実写映画『宮本から君へ』が2019年秋に公開へ ドラマ版に続き主演は池松壮亮、ヒロインは蒼井優
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撮影=佐内正史
映画『宮本から君へ』が、池松壮亮を主演に迎えて映画化され、2019年秋に公開されることがわかった。
『宮本から君へ』は、新井英樹氏が熱血営業マン・宮本浩の七転八倒の記録を描いた漫画。1990年にモーニング(講談社)で連載をスタートし、1992年には第38回小学館漫画賞 青年一般部門を受賞。2009年には『定本 宮本から君へ』(全4巻)が太田出版より出版されている。
2018年4月には、テレビ東京でドラマ版が放送され、第56回ギャラクシー賞テレビ部門・奨励賞を受賞。続く映画版では、宮本浩役で池松壮亮が再び主演をつとめる。また、映画版のヒロイン・中野靖子を演じるのは、蒼井優。池松とは、塚本晋也監督の『斬、』に続いての共演となる。そのほか、宮本を囲む登場人物たちとして、松山ケンイチ、柄本時生、星田英利、古舘寛治らドラマ版のキャストが再集結。今後、映画版の新たなキャストの発表も予定している。
映画『宮本から君へ』メイキング (C)2019「宮本から君へ」製作委員会
制作は、『あゝ、荒野』、『愛しのアイリーン』のスターサンズ。ドラマ版と同じく、真利子哲也氏(映画『ディストラクション・ベイビーズ』など)が監督・脚本を担当し、『あゝ。荒野』の港岳彦氏が脚本で参加している。なお、同作は昨年2018年9月29日にクランクイン、同10月30日にクランクアップしている。
主演の池松、蒼井、真利子監督、原作者・新井氏のコメントは以下のとおり。
池松壮亮(宮本浩役)
撮影=佐内正史
この原作が手元に来てから、随分と時間が経ってしまったような気がします。ボロボロになるまで読み漁った
この偉大な原作の力をお借りして、時代の変わり目に強烈な人間賛歌を残すべく、身も心も捧げたつもりです。蒼井さんとは「斬、」から立て続けの共演となりますが、今度は宮本と靖子として、物語の中の人生の試練を共にする事が出来たと思っています。その存在にいつも救われました。そのほかキャストそれぞれの、抜群のアクトも楽しみにしていただければと思います。まだ仕上げ真っ最中でどうでるか分かりませんが、生きてゆく覚悟、信じる覚悟、そして人生を感じるような映画になるんではないかと期待しています。傲慢な男ですが、今秋、宮本からあなたへ、よろしくお願いします。
蒼井優(中野靖子役)
全身で感情をぶつけ合うシーンの連続だった為、撮影3日目には既にヘトヘトでした。こんなに早く疲弊した現場は初めてです。体力、集中力、瞬発力、そして声量が基本的にどのカットにも必要だったのですが、共演者の皆様と労り合い、励まし合い、スタッフの皆様に助けていただき、なんとかクランクアップすることが出来ました。こんなに高カロリーな作品はなかなか無いと思います。公開を楽しみにしていただければと思います。
真利子哲也(監督・脚本)
はじめて「宮本から君へ」の映画化に声かけられたのは2012年の夏。十代の頃から読み耽っていた新井英樹さんの原作に、二つ返事で引き受けました。ただ覚悟を決めたところでなかなか実現に及ばず、気づけば6年が経ちました。これだけ時間がかかったのは生半可な気持ちで映画化するような原作ではないからで、集まるべくして集まったキャストとスタッフの面々。特に池松くんと蒼井さんのこの映画に対する意気込みたるや並大抵ではなくて、その芝居はさることながら、それぞれ歩んできた役者としての人生が重なる奇跡をみたと思える現場でした。平成最後の夏の終わりに池松壮亮と蒼井優を中心に据えて「宮本から君へ」を撮影できたことが、この原作にとって最高の瞬間だったと断言できる映画になりました。
新井英樹(原作)
映画版『宮本から君へ』の最初の陣中見舞い
ロケ現場となった王子・飛鳥山公園で池松くんとふたり、隠れタバコを喫いに歩いていたときの会話
ボク「『宮本から君へ』の映画では、オレ、ブン殴られたいんだよ」 池松「俺もですよ」
ドラマの「世界」を構築・牽引した宮本浩こと池松壮亮本人がそう言うか……と。
ドラマ版で観た蒼井優さん扮する中野靖子の輝きは驚きでした。
全話通してもゲスト出演には思えない、違和感すら覚えるあの存在の力。
写真家・佐内正史さんがドラマ版の打ち上げトークショーで放った名言
「真利子には愛はあるけど情はない」(笑)言い得て妙!! いや、真芯だ!! これ表現者として最強なんですよ!!
この三人が原作の、ある意味本番パートで「自分こそが一番」と生命力バトルを繰り広げるってだけで胸が高鳴り
「原作クソ喰らえ!!」と殴り倒されたがってるボクの夢を叶えてくれそうです!!
『宮本から君へ』は今秋公開。