千円で楽しめる伝統芸能究極のエンタメ!

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2015.11.4
花街のおどり(平成26年の舞台より)

花街のおどり(平成26年の舞台より)

落語と芸者衆の踊り 伝統芸能究極のエンタメ!

江戸風情を伝える二つの伝統芸能を一度に鑑賞でき、客席に居ながらにして「お座敷遊び」を体験できると好評の「大江戸寄席と花街のおどり」。毎年趣向をこらし、今回で5回目となります。今年も、お楽しみがいっぱい。いつも人気の公演で、前売り券がすぐに売り切れてしまうのですが、今年はうれしいことに当日券が出ることになったそうです。東京国際フォーラムホールCの3階席なのでちょっと遠いですが、お値段が破格の千円!しかも指定席ですから、を手に入れたら開演までお茶が飲める余裕が◎。

さて、問題の中身ですが、今年も二部構成で、第一部は、古典落語の名作を実力派落語家で聴く「大江戸寄席」。人気の柳家花緑が初登場。若旦那あがりの新米船頭が小舟と格闘する「船徳」を、落語界の若旦那・花緑がどう演じるかが楽しみです。元力士という異色の噺家・三遊亭歌武蔵は、もうひとつの江戸の華・大相撲の雰囲気も伝えてくれそうです。演目は「試し酒」。酒豪の豪快な飲みっぷりを迫力たっぷり見せてくれます。三味線漫談の柳家紫文は得意のギャグで池波正太郎の名作「鬼平犯科帳」を弾き語りします。

柳家花緑

柳家花緑

第二部は、芸者さんたちが華やかに盛り上げる「花街のおどり」。東京都心部には現在六つの花街がありますが、そのすべての花街の芸者さんが出演。落語で出演の柳家花緑が、料亭の大広間仕立ての舞台に舟で乗りつける若旦那に扮し、案内役をつとめます。今年のお楽しみは、お座敷でしか見ることのできない「とらとら」や「ちゃり舞い」などが芸者衆の踊りの合間に披露されること。お客さんに扮してくれるのは……これは見てのお楽しみ。「ちゃり舞い」というのは、その時々の流行歌などの替え歌を唄いながら、芸者さんや幇間さんがおどけた踊りをする、というお座敷遊び。舞台では絶対にやったことがないそうです。つい先日、稽古場をのぞいて見せていただいた「ちゃり舞い」のさわりをちょっと動画でご覧にいれましょう。


ラストの六花街勢揃いの踊りは必見! 会場全体で唱和する演目「奴さん」もあり、「お稽古タイム」つきで初心者でもお楽しみいただけます!去年のお稽古つき「奴さん」の動画は公式サイトでご覧ください。 江戸情緒たっぷりのお座敷気分にひたれる、休日の午後です。

イベント情報
大江戸寄席と花街のおどり その五

■日時:平成27年11月8日(日)午後3時開演(午後2時30分ホール開場)
■会場:東京国際フォーラム ホールC (JR、地下鉄「有楽町」駅)
■出演:
[落語]柳家花緑、三遊亭歌武蔵、柳家紫文
[おどり]新橋・赤坂・浅草・神楽坂・芳町・向島の芸者衆
:前売券完売につき、当日券(3階席、1,000円、指定)を午後2時より若干枚販売予定
■問合せ先:アーツカウンシル東京 伝統文化事業事務局 電話03-5369-4541 (10:00-18:00)
■公式サイト:http://www.tokyo-tradition.jp/

■主催:アーツカウンシル東京(公益財団法人東京都歴史文化財団)
■助成・協力:東京都
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