大竹しのぶ・多部未華子・段田安則が演劇バトル、シス・カンパニー公演『出口なし』東京公演が開幕

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2018.8.26
撮影:宮川舞子(8/24『出口なし』ゲネプロにて)

撮影:宮川舞子(8/24『出口なし』ゲネプロにて)

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シス・カンパニー公演『出口なし』(作:ジャン=ポール・サルトル)東京公演が、2018年8月25日(土)に開幕した。演出・上演台本=小川絵梨子、出演=大竹しのぶ多部未華子段田安則が、この酷暑の夏にも負けず、約1か月の稽古を重ねてきたという注目作。密室に集められたワケあり男女3人が、濃密に、ときには滑稽なほどのテンションで語り出す、それぞれの人生、愛、恋、闘い…。演劇界屈指の顔ぶれが繰り広げる演劇バトルが見逃せない。

撮影:宮川舞子(8/24『出口なし』ゲネプロにて)

撮影:宮川舞子(8/24『出口なし』ゲネプロにて)

本作で待望の初顔合わせを果たしたのが、演出の小川絵梨子大竹しのぶだ。彼女らが密室空間に創り出したものは果たして何か? また、やはり初めて小川演出に挑む多部未華子が、大竹・段田の2人の演劇モンスターにどうぶつかっていくのか? そして「有頂天一座」、「ヘッダ・ガブラー」、「夢の裂け目」と、本年も次々と多彩な表情を見せている段田安則が2018年4作目の舞台『出口なし』にかける思いとは?

撮影:宮川舞子(8/24『出口なし』ゲネプロにて)

撮影:宮川舞子(8/24『出口なし』ゲネプロにて)


 
―STORY―
とある一室に、それぞれ初対面のガルサン、イネス、エステルの男女3人が案内されてきた。この部屋には窓もなく、鏡もない。 これまで接点もなかった3人だったが、次第に互いの素性や過去を語り出す。ガルサンはジャーナリスト、イネスは郵便局員、そして、エステルには年が離れた裕福な夫がいたという。それぞれがここに来るまでの話はするものの、特に理解し合う気もない3人は、互いを挑発し合い、傷つけ合うような言葉をぶつけ合う。そして、この出口のない密室でお互いを苦しめ合うことでしか、自分の存在を確認する術もない。 なぜ3人は一室に集められたのか……。ここで、彼らは何らかの救いを見出せるのだろうか?


以下に初日を迎えた出演者たちのコメントを紹介する。
 
■大竹 しのぶ コメント

いつもは台本で読んでいるときよりも、立ち稽古に入ってからのほうがわかってくるものなのですが、今回の作品は立ってから、稽古が進めば進むほど考えることが多かったですね。「お~い、サルトル!」とか言いながら、稽古場で皆で笑っていました。演じる側にとっては、とても課題が大きい作品なのですが、皆で集中してしっかりと稽古を重ねてきました。お客様には、『何が起こるの?』というワクワクした気持ちでご覧いただけたら嬉しいですね。

多部 未華子 コメント

やってみたかった少人数の濃密なお芝居で、しかも、大竹さん、段田さんとご一緒! そして、初めての小川絵梨子さん演出という、私にとっては初めて経験することが一杯詰まった作品です。実は、稽古でここまで追い詰められた気分になったのも初めてです。それでも、その余裕のなさや苦しさを前向きに味わって楽しんでいる自分がいます。小川さんの鋭利な視点、大先輩のお二人の芝居への真摯な姿勢など、刺激的で得難い感覚を毎日味わっているところです。

段田 安則 コメント

実は、サルトルが戯曲を書いていたことも知らず、小川さんの演出で、大竹さん、多部さんと芝居ができることが楽しみで出演を決めました。お芝居好きの皆さんにとっても、「観たい!面白そう!」と思っていただける組み合わせだと思うんです。僕も含まれていると嬉しいですが(笑)。初めてのサルトル戯曲は、とても手ごわいものだったのですが、劇中で起こることを自分でも楽しみ、それをお客様と分かち合えれば……と思っているところです。是非、ご覧ください。

公演情報

『出口なし』
 
■日程・会場・料金:
【東京公演】
2018年8月25日(土)~9月24日(月・休)
新国立劇場 小劇場
S席: 8,000円 A席: 5,000円 B席: 3,000円 (全席指定・税込)
【大阪公演】
2018年9月27日(木)~9月30日(日)
サンケイホールブリーゼ
S席: 8,000円 A席: 6,000円 ブリーゼシート: 4,000円 (全席指定・税込)

 
※全ステージ当日券あり。開演1時間前から劇場にて販売いたします。
 
■作:ジャン=ポール・サルトル
■演出・上演台本:小川絵梨子
■出演:大竹しのぶ 多部未華子 段田安則 他
■『出口なし』公式サイト:http://www.siscompany.com/deguchi/
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