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『男はつらいよ』寅さんの故郷・葛飾柴又で楽しむ夏の風物詩 下町情緒たっぷりの街並みと江戸川沿いの花火

2018.6.29
インタビュー
イベント/レジャー

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──これまでの歴史をお知らせください。

自治会などの有志で行われた「柴又の花火」(1953年開催)をきっかけに、1980年からは葛飾区と(一社)葛飾区観光協会との共催という形に運営を変え、現在まで続いています。これまで、2011年には東日本大震災復興チャリティー花火、2012年には葛飾区政施行80周年記念大会、2016年の第50回記念大会では区の観光大使ステージを設けるなど、趣向を凝らしながら新しい試みも取り入れてきました。こうした試行錯誤の努力もあって、ありがたいことに、回数を重ねるごとに来場者数が増加の傾向にあります。昨年は過去最高の約68万人もの方々にお越しいただき、大盛況のなかで終えることができました。今年はまた一段と気合いを入れ、準備を進めています。

──今年のプログラムで特におすすめするところはなんでしょうか。

今年は約13,000発の花火を6つのステージにわけ、約60分のあいだ、葛飾の夜空を彩ります。グランドオープンでは紅と青の上下2段で表現する富士山ナイアガラからスタートし、『キャプテン翼』や「リカちゃん」「モンチッチ」「黒ひげ危機一発」など、区にゆかりのあるキャラクターを表現したステージ、日本最古の花火“和火”で葛飾区の積み重ねてきた歴史と絆を表現するステージ、クラシックと和楽器を組み合わせた新ジャンルのデジタルスターマインのステージなど、ステージごとに雰囲気を変え、会場を盛り上げます。グランドフィナーレでは、オーロラのように幻想的で多彩な色へと移り変わる、圧巻の大空中ナイアガラを打ち上げ、大会を締めくくります。ご来場いただく皆様に満足していただけるプログラム内容となるよう精一杯努めますので、ぜひご期待ください。

──葛飾納涼花火大会ならではの特徴とはなんでしょうか。

観客席から打上げ場所までの距離が近く、迫力満点の花火を味わえることが特徴ですね。その臨場感は都内屈指のレベルで、花火の音が体に響くような迫力のある花火を堪能することができます。有料指定席(2人マス席、4人マス席、グループマス席)はそれを存分に体感することのできる特等席ですので、ぜひご堪能ください。

──葛飾区には下町風情の素敵な場所が多々残っていると聞きました。おすすめの観光スポットを教えてください。

【柴又帝釈天・参道】

柴又駅を出て柴又帝釈天まで続く参道は、今なお下町情緒あふれる古き良き日本の原風景が残っています。平成30年2月13日に国の重要文化的景観に柴又が選定され、年に6回の庚申の日には一層活気づいております。花火大会前にのんびりと柴又帝釈天参道をそぞろ歩きしてから、花火をご堪能いただき、趣のある江戸東京の夏の風物詩をお楽しみください。

帝釈天

帝釈天参道

【山本亭】

大正時代末から昭和初期に建てられた山本亭は、趣のある和風建築に洋風建築を取り入れた近代和風建築と純和風の庭園が見事な調和を保っていることが特徴の建造物です。米国の日本庭園専門誌でも上位にランクインされるなど、国内はもとより海外でも評価の高い日本庭園を眺めながら、お茶をご堪能ください。

山本亭

山本亭

【葛飾柴又寅さん記念館・山田洋次ミュージアム】

寅さん記念館では、映画『男はつらいよ』で実際に使用されたセットやミニチュアで再現された街並みなどから、作品の世界観、古き良き人情を体感することができます。併設されている山田洋次ミュージアムは、映画人・山田洋次の半世紀にわたる映画づくりの歩みを振り返り、作品への想いやフィルムにこだわる映画づくりなどを通して、作品の新たな魅力、奥深さを紹介しています。

葛飾柴又寅さん記念館 (C)松竹(株)

イベント情報

第52回葛飾納涼花火大会
公演:2018年7月24日(火)
時間:19:20~20:20
会場:葛飾区柴又野球場(江戸川河川敷)