RADWIMPS、全国ツアー完走 6月20日の横浜アリーナ公演をレポート

レポート
音楽
2018.6.28
RADWIMPS

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Road to Catharsis Tour 2018
2018.6.20(wed) 横浜アリーナ

6月1日の三重県営サンアリーナを皮切りに11公演が行われたRADWIMPSのワンマンツアー『Road to Catharsis Tour 2018』が、6月27日の神戸ワールド記念ホールで幕を閉じた。今回のツアーはフジテレビ系のサッカー中継テーマ曲としてオンエア中のニューシングル『カタルシスト』のリリースに合わせて行われ、ツアーグッズの青いTシャツを着たオーディエンスも多かったことから、さながらワールドカップ日本戦のような盛り上がりが全国各地で繰り広げられた。ここでは6月20日の横浜アリーナ公演をレポートする。

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赤い照明の中でサイレンの音が鳴り響き、「AADAAKOODAA」でライブがスタート。ハンドマイクの野田洋次郎が早速オーディエンスとコール&レスポンスを行うと、続けて「One man live」、「ます。」とアッパーな曲を連発し、桑原彰と武田祐介も激しいアクションをしながらステージを駆け回る。野田は最初のMCで「ただいま、横浜!お祭り感半端ないね」と地元に挨拶をし、序盤からの盛り上がりに本人たちも上気していることが伺える。

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中盤では、スクリーンに様々な空の映像が映し出された「俺色スカイ」や、フリージャズのようなセッションを聴かせた「揶揄」といった初期の曲を披露。「昔の曲も多いけど、置いてけぼりになってる人がいたら、肩を組んであげてね」と呼びかけると、ここまでの熱いステージから一転、バラードの「スパークル」へ。ピアノソロに始まり、ドラマチックな曲展開を経て、後半ではスケール感のあるサウンドスケープが広がっていった。


桑原が「ここから後半戦、必死で着いてこいよ!」と煽ると、「おしゃかしゃま」の間奏では桑原と武田にサポートドラムの刄田綴色と森瑞希も加えた4人が、野田の指揮に合わせてスリリングなソロの応酬を展開。ステージに炎が上がった「カタルシスト」では、序盤のラップパートでカメラマンが野田に寄っていき、スクリーンに顔のどアップが映し出されると悲鳴のような歓声が起こる。さらに、コーラスパートでは会場中が手拍子をし、<願うだけ>と繰り返す終盤では3人が中央に集まってエネルギッシュに演奏したりと、一曲の中で様々な表情を見せたのも印象的だった。続く「洗脳」のアウトロでは桑原がノイジーなギターでカオティックな空間を作り上げたかと思うと、突然野田が一人でサブステージに登場。ピアノの弾き語りで「週刊少年ジャンプ」をしっとりと歌い上げ、場内は温かな拍手に包まれた。

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サブステージに残った野田は「サッカー勝ちましたね」と、この日の前日に行われたワールドカップの日本戦に触れ、新曲「HINOMARU」について、自らの想いを丁寧に説明。「いつでも俺のど真ん中を真っ直ぐ届けます。だから、今日も歌っていいですか?」と言って、会場中を見渡しながら「HINOMARU」を歌うと、曲の後半では紙吹雪が舞い、大合唱が巻き起こる。その後は再びアッパーに「トレモロ」、「いいんですか?」と続け、こちらもサッカー放送のテーマ曲だった「君と羊と青」で本編を締め括った。

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アンコールでは「昔の曲も大合唱してくれて、忘れていた自分を思い出しました」と、野田からオーディエンスに感謝が伝えられ、「何があっても毎日生きなくちゃいけない僕らの歌です」と「棒人間」を情感たっぷりに届ける。さらに「今アルバムを作ってます。やっべえアルバムになりそうです」と今後への期待を膨らませる言葉を残し、最後は「DADA」で最高のカタルシスを迎え、熱狂の一夜が終了した。

なお、7月からは約1年ぶりとなるアジアツアー『RADWIMPS Asia Live Tour 2018』がスタート。前回の6都市に加え、初めて北京と成都でも公演を行い、8都市で延べ4万人を動員する、バンド史上最大規模の海外ツアーとなる。


文=金子厚武 撮影=Takeshi Yao

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