珠城りょう、美園さくらの宝塚歌劇月組新トップコンビ、『夢現無双 -吉川英治原作「宮本武蔵」より-』で大劇場初披露

2019.3.18
レポート
舞台

グランステージ『夢現無双-吉川英治原作「宮本武蔵」より-』 撮影:森好弘

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宝塚歌劇月組公演のグランステージ『夢現無双-吉川英治原作「宮本武蔵」より-』、レビュー・エキゾチカ『クルンテープ 天使の都』が3月15日(金)、兵庫県・宝塚大劇場にて開幕した。

■グランステージ『夢現無双 -吉川英治原作「宮本武蔵」より-』<脚本・演出/齋藤吉正>

●剣豪・宮本武蔵と宿敵・佐々木小次郎との出会い

『夢現無双-吉川英治原作「宮本武蔵」より-』は、吉川英治のベストセラー小説をもとに、剣豪・宮本武蔵の生き様に迫る物語。時代背景は、徳川家が関ヶ原の戦を制して治世が始まった頃。作州宮本村の郷土・新免武蔵(しんめんたけぞう)は、目の前にいる敵を打ち倒し、あまりの暴れぶりから「悪蔵(あくぞう)」とも呼ばれていた。

しかし、旅の僧侶・沢庵から、その浅はかな行為と自分の中に潜む弱さを指摘されて改心。名前を宮本武蔵(みやもとむさし)と改めて、剣の道を極めるための旅に出る。そして道中、永遠の宿敵となる天才剣士・佐々木小次郎と出会う。

グランステージ『夢現無双-吉川英治原作「宮本武蔵」より-』 撮影:森好弘

二刀流“二天一流”の開祖であり、天下無双を誇った男が、何のために、誰のために戦っているのかを苦悩。さらに、幼馴染みのお通とは、お互いに恋心を抱きながらもすれ違っていく。小次郎との伝説的な決戦でも知られるヒーロー、武蔵。一方でその素顔は謎に包まれている。本作では、彼が何度も挫折し、剣の腕前だけではなく、精神的にも成長を遂げていく姿を丹念に描いている。

グランステージ『夢現無双-吉川英治原作「宮本武蔵」より-』 撮影:森好弘

珠城りょう美園さくらの月組新トップコンビ、大劇場お披露目!

宮本武蔵役には、月組トップスターの珠城りょう。剣士としてのあり方について自問自答を繰り返し、鍛錬を重ねて真の強さを身につけていく武蔵を、人間味たっぷりに魅せてくれる。お通に扮したのは、月組トップ娘役の美園さくら。武蔵を深く想い、しかし「強くなりたい」という彼の気持ちを尊重して待ち続けるお通を印象的に演じている。

グランステージ『夢現無双-吉川英治原作「宮本武蔵」より-』 撮影:森好弘

演出家をつとめたのは、齋藤吉正。ステージ上をめいっぱい使った迫力ある立ち回りシーンが大きな見せ場となっている一方で、幼少期の心の傷を背負って生きる武蔵の内面を繊細に切り取っており、アクションとドラマの両面で楽しませる。

グランステージ『夢現無双-吉川英治原作「宮本武蔵」より-』 撮影:森好弘

■レビュー・エキゾチカ『クルンテープ 天使の都』<作・演出/藤井大介>

『クルンテープ 天使の都』は、人々から「クルンテープ(天使の都)」と呼ばれるタイの首都を舞台に、珠城りょうを中心とした月組の新たな魅力を感じさせるレビュー。神秘的でオリエンタルなムードが漂うダンスや衣装、そしてタイの伝統的な文化をまじえて、観る者を幻想的な領域へ誘っていく。

グランステージ『夢現無双-吉川英治原作「宮本武蔵」より-』、レビュー・エキゾチカ『クルンテープ 天使の都』は4月15日まで宝塚大劇場にて、東京宝塚劇場では5月3日から6月9日まで開催される。

公演情報

宝塚歌劇 月組公演
グランステージ『夢現無双 -吉川英治原作「宮本武蔵」より-』
脚本・演出/齋藤 吉正
主演:珠城 りょう、美園 さくら

<兵庫公演>
■日程:
2019年3月15日(金)~ 4月15日(月)
■会場:宝塚大劇場(兵庫)
<東京公演>
■日程:2019年5月3日(金)~ 6月9日(日)
■会場:東京宝塚劇場(東京)
 
■e+貸切公演
4月4日(木)11時開演 発売中(残りわずか)
会場:宝塚大劇場(兵庫)
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