育児中のすべてのママに届けたい『こども みらい フェスティバル』

2018.6.12
コラム
音楽
イベント/レジャー

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荒れ模様の天候など何処吹く風といったところだろうか。先週末の神奈川県横浜市にあるセンター北駅周辺は、晴天だった土曜日も、雨が降った日曜日にも『こども みらい フェスティバル』に集う子どもたちの絶え間ない笑顔で溢れていた。

6月9日(土)、10日(日)、そして6月16日(土)と2週にわたって開催される『こども みらい フェスティバル』は、地域に根付いたこどもの未来を感じ、考えるフェスティバルだ。

■『こども みらい フェスティバル』とは

今年で5年目を迎えた『こども みらい フェスティバル』は「こどものこと、子育て・子育ちのこと、そして、こどもの未来を考える」を主題とし、「子どもに自由を(Free Children)」「遊びなくして子育ちなし(No Play No Life)「大人たちも『楽』しくつながろう」というメッセージを掲げた地域密着型のフェスティバルだ。
「子どもが主役の子育て」「もっと自由に外遊び」という2つの大きな柱が立つ現役パパママの手作りフェスでは、こどもの未来を感じながらの対話や、大人も子どもも気軽に参加することを呼びかけている。

「Happy OUTSIDE」と銘打たれた第一週目は、横浜市営地下鉄が走るセンター北駅前に広がる芝生広場とその近隣施設で開催され、晴天に恵まれた初日には突如姿を現した2つの巨大な竹タワーと、そのてっぺんを目指す子どもたちの姿はセンター北駅から出てきた人々を大いに驚かせていた。

2日目は台風による影響を考慮して外遊びは中止となってしまったが、屋内でも竹やどんぐりなどの自然素材を使って自由に創作するワークショップ「森の工作室」は連日大盛況だった他、保育シンガーソングライターの荒巻シャケ、あそび唄デュオのKanAsamiらによる遊び歌ライブでは子どもたちにも楽器が配られて共に演奏したり、音楽に合わせて汗だくになってタオルを振り回す子どもたちが続出し、ライブハウスさながらの盛り上がりを見せて第一週目が終了した。

ちなみに、このフェスの運営には日本最大級の野外音楽フェス<フジロックフェスティバル>の場内にある子どものためのエリア・KIDS LANDを運営するチームが関わっているため、子どもたちが熱くなれる音楽要素がフェス全体に散りばめられているのも特徴のひとつだ。

 

■りんごの木子どもクラブ代表 柴田愛子氏による講演会

筆者がこのフェスの存在を知ったのはフジロックがきっかけだったのだが、2016年に初めて参加して一気にファンになってしまった。その理由にはダイナミックな遊具で外遊びをする息子が非常に楽しそうだったことなども含まれるが、筆者自身が柴田愛子氏の講演会を聴いて「楽」になれたことが何よりも大きい。

筆者も3歳児を育てる一児の母なのだが、子育てをしていると孤独や孤立を感じたり、息が詰まる時がある。それはどれほど子どもを愛していても避けては通れないものだと思う。けれど、愛子さんのカラっとしたエネルギッシュな子育て論を聴けたことで、それまで不安だった自分の子育てを信じることができるようになった。

今年の柴田愛子氏による子育て子育ち支援のための講演会は、昨年同様、フェスの第二週目の今週6月16日(土)に横浜市の都筑公会堂にて、午前10時半から開催される。

今年のテーマは「イヤイヤ期」。テーマ自体に興味がある人はもちろんのこと、特にイヤイヤ期に困っていない人も、小さな子ども連れでも傍聴OKな講演会なので、子育て真っ只中の方はこの機会を逃さずに、ぜひ足を運んで子育ての不安を吹き飛ばして欲しい。また、入場は無料だが、は必要なのでお早めに発券を。

なお、午後には、りんごの木子どもクラブにも縁が深く、子どもにも大人にも大人気のスーパーデュオ・ケロポンズによるファミリーコンサート(完売)が開催される他、こどもみらいフェス主催・写真展「外遊びする子どもたち」が、都筑区民ホール(都筑区総合庁舎1階吹き抜け)にて現在開催中。閲覧無料、最終は6月13日(水)15:00まで。

■柴田 愛子

りんごの木代表。保育者。1948年東京生まれ。 私「子どもの心により添う保育」をモットーに設立36周年を迎えた「りんごの木 子どもクラブ」代表。育児書の執筆、雑誌への寄稿、全国各地での保育者向けセミナーや母親向け講演会、NHK「すくすく子育て」出演など、子どもに関わるトータルな仕事でアツい支持を受ける。園で行う「子ども達のミィーティング」が特色ある保育実践としてテレビ・映画で取り上げられ、子どもの力を最大限に引き出していると評判に。
著書に日本絵本大賞を受賞した「けんかのきもち」や、「それって保育の常識ですか?」など多数。保育経験に裏打ちされた強い信念とやさしい言葉は「第二の実家」として父母の育ちをも支えている。

□著作
絵本 
「けんかのきもち」(日本絵本大賞受賞) 絵:伊藤秀男
「ありがとうのきもち」 絵:長野ヒデ子 他
著書
「マンガでわかる 今日からしつけをやめてみた」
「子どもの『おそい・できない』が気になるとき」
「それって保育の常識ですか?」「こどものみかた」
「子育てに悩んでいるあなたへ : あなたが自分らしく生きれば、子どもは幸せに育ちます」他


■りんごの木子どもクラブ(横浜市都筑区)
子どもの心により添う保育/子どもに関わるトータルな仕事をする場
「子どもとつくる生活文化研究会(寺内定夫 発起人)」のメンバーだった3人の元保育者により、子どもに関わるトータルな仕事をする場として発足。「保育」(柴田愛子)「造形教室」(市川雅美)「あそびの時間」(中川ひろたか)をスタートさせた。現在、三個所の教室にスタッフが19人、それぞれの得意分野と夢を分け合って、次の三つの分野で活動中。


文=早乙女‘dorami’ゆうこ
カメラマン=吉永 舞子

イベント情報

『こどもみらいフェスティバル’18』
子育て子育ち支援のための講演会・コンサート
6月16日(土) センター南 都筑公会堂

『りんごの木子どもクラブ代表 柴田愛子 子育て講演会「ママがホッとする子育てアドバイス 〜どうすればいいの?イヤイヤ期〜」』
開場10:00/開演10:30/終了予定12:30
※入場無料(申込み制・先着順・入場券(無料)が必要です)
 https://eplus.jp/ath/word/65287/

『ケロポンズ・ファミリーコンサート』
開場14:30/開演15:00/終了予定16:45
※完売しました
■オフィシャルサイト http://kmfes.com/