漫画家・萩尾望都も登壇!スタジオライフ製作発表会見

2015.10.8
レポート
舞台
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スタジオライフ&萩尾望都先生!

男優劇団ともいうべきスタジオライフが創立30周年を記念する今年の下半期の上演予定を発表した。

すでに上半期には「大いなる遺産」「アドルフにつぐ」「夏の夜の夢」と大作を上演してきた同劇団だが、記念公演の第4弾として「PHANTOM THE UNTOLD STORY」を上演すると発表した。本作は2011年に前編(PartⅠ)、2012年に後編(PartⅡ)を上演され、今回はその一挙上演を行うこととなる。

「PHANTOM~」は、今まで語られなかった怪人―人間エリック―の人生が描かれる本作、前編ではエリックが醜い容貌でこの世に生まれ、彼を受け入れることができない母の手で仮面を被せられ、屋根裏部屋に閉じ込められたまま成長する少年時代の物語。後編では田舎を出た後、世界的な奇術師としてロシアの皇帝・太后に寵愛されるも彼らの欲望や要求に耐え切れず脱出、その後長きにわたりパリ・オペラ座の建築に携わるが、地上の生活に嫌気がさしたエリックがあらゆる知識を駆使して「オペラ座の怪人」となるまでの青年時代の物語。

この日会見には、前後編ともにエリックを演じる山本芳樹、前編のエリック役松本慎也、後編のエリック役笠原浩夫、エリックの母マドレーヌ役の関戸博一、クリスティーヌ役の久保優二、そして司会兼ラウル役の曽世海司と演出家の倉田淳が登壇。

一人ずつ挨拶をしていくキャストだが、クリスティーヌ役に抜擢された久保は挨拶の段階から大緊張、記者からの質問にもうまく答えられず、山本ら先輩たちがアイコンタクトや助け舟などを出す一幕も。

会見の後半では、劇団作品になじみの深い漫画家・萩尾望都が出席し、劇団の演出家・倉田淳と特別対談を行う企画も。対談中は劇団創立30周年のために萩尾が描き下ろした記念イラストの原画が“屈強なボディーガード”(※劇団員の奥田努ら)によって運びこまれると、そのなりきりっぷりにつめかけたマスコミや他の劇団員から笑いが起きた。

萩尾が原画の中に書き込んだのはこれまでスタジオライフで上演してきた萩尾原作の舞台のキャラクターたち。「これが●●のキャラクターで、これが…」と一つ一つ説明する萩尾と嬉しそうに話を聞く倉田。「いただいて持っているだけではもったいないので今後も何かしらお披露目する機会を持ちたい」と語る倉田だった。

なお、スタジオライフでは、「トーマの心臓」上演20周年記念として、「トーマの心臓」、「トーマ~」の番外編となる「訪問者」、さらに後日談の「湖畔にて」(リーディング)の萩尾望都作品の連鎖公演も行うという。詳細は公式サイトにてご確認を。

公演情報
「PHANTOM THE UNTOLD STORY」
日時:2015年11月11日(水)~12月7日(月)
会場:シアターサンモール



「トーマの心臓」「訪問者」+「湖畔にて」
日時:2016年2月25日(木)~3月13日(日)
会場:シアターサンモール

公式サイト:
http://www.studio-life.com/​