裸足のヴァイオリニスト松田理奈が快演!第二回“サンデー・ブランチ・クラシック”10.18ライブレポート
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松田理奈
松田理奈、渋谷のド真ん中でヴァイオリンを生演奏!
さる10月18日(日)、渋谷109の隣、ユニクロが入るビルの5階にあるリビングルームカフェにて、「サンデー・ブランチ・クラシック」が開催された。初回はリストの再来との呼び声高いピアニストの反田恭平を招き大好評だったこの企画、今回はヴァイオリニストの松田理奈が登場。二部構成で生ライブを披露した。客席に囲まれるように作られたステージで、松田は「こういう場所で演奏ができるのが感慨深い」とコメントしつつ、いつものように裸足のまま、ときに飛び跳ねそうなくらい全身を使って演奏した。
松田理奈
この日、第1部は「子どもも楽しめる」、第2部は「ヴァイオリンの醍醐味に耽る」というテーマのもと、選曲した5曲を披露。観客の中には親同伴の子どもたちも多数おり、途中飽きて騒ぐかと思いきや、目の前で演奏する松田の姿に最後まで釘づけ!真剣に聴きいっていた。
第1部
クライスラー:おどけた貴婦人
クライスラー:前奏曲とアレグロ
クライスラー:テンポディメヌエット
童謡「七つの子」
モンティ:チャルダッシュ
第2部
シューベルト:アヴェマリア
クライスラー:美しきロスマリン
クライスラー:踊る人形
マスネ:タイスの瞑想曲
ヴィターリ:シャコンヌ
松田理奈
ライブ後、松田理奈に話を聞いたところ、「土日って保育園や幼稚園はお休みじゃないですか。土日にどこに遊びに行こう!?と出かける場所を考えるのが東京では大変なんです。そんな中、リビングルームカフェに食事にきたのですが、こんなに駅から近くて来やすくて、そしてナマの音楽が聴けて…いいですね!」とママならではの目線でコメント。
「こういう場所で演奏できるのが感慨深い」とライブのMCで語っていたが、その言葉の意味を詳しく聴いてみると、「ドイツ留学中にこんな感じの店で食事を楽しんでいると、『楽器弾ける人いる?ちょっと弾いてみてよ』とその場で誘われて弾いたりすることがよくあったんです。そういうノリが東京にはあまりないですね。音楽ってもっと気軽に観て聴けるものであってほしいなと思うんです」と語る松田。
松田理奈 ©平田貴章
ちなみになぜ裸足で演奏するのか、その訳を聞いてみると…「振動数が増すんです!」え?「小学生の頃からずっと、楽器を鳴らしたときの振動を実感するのが何より楽しかったんです。骨とか全身で震えを感じるのが。例えばホールのステージ。床が木でとっても響くように作られていると、踵から震えを感じるんですよ」とユニークなこだわりを見せていた。
そんな松田は、来月11月18、19日(水、木)と、サントリーホール・ブルーローズにて行われる「Classic Bar~in Blue Rose vol.3~」に出演する。文字通りお酒と音楽を愉しむ大人のための味わい深いライブ。本日の選曲とは真逆のライブになりそうだが、「しっとり系の曲を入れつつ、お客さまにお酒が入ってフワッとしたところにシャコンヌをガリッと弾こうかな。そのときのお客様の反応が愉しみです」といたずらっぽく笑っていた。
松田理奈 ©平田貴章
■会場:LIVING ROOM CAFE by eplus
■日時:11月29日(日)
▶第1部13:00~13:30、第2部15:00~15:30
■出演:村治奏一(Gt), 松田弦(Gt)
■予定曲目:
スタンリー・マイヤーズ:カヴァティーナ
アントニオ・カルロス・ジョビン:フェリシダーヂ
谷川公子:一億の祈り(映画『火垂るの墓』より)
フランシス・クレンジャンス:バカンスの為の小品
パウロ・ベリナティ:ジョンゴ
■村治奏一さんメッセージ
「今回はカヴァティーナやフェリシダーヂといった映画 音楽の名曲に加え、同世代のギタリスト松田弦君をお迎えして、2台のギターが織り成す繊細なプログラムをご用意致しました。クラシックギターならではの癒やしの響きをご堪能いただければ幸いです。」
■松田弦さんメッセージ
「 ドレッドですが、一音入魂で美しい音を追求してる僕と、ギターの新しい可能性を追求しながらも安定感抜群な奏ちゃんとの初共演がどうなるか楽しみです。」
※ライブエリア着席の場合、飲食代の他にミュージックチャージ 一人につき500円(チップ制)。
※演奏中の食事・会話可。
※小児入場可。
※当イベントの予約受付なし。
※座席の混雑状況によっては、ステージの見えづらい席に案内されたり、相席となる可能性あり。
※満席に達した後、入店できなくなる場合もあり。
■プロフィール
村治奏一/Soichi Muraji (クラシック・ギター)
1997年クラシカル・ギター・コンクール、98年スペイン・ギター音楽コンクール、第41回東京国際ギター・コンクールに続けて優勝。2003年米国ボストン近郊の総合芸術高校音楽科を首席で卒業、同時期にビクター・エンタテインメントよりリリースしたデビューアルバム『シャコンヌ』がレコード芸術誌の特選盤に選ばれる。14年には初のギター協奏曲アルバム『コラージュ・デ・アランフェス』(平成26年度文化庁芸術祭参加作品)をキングレコードよりリリース。12年、「トヨタ・クラシックス・アジアツアー2012」のソリストとして抜擢され、ウィーン室内管弦楽団と共にアジア5カ国でのコンサートツアーを成功させた。13年、S&R財団ワシントン・アワードを受賞。15年春にはNHK交響楽団と<アランフェス協奏曲>を共演、好評を博した。http://www.officemuraji.com/soichimuraji/
松田弦/Gen Matsuda (クラシック・ギター)
高知県立岡豊高校音楽コースギター専攻科卒。早稲田大学教育学部卒。2009年第52回東京国際ギターコンクール第1位、第9回アジア国際ギターコンクール(バンコク)第1位をはじめ、国内外7つのコンクールで第1位受賞。2013年アントニー国際ギターコンクール(フランス)優勝、あわせて課題曲賞、聴衆賞。2009年初CD「GENIUS」。2013年「弦想~Gen-Soul~」、2014年『esperanza』(キングレコード)がの2枚が続けてレコード芸術誌にて特選盤となる。松居孝行、村治昇、新井伴典の各氏に師事。2011年より2年間、ストラスブール音楽院にてアレクシス・ムズラキス、今村泰典両氏に師事。ウィーン在住。http://www.matsuda-gen.com
■会場:LIVING ROOM CAFE by eplus
■日時:12月06日(日)
▶第1部13:00~13:30、第2部15:00~15:30
■出演:新倉 瞳(チェロ)
■予定曲目:
エルガー:チェロ協奏曲より 第1,2楽章
ブルッフ:コルニドライ ほか
※ライブエリア着席の場合、飲食代の他にミュージックチャージ 一人につき500円(チップ制)。
※演奏中の食事・会話可。
※小児入場可。
※当イベントの予約受付なし。
※座席の混雑状況によっては、ステージの見えづらい席に案内されたり、相席となる可能性あり。
※満席に達した後、入店できなくなる場合もあり。
■プロフィール
新倉 瞳/Hitomi Niikura(チェロ)
8歳よりチェロを始める。当時ドイツにて、ヤン・ヴィミスリッキー氏に師事。11歳で帰国後、毛利伯郎氏に師事。桐朋学園大学音楽学部を首席で卒業、卒業時には皇居桃華楽堂新人演奏会に出演。桐朋学園大学在学中の2006年にはCDデビューし、2009年には森下仁丹ビフィーナのCMキャラクターにも抜擢された。2010年よりスイスに留学し、バーゼル音楽院にてトーマス・デメンガ氏に師事。2015年には、ポルトガル/リスボンで開催された『Internacional Verão Clássico 2015』チェロ部門にて第1位受賞。また、カメラータ・チューリッヒのソロ首席チェリストに就任、室内楽奏者としての活躍も目覚ましい。今、一番目が離せない若手女流チェリストである。名器特別貸与者として、日本ヴァイオリンよりC.F.Landolfiを貸与されている。
http://www.hitominiikura.com
日時:11月18~21日(水~土)
会場:サントリーホール・ブルーローズ
出演者:神吉英典(全日)
松田理奈(11月18、19日)、福間洸太朗(11月20、21日)
公式サイト:http://www.fujitv.co.jp/events/classic-bar/index.html