ザ・チェインスモーカーズが来日公演 初の“LIVE SET”に2万人が熱狂

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2018.6.8
ザ・チェインスモーカーズ(撮影:Masanori Naruse)

ザ・チェインスモーカーズ(撮影:Masanori Naruse)

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昨年9月に開催された<ULTRA JAPAN 2017>以来、約9ヶ月ぶりにザ・チェインスモーカーズが日本に再上陸。日本では初となる“LIVE SET”による計3万人を動員する大規模なヘッドライナー公演を、6月7日(木)幕張メッセで行なった。

ザ・チェインスモーカーズ(撮影:Masanori Naruse)

ザ・チェインスモーカーズ(撮影:Masanori Naruse)

20時を少しまわった頃に、ドリューとアレックスのメンバー2人が登場し、のっけからバキバキEDMのDJタイムでスタート。彼らの初期ヒット「ドント・レット・ミー・ダウン」や「インサイド・アウト」などを混ぜ込みながら、激しいアッパー・チューンで圧倒。目まぐるしく変わるライティングやカラフルかつ眩い映像、スモークなどの特効を立て続けに投下して先制する。今回のツアーにはサポート・メンバーのドラマーも参加。そのドラマーと共にドリューが歌を、アレックスがキーボードをプレイして、3人編成のバンド形態となってみたり、DJプレイ中もドラマーが加わったりと、自由自在に演奏スタイルを変えていく。さらにパパ・ローチや、ザ・キラーズの「ミスター・ブライトサイド」、ドラマチックに振り切ったクランベリーズの「ゾンビ」のカヴァーも終盤には飛び出し、いきなりロック度がアップすることもしばしば。彼らの手に掛かれば、ロックであろうとEDMであろうと、瞬時にパーティ・チューンと化してオーディエンスを熱狂の坩堝に放り込む。

ザ・チェインスモーカーズ(撮影:Masanori Naruse)

ザ・チェインスモーカーズ(撮影:Masanori Naruse)

ドリューの甘い歌声に癒された「パリ」や「シック・ボーイ」では、自然と合唱が巻き起こり、「オール・ウィ・ノウ」ではドリューがオーディエンスのいるフロアに降り、駆けずり回ってファンとハイタッチ。そしてアレックスのピアノやドラマーのソロなど、ライヴならではのスペシャルな瞬間もあれば、全員でジャンプしたり、両腕を突き上げて左右に振ったりといった一体感もあり、ライヴならではの醍醐味が続いた。しかし、やはり最大のハイライトと言えば、「クローサー」と「サムシング・ジャスト・ライク・ディス」という2大ヒットでの盛り上がりだろう。ほとんど絶叫とも言える大声で大合唱が巻き起こったのには、本人たちも驚いていた様子。「アジアで一番クレイジーなショーだったよ」とMCしていたほどだった。

ザ・チェインスモーカーズ(撮影:Masanori Naruse)

ザ・チェインスモーカーズ(撮影:Masanori Naruse)

ラスト・ナンバーの「エヴリバディ・ヘイツ・ミー」まで、あっと言う間の90分。まるでジェットコースターに乗っているかのようにスリル満点で、1つとしてオリジナルのままプレイ/パフォーマンスせず、全曲を彼らならではのアレンジで息もつかせぬサプライズの連続だった。フューチャー・ベースからトラップ、バウンス、ビッグ・ルームに至るまでのEDM系は勿論、ポップやロック、ヒップホップまでを飲み込み、ライトや映像、紙吹雪や火柱など、ありとあらゆるエンタメ要素を詰め込んだ彼らのライヴ。いささか欲張りすぎのようだが、支離滅裂とならないのは、全てが彼らのフィルターを通されているからだろう。彼らの大ヒット・アルバム『メモリーズ...ドゥー・ノット・オープン』には”開けちゃダメ”なんて玉手箱のようなフレーズが付けられていたけれど、この夜のライヴでは全開で全てを出し切ってくれたザ・チェインスモーカーズ。彼らの思う”楽しいこと”がギッシリ凝縮されたテンコ盛りのライヴには、汗だくのファンも大満足のようだった。

(文: 村上ひさし)

ライブ情報

ザ・チェインスモーカーズ: 来日公演
2018年
6月7日(木) 千葉 幕張メッセ ※終了
6月8日(金) 大阪 インテックス大阪
18:00開場 / 20:00開演
: 発売中>
●10,000円(税込/立見・ブロック指定) 別途要1ドリンク代
●GOLD 18,000円(税込/立見)
※特典内容: 専用ビューイングエリア/専用入場レーン/専用クローク/1ドリンク
https://www.creativeman.co.jp/artist/2018/06theChainsmokers/
 
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