
3. LA PA PARADICE
4. スパイシーマドンナ
5. dance section
6. Back To The Funk