森山未來、コンドルズ好きダンスファンに朗報!
初演の舞台より (c)matron
全国から要請殺到の話題作、14都市ツアー決定!
昨秋、今はなき青山円形劇場で上演されたダンス公演『談ス』。出演にはダンサー、俳優として異なるバックグラウンドを持つ大植真太郎、森山未來、平原慎太郎の3人が集結。彼らの個性と心身と言葉が火花を散らし、溶け合い、思わぬ化学変化を巻き起こしたことで、“尋常ではない反響”を呼んだ超話題作だ。この度、終演直後から届けられた「うち(地方)でも上演してー!」という全国からの切なる要望に応え、待望の再演が決定した。2016年3月に約1ヶ月をかけて北は北海道、南は沖縄まで全国14都市を巡るツアーが実現する。
左より、大植真太郎、森山未來、平原慎太郎
17歳で渡独以降、様々なカンパニーでダンサーとして活躍し08年にカンパニーC/Ompanyを立ち上げ、現在はスウェーデンを拠点にヨーロッパなどで作品を発表する大植真太郎。実力派の俳優であり、優れたダンサーとしてのキャリアも長い森山未來は昨秋、文化庁文化交流使として1年間滞在したイスラエルより帰国。現地ではインバル・ピント&アブシャロム・ポラック ダンスカンパニーを拠点に活動し、その成果は本作の初演のみならず、『PLUTO』などの注目作でも証明済みだ。そして、ダンスカンパニーOrganWorks主宰の平原慎太郎は、近年コンドルズの主要メンバーとしても抜群の存在感を発揮する。振付家として劇団イキウメ公演に関わるなど、今後の活躍が期待される踊り手の一人だ。
(c)matron
昨年の公演写真を見ると、青山円形劇場の黒い円形舞台の上に、腰の高さほどもあるぶっといチョーク(白墨)が象徴的に突き立っている。傍らで小さなチョークを手にした3人が、床を黒板がわりに文字や絵を描き始めたかと思うと、また別の場面では、1人もしくは2人が残りの1人を土台にして乗っかかり、「落ちないよう」にバランスをとる。まるでジェンガを楽しむ子供の遊びか、無邪気な現代アートの域か。定かではないが3人が本作を“楽しんでいる”ことは明らかだろう。ちなみに、今作では音楽はほとんど使われず、「ダンスと並行するシュールな語りや笑い、叫び、呼吸が空気を自在に変えていく」というから、想像力を刺激されそう!
(c)matron
開催地のひとつ、大阪では360℃ぐるりと客席に囲まれた「大阪ビジネスパーク円形ホール」が会場となる。円形劇場で生まれた本作にぴったりの環境で、2016年版でしか表現できない熱気とワクワク感を届けてくれるはずだ。
初演時に「誰も見たことのない肉体とパフォーマンスの出現!」との大評判を聞くにつけ、見逃したことを悔やんでも悔やみきれなかった方はもちろん、再度あの興奮を味わいたい全国のダンスファンへ。3月は迷わず近隣の劇場へ駆けつけよう!
■構成:大植真太郎