「ARP」は歌もダンスもルックスもとびぬけた存在――総合プロデューサー内田明理インタビュー

インタビュー
アニメ/ゲーム
2019.4.12

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先日行われた『AnimeJapan2019』で、ものすごい数の女性ファンを集めていた注目のコンテンツがある。ARイケメンダンスボーカルグループ『ARP』、彼らはAR上のキャラクターであり、それを演じているのはプロのダンサー、シンガー、ボイスアクターである。しかしステージ上の彼らはそのアクターの存在を微塵も感じさせないくらい「そこにいるタレント」だった。そのプロジェクトの詳細が知りたくてSPICEは総合プロデューサーの内田明理氏にインタビューを敢行した。『ラブプラス』などを企画したキャラクターのプロ、内田氏が語るARの可能性とは?


 ――あらためて内田さんがプロデュースしている「ARP」とはなんなのでしょうか。

一応パフォーマーということでやらせていただいているんですけども、コンセプトとしては歌、ダンス、トーク、全部プロの技術を持ったタレントをAR上に作り出すというプロジェクトなんです。歌もプロのボーカリストでダンスもプロダンサー並でルックスも、みたいなところでいうと、タレントとしてそこまで全部揃った人ってなかなかいないわけです。そういうタレントをバーチャルだったら作り出せるんじゃないか、ということから「ARP」は始まりました。

――なるほど。

私は前職ずっとゲーム開発会社でゲームを作っていたので、ずっとキャラクターとはなんぞや、とか、キャラクターとお客さんの親密度を上げるにはどうすればいいのか、というようなことを日々研究していたんです。そんな中で、世の中がどんどん変わっていくのも感じていたんです。

――どんなことから世の中の変化を感じられていたのでしょうか?

例えばゲームのパッケージを買っていただくのは難しくなってきてます。音楽なんかは前からそうで、CDは売れないんだけども、ライブはどんどん市場が拡大して規模も増えている。

――確かにそうですね。サブスプリクションも浸透してきましたし。

デジタルのコンテンツってわりと簡単に手に入る、というか無料で手に入るものもいっぱいあって、その中でコンテンツ自身を買うということに対して抵抗のある方も増えてきているなというふうに感じていたんです。一方でフェスやライブに非常に価値を感じるお客様がいる。ただ2Dの架空のキャラクターって作って再生するということが前提になっているわけです、当然その場限りの体験というものはなかなか提供しづらい。

――なるほど。

だからアニメやゲームのイベントだと声優さんが舞台上に立ってキャラクターを演じてくださったりということがあるわけですけど、であれば架空のキャラクター自身が生のパフォーマンス、生のコミュニケーションをお客さんに提供するというのが究極の形なんだろうと。

――実はシンプルなコンセプトなんですね。当然Vtuberとの比較もされると思いますが、どのような差別化を考えていらっしゃるんでしょうか。

これはうまく言わないと、誤解をされてしまうと思いますが(笑)。 Vtuberの良さというのはひとつの偶像をみんなで共有して、それに誰にでもなれるというところが大きいんだと思うんです。おじさんから子供まで女の子のキャラクターであろうと男の子のキャラクターであろうとなんでもなれるという面白さがある。

――それを売りにしているVtuberもいますもんね。

そこが「ARP」の場合はシステムの理屈自体は同じではあるんですけど、それをプロの歌手と、本当にプロ中のプロのダンサーにやらせる。そこに価値というかオリジナリティがあるんだと思うんですね。よく言わせていただいているのは人形浄瑠璃みたいなものを考えていまして、それぞれの匠が組み合わさることでちょっと実在には存在しないぐらいのパフォーマンスを出せるキャラクターというか人物をARの空間に出すということができるんじゃないかと思ったんです。せっかく架空の存在なんですから、もう普通の人間ができることを二次元の絵でやっているというのでは意味がないと思っていまして、意味がないというと誤解をされてしまうかもしれないので、表現が難しいですけど(笑)。

シンジ

シンジ

――先日の『AnimeJapan』でイベントステージを拝見しましたが、ファンの受け止め方がアイドルのトークショーのようでした。一緒にポーズを撮ったり、コールアンドレスポンスも拾って反応もあったり、声優さんのステージと変わらないなと。

自慢すると、ものすごいスピードでターンするダンサーとか、ものすごい複雑な動きをするモーションとかって、結構な技術がないとリアルタイムで再現するのはかなり難しいことなんです。手の動きひとつにしても指が全部動いていたりとか、表情も目線がすごく自然に人間と同じように動いたりとかって、あれ全部リアルタイムでやっているんです。相当な難易度なんですが、プロのダンサーさんとかプロのボーカリストを使わせていただく以上、アウトプットする“ガワ”も相当高品質なものじゃないと意味がなくなってしまう。それぞれのパフォーマンスを最大限引き出さなきゃいけないので、そういった意味では優位性はあるのかなと思っています。

――2016年頃から動いているプロジェクトということで、すでに3年活動している中で、技術面でのバージョンアップは日々行われていると?

はい、研究しています。さっきちょっと話に出た視線の制御、目線の制御とかも日に日に自然になっていますし、あとダンスパフォーマンスも実は最初は結構動きの規制があったりして、それ以上速いのはちょっとやめておきましょうかとか、3回転のところ2回転にしておきましょうかみたいな話が出たり(笑)。

ダイヤ(REBEL CROSS)

ダイヤ(REBEL CROSS)

――普通に側宙していていましたね。

ただ側宙したらおっかないのですぐ舞台袖にはけましょうか一回、とかそういうベタな部分から、もうちょっと細かい技術的なところでいうと、音声とかモーションとか色んな情報をひとつに集約して全部ピタっと合わせてアウトプットするというのはこれは結構な技術なんです。普通にそれぞれのデータのレイテンシー(遅延)があるので、なかなか揃わないんですよね。どれかがすごく遅れてしまったり、それをうまくシンクロして表示するというのもなかなか難しい技術だったりして、そういうところは日々変わっていますね。

――客席からは見えない努力と苦心があると。

例えば最近だと、アクターさんがいるスタジオと実際に上映する場所が離れたところでもだんだんできるようになってきています。以前だと、もう有線で後ろにベタ付きのスタジオを組まないと無理というものが多少できるようになりました。これから5G回線になると多分もっと楽にできるようになって来ると思いますが、我々自身の独自の技術の開発というのももちろんありますけど、世の中の通信の発達というか進化スピードがすごいので、そういった意味でもどんどんやれることは加速していくと思っています。

レイジ(REBEL CROS)

レイジ(REBEL CROS)

――この4人はキャラクター造形、設定、ビジュアルというところも洗練されている印象ですが、内田さんは『ときめきメモリアル ガールズサイド』や『ラブプラス』、『ランブルローズ』などでも魅力的なキャラクターを想像されてきました。そうした過去に携わってきたIPの経験が、「ARP」でも反映されているのでしょうか?

そうですね、それはもちろんそうだと思います。表面的なことだけではなくて、どう人物的な深さを作ればいいかみたいなところもいっぱい勉強させていただいてきたので、これまでの仕事は役に立っていると思います。一方今回の「ARP」で明らかに違うのは、これまでキャラクターって自分が書いたシナリオのことしか喋らないのが基本なので、インタラクティブだったとしてもそれは用意されているものが適宜再生されているじゃないですか。

――そうですね。事前に用意されたものの中で展開されています。

でも今回は生でやっていくということを決めた時点で、どうやっても中の人と言いますか、役者さんの個性とかアドリブに頼らざるを得ない。最初に自分がキャラクターを造形したあとに関わってくださるアクターさんやダンサーさんの個性がどんどん入ってきて、設計したところから良い意味でも悪い意味でもブレていくだろうと思ったんです。これはちょっと面白そうだぞと思いましたね。

レオン

レオン

――初期設計を運営していくことで超えていく。

はい、キャラクターってよく設定が違うじゃないかとか、違う脚本家が書いたのでキャラがブレてるとかってアニメとかゲームとかでよく聞く話なんですが、それは静止した世界の中ではそうなんでしょうけど、実際に今を生きているキャラだとしたら、昨日言ったことを今日言うとは限らないじゃないですか?

――それは確かに、毎日同じものを食べたいわけではないですし。

そう、よくキャラクター設定で好きな色はロイヤルブルーとか書いてあって、来年好きな色はって聞くと赤ですと言ったら、脚本家がミスしたってなるんですけど、前は好きだったけど今は別のが好きというのが生きている人間なので。雑にやっていいということではないんですけど、設定を踏まえながら何かのきっかけで変わっていっちゃったり、ステージ上で言ったことで何か方向性が変わっていったりとか、お客さんがこういうことに反応してくれたというのでやろうと思っていた方向性が変わっていくって、そのダイナミズムというのは生のパフォーマンス、生のアーティストである以上、受け入れていくべきだと思うんです。

――それは凄くリアルなことですよね。

なのであえてゆるくというか、一応決めごととしてこういうことはしない、こういうことは言わないと決めていくんですけど、中の役者さんの考えとか最近思っていることとか、そういうこともどんどん混ぜていきましょうと、わりとオープンにしてやってます。時々話し合いをして、最近こんなこと考えているんですよ、じゃあそれ言っていきましょうよ、みたいな話もしますし。

――制作側と演者側がインタラクティブになっている。

まさにキャラクターごとに一人の人格を形成するためのチームがあって、そこの合意で進んでいるんです。まあ暴走しちゃうこともありますけど、そういう感じの面白さというのはありますね(笑)。 実際のアーティストさんだって前はこういう路線だったけど今は違う路線になりましたとか、日々やっていらっしゃるわけじゃないですか。

――確かに。

それは生のタレントさんでは当然のことなんですけど、いわゆる二次元のキャラクターではありえなかったことなんですよ。実際のタレントさんってマネージャーとプロモーターと音楽プロデューサーとアーティスト本人とか、ああでもないこうでもないみたいなことをずっとしてる。日々本人も悩んでいるでしょうし、それが面白さだと思うんです。「ARP」のアクターさんやボーカルの方とかも、やっぱり半分本人なんですよね。半分キャラになりきって、自分の人格なので役を演じるというのよりも、もうちょっと自分に近いご自分に近いことをやられているんですよね。そこの面白さがやっぱりある。

――そういう部分の演じる側の感情が入っていくのは、『マクロスプラス』に登場したバーチャルアイドル、シャロン・アップル的ですね。

なので半分自分なんです。ライブの中でよくバトルソングというのがあって、ガチでバトルするんですけど、負けるとみんな本気で悔しがってるんですよね。負けたキャラクターのチームが「これどうやったら勝てるのかな?」みたいなことをチームで相談していたり、僕に相談しに来てくれたり。他人事じゃなくなってる。演じるって自分の人格を半ば移植しなきゃいけない作業なので、役者さんはみんなそうなんでしょうけど、その割合が多分大きいんですよ、そこも面白いですね。

――さて、そんな「ARP」は4月にも公演があります。あらためてどういう公演になるのでしょうか?

今回の『REWIND』は、基本的にはその直前にやったライブのいいとこ取りした映像をARの表示を使ってやらせていただく、応援上映ではあるんです。それが『REWIND』と普通のライブの違いですね。前回の『REWIND4』では、舞台前挨拶で誰かが出てきて、「やぁ、どうもどうも」と生でご挨拶したりしましたね。

――ライブをやることの苦労もありそうですが、舞台面で大変なところはありますか。人前に出すところの技術面の大変さといいますか。

それは技術面でもお金でも結構大変ですね。簡単に言うと生でやる以上、モーションキャプチャーのスタジオをどこかに組まなきゃいけないんですよ。そこから通信してやり取りしなくちゃいけないというので、技術的な面倒臭さというのは、普通に生の人がステージに立つよりは、当然今のところあります。あと会場とかもなかなかどこでもできるわけではないですからね。

――ああ、それはたしかにありそうですね。どこでもライブできるわけではない。

ただ色々と映像技術のほうも進化してきてますし、会場のほうでもどんどん対応してきていて。ちょっと耳に入っている限りでも何件か、ARシステムを造り付けちゃおうという計画もあるみたいなので、どんどんそこは一般化していくんじゃないかなという感じがします。もうひとつ付け加えて言うと、必ずしもフィルムに虚像を映したいわゆるホログラフィックスクリーンイコールARということでもないので、表現方法はいくらかあるとは思うんですよね。

――技術の進歩に合わせて表現も増えていくと。

はい、あとは技術的な難しさというのは、リアルタイムでレンダリングをしてるわけです。リアルタイムでやるとシステムの機械が複雑になるというのは当然あるんですけど、複雑になればなるほど事故が起こる確率が増えるじゃないですか、システムがダウンしちゃうとか映像に不具合があるとか。地味なところですけど、そのリスクをいかに減らすかというのは、見せる部分とは別のところで無事運営するための工夫というのは実はすごい頑張ってやっていますね。

――見えない苦労があるんですね。

例えば2時間の舞台を3連続2連続でやるとかって、実は相当危ないことなんです。なので僕は最初の頃はいつも裏にいる時はダークスーツ着てネクタイ締めていて、だめになったら出ていってすぐにお詫びできる体制で待機していて、本当に冗談抜きでやっていたんです(笑)。

――お話を伺っていて、みんなで支え合って実際にキャラクターが存在するようになったというのを実感できました。

多くの方がなんとなく夢想していたバーチャルなキャラクターというものが、かなり理想に近いところには来ているんじゃないかなと思いますね。僕らも時々忘れるんですよ、彼らが実在しないことを。リハとかをやっていて、普通にシンジに話しかけていたりとか、技術的にできないようなことがあっても、「いやそれぐらいシンジなら頑張ればできるんじゃないの?」と本気で思ってたりするんです(笑)。

――プロデューサーがそう思ってしまうなら、もうそれは“存在”してますね、確実に。

僕が観客席にいて、舞台に指示を出したら、舞台中のシンジが「すみません」と返してくれる。そういうやり取りがあるんですけど、その時は本気でみんなARということを忘れてるんですよ。そういうところが多分僕だけじゃなくてアクターさんやボイスアクターの方も、ダンスアクターの方もそうだと思うんですよね。

――改めて今後のビジョンとかこうしていきたいというものがありましたら。

抽象的な言い方で言ってしまうと、今現実のアーティストさんをトレースするところまでは来れたと思ってるんですね。ダンスもトークもボーカルもプロの人たちと力を合わせてスーパータレントを作れるというのはひとつ達成できたとして、もっともっと二次元ならではの表現というのを突き詰めてもいいんじゃないかなと。逆に生のアーティストさんに何かアドオンすることでARの舞台を作れないかなというのはひとつ野望としてありますね。

――AR側からのリアルへのアプローチですか。

分かりやすいところでいうと、生のアーティストさんが別のアーティスト活動として二次元の自分のキャラクターを持って、いつもやっているアーティスト活動とは違うものをやっていただくとかは楽しいだろうなと思います。アーティストさんもAR用のガワがあって、二次元のキャラクターと共演できる世界というのは何か早く実現できないかなと。やろうと思えばできるんでしょうけどね。

――広がっているライブ演出というものを拡張していくという感じがありますね。内田さんから見てARとVRの未来に関して思われていること、こうなればいいなというものがあるのでしょうか?

僕がVRの世界全般について語るのはちょっとやりすぎだと思うのですが、ARを使った舞台エンターテイメントというのは、もっともっと出てきてひとつのジャンルとして育ってくれそうな気がしています。今うちは歌って踊って、トークもやっていますけど、お芝居も当然できるわけですし。もっと舞台でやっているものというのをARの技術を付け加えることで今までにない演出をやっていく事はできると思うんです。現状二次元のファンから来たお客さんが多いと思うんですけど、例えばサーカスのファンの方であったり、舞台のファンの方であったり、色んな方がARを使った舞台をご覧になる世の中が多分来ると思っていて、もっとカジュアルにジャンルとしてひとつ認められていくんじゃないかなと思っていまして、そういう先駆けになるべく仕事をやっているようなところがありますね。自分も待ってるだけじゃなくて色々と働きかけていけないかなと思っています。

――そんな先駆けとして動かれているARP、今回の『REWIND』はいいとこ取りということで、興味を持った人は行きやすい気がします。是非体験してもらいたいですね。

そうですね。気軽に見ていただければなと。入門編として「これは面白そうだぞ」と思っていただくには十分なコンテンツになっていると思いますので、ぜひ見ていただきたいなと思います。

インタビュー・文:加東岳史 撮影:林信行

イベント情報

ARP REWIND5

日程:
2019年4月13日(土)、14日(日)、20日(土)、21日(日)
会場:
DMM VR THEATER

スーパースルー :60,000円(税込:64,800円)※1上映あたり5,000円
オールスルー A:33,000円(税込:35,640円)※1上映あたり5,500円
オールスルー B:33,000円(税込:35,640円)※1上映あたり5,500円
通常:6,450円(税込:6,966円)
※別途ドリンク代として1上映あたり500円が必要です。
 
2019年1月5日、6日に横浜文化体育館で行われたARP「KICK A’LIVE2」全4公演「1st A’LIVE」の第1公演、「2nd A’LIVE」の第4公演、「3rd A’LIVE」の第3公演、「KICK A’LIVE」の第3公演の映像を4月13日~14日、20日~21日に特別ディレクターズカット版として上映。

出演:ARP
・シンジ
・REBEL CROSS(ダイヤ・レイジ)
・レオン

曲目・演目
◯2019/4/13(土)
REWIND5 第1回公演:10:30 開場10:00 (KICK A‘LIVE2 第1公演 上映)
REWIND5 第2回公演:14:00 開場13:30 (KICK A‘LIVE2 第2公演 上映)
REWIND5 第3回公演:17:30 開場17:00 (3rd A‘LIVE 第3公演 上映)
◯2019/4/14(日)
REWIND5 第4回公演:10:30 開場10:00 (KICK A‘LIVE2 第3公演 上映)
REWIND5 第5回公演:14:00 開場13:30 (KICK A‘LIVE2 第4公演 上映)
REWIND5 第6回公演:17:30 開場17:00 (2nd A‘LIVE第4公演 上映)
◯2019/4/20(土)
REWIND5 第7回公演:10:30 開場10:00 (KICK A‘LIVE2 第1公演 上映)
REWIND5 第8回公演:14:00 開場13:30 (KICK A‘LIVE2 第2公演 上映)
REWIND5 第9回公演:17:30 開場17:00(KICK A‘LIVE 第3公演 上映)
◯2019/4/21(日)
REWIND5 第10回公演:10:30 開場10:00 (KICK A‘LIVE2 第3公演 上映)
REWIND5 第11回公演:14:00 開場13:30 (KICK A‘LIVE2 第4公演 上映)
REWIND5 第12回公演:17:30 開場17:00 (1st A‘LIVE 第1公演 上映)
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