革命期フランスの死刑執行人を描く漫画『イノサン』『イノサン Rouge ルージュ』がミュージカル舞台化、『イノサン musicale』11月上演

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2019.2.16
公式サイトより  ©坂本眞一/集英社

公式サイトより  ©坂本眞一/集英社



坂本眞一の人気漫画『イノサン』『イノサン Rouge ルージュ』を原作とする舞台『イノサン musicale』が、2019年11月27日(水)~12月12日(木)、東京・有楽町のヒューリックホール東京(有楽町マリオン11F)で上演される。公式ホームページも立ち上がっている 。キャスト、スタッフは今後発表されるが、豪華俳優陣が出演する予定という。3月よりチケット発売予定。

漫画『イノサン』は、週刊ヤングジャンプ(集英社)にて2013年9号より2015年20号まで連載、コミックスは9巻まで刊行。その続編となる『イノサン Rouge ルージュ』は、グランドジャンプ(集英社)にて2015年12号より移籍連載を開始し2019年2月現在も進行中で、コミックスは9巻まで刊行されている(今春新刊発売予定)。安達正勝『死刑執行人サンソン』(集英社新書)を出典とする本作は、死刑執行人シャルル-アンリ・サンソンと、その妹マリー-ジョセフ・サンソンを主人公とし、18世紀後半の激動のフランスを描いた歴史漫画である。
 

<ストーリー>
舞台は18世紀パリ、そしてベルサイユ
「絶対王政」の時代、王を頂点とした身分制度により世は統べられ、「血筋=生まれ」で人々の一生は運命づけられていた。
主人公シャルル-アンリ・サンソンは、 代々に渡ってバリの死刑執行人(ムッシュ・ド・パリ)を務めるサンソン家四代目当主として生まれる。
死刑執行人は、国王直々に任命される「正義の番人」。だが、残酷な処刑を担うことで世間からは「死神」とも呼ばれる、十字架を背負う職業。
主人公シャルルは、その職を継ぐことに苦悩しながらも、遥かな理想を胸に、死刑執行人を務め上げることを誓う。
そしてもう一人の主人公はサンソン家次女マリー-ジョセフ・サンソン。 彼女は死刑執行人として天賦の才を持つ女。幼き頃から死刑執行人になることに憧れ、ベルサイユ宮廷の死刑執行人である“プレヴォテ・ド・ロテル"の職を勝ち取る。
壮麗なる宮殿、麗しき人々の服飾、美術…。人類の創造しためくるめく美の都と、背中合わせの危うき「死」の世界で、謳歌される人間たちの賛歌。
過酷な運命に気高く立ち向かう、フランス革命の"純真"を描破する、歴史大河が開幕する――!
(公式サイトより)

 

シャルル-アンリ・サンソンは実在した死刑執行人。当時の処刑人は、国王直属の役人であるにも係わらず、社会から蔑まれ差別を受けていた。家業を継いだシャルル-アンリは苦悩の末、熱心な死刑廃止論者となり、また革命後は受刑者から苦痛を取り除く目的で断頭機械(ギロチン)の導入を積極的に推進。しかし、ギロチンがスピーディーな連続処刑を可能としたため、シャルル-アンリは恐怖政治下において、却って2700人以上もの大量の斬首を執行しなければならなくなるという皮肉な運命に見舞われる。結果的に彼は生涯で約3000人もの処刑に携わり、その中には、敬愛してやまなかった国王ルイ16世、マリー・アントワネット、ロベスピエール、サン=ジュスト、ダントンなど多くの著名人も含まれていた。

一方、妹マリー-ジョセフ・サンソンは作者の創作した架空の人物である。苦悩する兄とは対照的に、男まさりの武闘派で、ベルサイユ宮殿の宮廷衛官“プレヴォテ・ド・ロテル"(Prévôté de l'Hôtel)となり、男装で王妃マリー・アントワネットを警護する。その従者はアンドレ。この、何かを連想させるオマージュ的なキャラクター設定がマニアたちの心情をくすぐり、連載が進むにつれどんどん人気が上昇していった。

作者は、フランス革命関連の諸エピソードや同時代の諸人物を絶妙に絡ませながら、圧倒的な画力と、意外性に満ちた実験的な構成で、読者をフランス革命期の深い暗部へと誘う。随所にBLやレディコミ的な官能要素も取り入れた稀代の伝奇的な歴史ロマンとして、国内はもとより、フランスをはじめとする海外でも注目を集めている。この傑作が、舞台に、しかもミュージカルになるというのだから(漫画の中にもミュージカルのようなシーンは出てきたが)、期待は大いに高まる一方だ。キャストは? 脚本は? 演出は? 音楽は? 美術は? 衣裳は?

作者の坂本眞一も自身のTwitterで「『イノサン』が舞台になります! しかもミュージカルです! 18世紀フランスを舞台にした処刑人の物語、美しくも残酷な世界をぜひ体感して下さい!詳細はまた追って!」と呟いている。

なお、SPICEにて連載中のコラム「<フランス革命ものエンタメ作品>を楽しむための人物ガイド」 でも、いずれ死刑執行人シャルル-アンリ・サンソンを取り上げる予定である。

公演情報

『イノサン musicale』

■原作:坂本眞一『イノサン』『イノサンRougeルージュ』
■日程:2019年11月27日(水)~12月12日(木)
■会場:ヒューリックホール東京
■公式サイト:https://jnapi.jp/stage/innocent/index.html​
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