「メンズ温泉」の“カレ”も出演するブス会*新作公演
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(左から)ペヤンヌマキ、岩本えり、内田慈、望月綾乃、加藤貴宏
『メンズ温泉』の演出家が“血縁”や“家族”に迫る舞台
今年の夏、7月から9月に一部の女子(乃至は女子的傾向のある)視聴者から熱烈に支持されていた、BS JAPANの『メンズ温泉』というTVプログラムをご存じだろうか。オーディションで選ばれた5人の男子が温泉に入り和気藹々とやっているのを眺めるだけ。言い方をかえればイケメンたちの肉体を愛で、癒しを得るという趣向の人気番組だった。その制作に演出として参加していたのが映像監督のペヤンヌマキである。
彼女は元々ポツドール出身だが、2010年以降は「ブス会*」なる演劇ユニットを主宰し、様々な女性のリアルを描写し、次第に注目度を高めてきた。2014年上演の『男たらし』は岸田戯曲賞最終候補作にまで残った。また、AV女優たちの生き様をシニカルに描いた『女のみち2012』は、今年5月に再演されるや多数の動員を獲得し、高い評価を得るに至った。そこからわずか半年足らずの11月に、早くも新作公演を上演することとなった。タイトルは『お母さんが一緒』。
今回「ブス会*」としては初のテーマ、“家族”“血縁”に取り組む。作・演出を手掛けるペヤンヌマキは次のように語っている。
ブス会*初の、家族のお話です。 最近、家族に対する時の自分の顔が、一番ブスだなーと気づきました。
親孝行のためにと母親と旅行に出かけたら、そこらじゅうで出会った人に「うちの娘もうすぐ40になるのにまだ独身なんですよ」と触れ回る母親に腹が立ち暴言を吐いてしまったり。
「お姉ちゃんって調子に乗るとサムいことするよね」と容赦なく突っ込んでくる妹を思わず叩いてしまったり。
他人にはとても見せられないような醜い部分を、家族の前では曝け出してしまいます。一番大切なはずなのに、一番酷いことをしてしまう。家族と接している時ほど、自己嫌悪に陥ることはありません。
というわけで今回は、“血縁”で繋がった女たちが、他人には決して見せることのない“ブス”な本性を曝け出しまくります。女性の結婚・出産問題、家族とどう向き合っていくかという重くなりがちなテーマを、時に生々しく、時にコミカルに表現することにより、観た人が笑ってスッキリするような舞台にしたいです。
(ブス会*主宰 ぺヤンヌマキ)
(左より)岩本えり、内田慈、望月綾乃
出演は4人。最近では映画やドラマでも見かけることの多くなった「ブス会*」常連組の内田慈。元劇団・乞局で色々な舞台から引っ張りダコの岩本えり(ブス会*初期の常連組だったが、今回出演は2011年以来4年ぶりとなる)。そしてロロに所属しながら、ヨーロッパ企画やベッド&メイキングスなどにもよく客演する望月綾乃、という魅惑の女優3人に加え、特撮ドラマ『衝撃ゴウライガン!!』で主人公のゴウを演じた加藤貴宏が初参戦することとなった。彼は件の『メンズ温泉』にも出演しているイケメン俳優である。
今回は、その『メンズ温泉』と地続きなのであろうか、舞台設定も「とある温泉」とのこと。芝居の内容そのものの面白さもさることながら、女子たちにとっては色々違う角度からのお楽しみも期待できそうだ。
■期間:2015/11/19(木)~2015/11/30(月)
■脚本・演出:ペヤンヌマキ
■出演:内田慈、岩本えり、望月綾乃、加藤貴宏
■問合せ:ブス会* 080-7945-3567(10:00-20:00) info@busukai.com
■公式サイト:http://busukai.com/
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