俳優・平間壮一の背中を押した公演「フエルサ ブルータ」とは? “自由”を提示する驚愕のエンタメが来日中

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2017.12.12
平間壮一

平間壮一

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2017年8月1日に世界初披露として幕を開け、絶賛公演中のフエルサ ブルータ。アメリカ、ニューヨークでの約10年間に及ぶロングラン公演をはじめ、世界30か国60都市以上で500万人以上の観客を魅了している演目だ。2014年の初来日公演では、これまでにないステージやパフォーマンスで大いに話題となったが、今回の最新のステージは日本を強く意識したバージョンで、『WA!』には “和風” “調和” “平和” “輪” など複数の意味が込められ、その演出や衣装、音楽の斬新さでこれまでにも多くの観客を魅了してきた。

先日、このフエルサブルータ『WA!』のロングランが決定、興奮と熱狂が倍増する進化バージョン『WA!!』と姿を変えることが発表された。8月開幕時と比較し、新しい演出、構成、楽曲や映像が加わり、新シーズンとして12月14日からスタートする。

現在開幕中の 劇団☆新感線『髑髏城の七人』Season月<上弦の月>に霧丸(きりまる)役として出演中の平間壮一。身体能力が高く、ダンスやアクションもお手の物の彼が「出たい!」と熱望する公演、それがフエルサ ブルータ『WA!』だ。

「アートの世界に飛び込んだなと思いました。カンパニーの皆さんや演出家の方など、作り手側から伝えたいメッセージはあるのだろうとは思いますが、明確にそれを示す訳ではなく “楽しみ方は観る側の自由” という感じが大好きでした」と語った平間。

実際にフエルサブルータを観ると、その“自由さ”がよくわかる。実は、フエルサ ブルータとは、スペイン語で「獣の力」「生の力」という意味で、観客が本能の赴くままに自分を解放することができる、体感型のエンターテイメント。つまり、平間が感じたように “自由” を感じさせること、観客の心を解放させることが、この公演のそもそもの狙いなのだ。


平間は「自分は、“正解はこれだろうな” と、芝居を固めすぎちゃう時があるんです」と振り返り、フエルサ ブルータに背中を押されたことを語る。「この作品を観て、まずは自分の思うようにやりたいように思いっきりやってみよう!と思いました」と、力強く前向きな言葉を重ねた。

もちろん、平間のような表現者ではなくとも、楽しむことができるのがフエルサ ブルータ。音に、光に、力強いパフォーマンスに身をゆだねて、心の赴くままに騒いだり踊ったりリズムをとったり。もちろん「うわーっ」と思いながら傍観するのもアリ。全てがフエルサ ブルータの正しい楽しみ方なのだ。

(C)Keiko Tanabe

(C)Keiko Tanabe

「『WA!』で多く使われていた、和太鼓の音色、和太鼓ならではの心臓に直接響く低音に体が勝手に踊らされて喜びを感じました! 何も考える事なく、体で感じて観て感じてすっきりしてください(笑)!」(平間)

気負う必要のない、全くの自然体で楽しめる公演 フエルサ ブルータ『WA!』。観終わった後に、ポジティブな感情が心を満たし、身体はエネルギーに満ち溢れること間違いなし。未体験の方は、この機会にぜひ足を運んでほしい。

(C)uemizo

(C)uemizo

フエルサ ブルータのテーマは「自由」

フエルサ ブルータは世界30ヵ国以上、約500万人以上が体験し世界中で非常に高い評価を得て今に至っている。演出の常識を超えて、舞台の枠を越えて表現したいものを、芸術監督のディキ・ジェイムズは「自由」と語る。

(C)Keiko Tanabe

(C)Keiko Tanabe

ディキのいう「自由」を紐解くには、アルゼンチンの歴史を振り返る必要がある。80年代前半のアルゼンチンは独裁軍事政権が政治を握り、「汚い戦争(Guerra Sucia)」と呼ばれ多くの人間が誘拐され行方不明になったり死亡するという悲劇も起こっていた。軍事政権下では文化的なものは検閲され、公共の場所での集会は一切禁止。アルゼンチンのブエノスアイレスは、コロン劇場をはじめとする大小の数多くの劇場がある都市であるにもかかわらず、当時の役者や作家は密かに集まり地下で上演を継続せざるをえなかったという。

1982年11月に独裁政権が倒れるまで、芸術家たちの対抗は妨害され、まさに苦難の時代。当然のことながら、政権が終わると、映画、演劇、ダンスなど表現者たちのムーブメントが一気に爆発する。そんな時代にディキ・ジェイムズは生きてきたのだ。

(C)Keiko Tanabe

(C)Keiko Tanabe

(C)Keiko Tanabe

(C)Keiko Tanabe

大学生の頃から実験演劇を行い、様々な表現を追求していくディキは、ついに1998年にニューヨークのオフブロードウェイに進出し、世界に知られるきっかけを得る。そして彼の活動は形を変え、進化を重ねて、本公演のパフォーマンス集団「FUERZA BRUTA(フエルサ ブルータ)」が誕生する。

こうしたディキのこれまでをたどると、そこに潜む「自由」への想いを感じることができる。ディキは「全ての作品に共通する哲学は『自由』。縦横無尽に飛び回るパフォーマンスも劇場の隅々まで自由に表現する。『待って観る』公演ではなく『自ら壁を突破』する公演を行いたいという想いがあります」と語る。

(C)Keiko Tanabe

(C)Keiko Tanabe

「この公演は『祝祭』なのだ」とも語るディキ。まさに自由を謳歌し、自由をかみしめる「祝祭」。アルゼンチンのバックストーリーも感じつつ、実際にフエルサ ブルータを体験して「自由」と自らを解放する楽しみを感じてみてほしい。

イベント情報
Panasonic presents
WA!! -Wonder Japan Experience
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フエルサ ブルータ


日時:2017年12月14日(木)からロングラン公演
会場:品川プリンスホテル ステラボール 〒108-8611 東京都港区高輪4-10-30
発売日:2017年11月3日(金・祝)AM10:00より

オフィシャルサイト:
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