中山優馬主演、森新太郎演出で、アイルランドの劇作家ショーン・オケイシーが書いた『The Silver Tassie 銀杯』を舞台化

2018.6.11
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中山優馬

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今秋、世田谷パブリックシアターで演出・森新太郎、主演・中山優馬の初顔合わせで、アイルランドの劇作家ショーン・オケイシーが書いた『The Silver Tassie 銀杯』を本邦初演で上演することが発表された。日本演劇界を代表する演出家の一人として、今まさに旬な演劇人である森新太郎が、主演の中山優馬とともに歌あり、笑いあり、涙ありの賑やかな“反戦悲喜劇”を描く。

本公演は今から90年前の1928年に書かれ、翌年ロンドンで初演された作品だ。そんな約1世紀前の作品を、森と中山が現代の日本にどのように甦らせていくのか? 一筋縄ではいかない大変な作業が待ち受けているに違いないだろう。だが、その先には、中山演じるフットボール選手「ハリー・ヒーガン」という主人公の青年を軸に、今まで目にしたことのないような、涙と笑いに満ち溢れた新しい魅力満載の人間ドラマが立ちあがってくるはずだ。
本作はストレートプレイ(セリフ劇)ではあるが、多くの歌に彩られていく。中山も何曲ものナンバーを歌い、さらに楽器も演奏する予定で、森演出のもと、いろんなことにチャレンジし、あらゆる魅力を存分に発揮していくことになる。本公演は、今秋話題の演劇作品になること必至だ。

演出 森新太郎コメント

第一次大戦中、約20万人のアイルランド人がイギリス兵として戦場に向かった。それは、イギリス帝国内でアイルランドが対等の立場を得るための、積極的な戦争協力であった。すぐにイギリス側が勝利するという楽観的な憶測は外れ、戦争は長期化、地獄のような塹壕戦を兵士たちは味わうことになる。そして大戦の終結から10年後、ショーン・オケイシーはこの戯曲を書いた。一種の反戦劇である。
その数年前から、ダブリンの下層民たちを描いた悲喜劇「ダブリン三部作」によって、彼の名はすでに世に知られていたが、それらは常に物議を醸していた。彼は笑いをふんだんにまぶしながらも、市井の人々のありのままを描写した。そこに描かれたダブリン市民の欺瞞・不寛容・残酷さは、当時の愛国者たちにとって受け入れがたいものだった。その為、時に上演は妨害され、暴動にまで発展したと言う。『The Silver Tassie 銀杯』に至っては、劇場側が上演自体を拒
絶したため、初演はロンドンで行われた。本作品では、ダブリンにおけるありふれた日常と、戦場における極限状態とが対比的に描かれる。そのどちらにも等しく“暴力”が存在するということを、オケイシーは人々に訴えたかった。ロンドンの初演から90年、おそらく今回が日本での初演となる。彼の鳴らした警鐘は、現在の我々にどう響くであろうか。他に類を見ない、この奇妙かつパワフルな反戦悲喜劇を、どうか劇場で目撃していただきたい。

森新太郎

森新太郎さんから中山優馬さんへ コメント

中山優馬くんへ
『The Silver Tassie 銀杯』は第一次大戦の 10 年後に書かれました。作者のショーン・オケイシーは反骨の社会派として知られ、当時、彼の作品は常に物議を醸していました。実際、ここまで奇妙かつパワフルな反戦悲喜劇を私は知りません。今回、この大作に中山くんと挑めることを、本当に嬉しく思います。戦争によって、夢ある人生を奪われてしまう主人公のハリー。「命ある限り望みはある」という慰めの言葉すら彼には呪わしい……。非常な覚悟を要する役です。今も昔も、世界中にハリーはいます。断言できますが、この舞台には俳優・中山優馬が必要です。一緒に頑張りましょう!

—森新太郎さんからのメッセージを受けて—
主演 中山優馬コメント

今回、シルバータッシーに出演出来る事大変有難く思います。森さんが演出をなされた舞台を拝見させて頂いた時に、背筋が伸びる思いというか、神経を研ぎ澄ませて、全力で挑まないと自分には務まらないなと思いました。きっと稽古の段階から濃厚で密な時間を過ごせると思います。どの様な形に仕上がったのか、是非劇場で確かめて下さい。 一生懸命頑張ります。

公演情報

『The Silver Tassie 銀杯』
 
【作】ショーン・オケイシー 【翻訳・訳詞】フジノサツコ
【演出】森新太郎
【出演】中山優馬 ほか
【日程】2018 年 11 月 【会場】世田谷パブリックシアター
 
主催= 公益財団法人せたがや文化財団
企画制作= 世田谷パブリックシアター
後援= 世田谷区
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