トレイシー・レッツの問題作『8月の家族たち』をKERAが演出!
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キューブ舞台制作のTwitterより
トレイシー・レッツの問題作をKERAが演出!
11月1日(日)、株式会社キューブの舞台制作の公式アカウント(@cube_stage)から次のTweetが発信された。
【速報!】ピューリッツァー賞&トニー賞W受賞トレイシー・レッツ作『8月の家族たち August:Osage County』、ケラリーノ・サンドロヴィッチ演出で来年5月予定、待望の日本初演!主催/企画・製作:Bunkamura/キューブ
主催/企画・製作:Bunkamura/キューブとあるから、上演会場はシアターコクーンであろうと思われる。
同作品はアメリカの劇作家・俳優のトレイシー・レッツによって書かれ、2007年6月にシカゴのステッペンウルフ劇場で初演が披露されるや忽ち評判をとり、同年12月よりブロードウェイに進出。2008年には、トニー賞演劇部門で最優秀作品賞など5冠獲得、ドラマ・デスク・アワード演劇部門で最優秀作品賞など3冠獲得、さらにピューリッツァー賞戯曲賞など数多くの賞に輝いた。さらに、2013年にはジョン・ウェルズ監督により映画化された(脚本は原作者トレイシー・レッツが担当)。
物語は真夏の8月、父親が失踪したところから始まる。報せを受けた三人の娘たちが家族や婚約者らを連れ、病身の母と叔母夫婦の住むオクラホマの実家に集まる。登場人物全員が、それぞれに隠しごとや問題を抱えながら、予想外の展開が次々と巻き起こる。現代アメリカの病巣を凝縮したような「家族」と言う名の群像悲喜劇。それは「This Madhouse is My Home」という長女の台詞がすべてを言い表している。
ブロードウェイ劇場街「MUSIC BOX THEATRE」にて 2008年
ともあれこの戯曲は現代アメリカ演劇界が生んだ一大傑作といって間違いない。映画もすこぶる面白かったが、編集子は元の舞台を2008年にブロードウェイで見て、関係性の火花が飛び散り合うような俳優たちの演技や、田舎の一軒家の舞台美術など、すべての要素にガツンとやられた。そして、その時から、「このような病的で込み入った群像劇を、もし日本で上演するなら、その演出はKERAしかいないだろう」と思っていたが、果たせるかなイメージ通り、そうなった。
とにかく各キャストの演技力も相当に問われる作品である。今後のキャスト発表が楽しみだ。
NYで上演していた劇場(Music Box Theatre)2008年
■時期:2016年5月
■会場:シアターコクーン(と思われる)
■作:トレイシー・レッツ
■演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ
- イープラス
- ケラリーノ・サンドロヴィッチ
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