『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』ルーク=マーク・ハミルがジェダイの年金問題に言及?会見で故キャリー・フィッシャーさんへの想いも
-
ポスト -
シェア - 送る
左から、キャスリーン・ケネディ、R2-D2、C-3PO、マーク・ハミル、アダム・ドライバー、BB-8、ライアン・ションソン監督
4月11日(火)、ザ・リッツ・カールトン東京にて『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』来日記者会見が開催され、来日したマーク・ハミル、アダム・ドライバー、ライアン・ジョンソン監督、プロデューサーのキャスリーン・ケネディ氏が登場した。
本作は2015年に公開された『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』の"その後"を描く最新作。ついにフォースを覚醒させたレイ(デイジー・リドリー)、ダース・ベイダーを継ごうとするカイロ・レン(アダム・ドライバー)を中心に、「伝説のジェダイ」ルーク・スカイウォーカー(マーク・ハミル)の出現による"衝撃の運命"が展開される。
関連記事:『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』マーク・ハミル、アダム・ドライバーらが来日!「君たちは最大の謎を知ることになる」(写真23枚)
一昨日に来日し、昨晩はジャパンプレミア……というスケジュールをこなしていたマークは、「日本を楽しんでいますか?」との質問に「来日するたび、いつも日本を楽しんでいるよ。今回はまだ、このホテル内しか見ていないけどね」とコメントし、ニヤリ。
左から、C-3PO、マーク・ハミル
作品について語ってほしい、と問われたアダムは、控えめに「I can't.(できない)」と一言。そこへ、すぐにマークが「Good answer.(良い答えだ)」と添えるなど、息の合った掛け合いをみせていた。
左から、C-3PO、マーク・ハミル、アダム・ドライバー
"シリーズ最大の衝撃作"との前評判について、何とかその一端を引き出したい記者陣に「絶対に内容を明かすことができない作品について語るのは、とても難しいね」と苦笑するマーク。すると、キャスリーンが「この映画の素晴らしい所は、光と闇の緊張感。レイは衝撃的な変身を遂げて行くわ」と、絶妙な表現でヘルプ。さすがプロデューサーといったそのコメントに対し、マークは「一番の衝撃は、また僕に仕事が来たことだよ」と冗談交じりに答えると「ジェダイになると、年金のプランもあるなんて!」と続け、場内を笑いで包んだ。
前作『フォースの覚醒』に続き、カイロ・レンを演じるアダムは「人を威嚇するようなマスク。何から隠れるために、仮面を被っているのか?ということに、注目して欲しい。実際には、被るととても見えづらいから、何度も転びそうになっていたよ」と、コスチュームの苦労について言及。さらに「カイロ・レンは髭を剃るのか?ということについてだけど、宇宙ではどうやってカミソリを手に入れるんだろうね……」とユーモアのある一言で、笑いを誘っていた。
アダム・ドライバー
キャスリーンは、日本と『スター・ウォーズ』の関係について「黒澤映画の影響はもちろん、ストーリーを作る上で、日本の影響は大きい。日本に来るたび様々な展示会などに足を運びますが、日本の芸術や美術にいつも驚かされるわ。日本とスター・ウォーズの関係はとても深い……と、つねづね感じています」とコメント。そして、新シリーズへ新たな息吹を吹き込んでいるライアン監督についても「長年、映画作りをしてきたけれど、今回は本当に素晴らしい経験をさせてもらったと感じているわ。彼(ライアン)がこれから何を創造するかはまだわからないけれど、未来はとても明るい」と、今後のシリーズにおいても、ライアン監督は重要な存在であることを示唆。「これからも、40年間もの間スターウォーズが愛されてきた要素を、大切にしていきたい」と、微笑んだ。
ライアン・ジョンソン監督
マークは「(ジョージ・)ルーカスと旧三部作を撮っていた時に比べて、技術はすごく進化している」と、撮影について語ると「昔は技術もお金もなかった中で、想像力や工夫を広げて映画を作っていた。"高額バジェットのインディーズ映画"とも言われたね。今は技術が進化し過ぎたことで、昔に戻ろうという流れも起きているように思う。一番驚いたのは、フィルムメイキングのスケールがこれほど大きくなっているのかということ。とにかくものすごい数のスタッフがものすごい分業でやっている。それを見ていると、僕は巨大なモザイク画の、ひとつの欠片に過ぎないと感じるんだ」と、製作中に感じた想いを吐露した。
さらに、本作『最後のジェダイ』で最大のキーパーソンでもあり、惜しまれながらこの世を去った、シリーズを通じてレイアを演じたキャリー・フィッシャーについて、マークは「僕は19歳の頃から、彼女と共にいた。唯一無二の存在、愛さずにはいられない、愛してやまない存在だ」と神妙な面持ちで語り「自分の中では、まだ彼女は生きている気がしてならない。映画を観ていると余計に、そう感じてしまう。けれど、彼女が亡くなり、これが遺作になったことで『最後のジェダイ』が、センチメンタルになってしまうのは少し残念だ。だから、彼女のモットー「日々を精一杯、楽しんで生きる」を大切にしたいと思うんだよ」と、キャリーの人柄を振り返った。
左から、C3PO、マーク・ハミル
最後にマークは「ルークとレイアとして、彼女と僕はいつも一緒、何度も喧嘩したり、実の兄妹さながらだった。今でも心から愛している」と添えると、ライアン監督も「彼女は本当に美しく、素晴らしいパフォーマンスを披露していた。撮影時はこれが最後のパフォーマンスになるなんて、全く思わなかった。僕たちも、世界中のファンも、それぞれの形で喪失感を感じていると思う。『最後のジェダイ』をスクリーンで観てもらうことで、少しでも、その悲しみが癒されたらと思っているよ」と、世界中のファンへ想いを馳せていた。
映画『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』は、12月15日(金)全国公開。
映画『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』
監督・脚本:ライアン・ジョンソン
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
公式サイト:http://starwars.disney.co.jp/
(C)2017 Lucasfilm Ltd. All Rights Reserved.