和歌山県立近代美術館で『ニューヨーク・アートシーン』展 ロスコ、ウォーホルから草間彌生、バスキアまで

2019.6.14
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アート

アンディ・ウォーホル 《マリリン》10点組 1967年 シルクスクリーン、紙 滋賀県立近代美術館蔵

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展覧会『ニューヨーク・アートシーン ロスコ、ウォーホルから草間彌生、バスキアまでー滋賀県立近代美術館コレクションを中心に』が、2019年6月8日(土)〜9月1日(日)まで、和歌山県立近代美術館にて開催される。

アーシル・ゴーキー《無題(バージニア風景)》1943-44年頃 油彩、カンヴァス  滋賀県立近代美術館蔵

第二次世界大戦後、ニューヨークは多くの画期的な表現を生み出した。大戦中、戦火を逃れてヨーロッパから移り住んだ多くの作家たちによって伝えられた近代美術はアメリカの若い作家たちを刺激し、新しい意欲的な表現へと道を開いたのだ。

当時最先端の表現であったキュビスムとシュルレアリスムを乗り越えようとする試みはアクションという画家の激しい身振りの結果として、あるいは広漠とした色面の広がりとして、抽象表現主義と呼ばれる絵画を生み出した。男性用便器を展覧会に出品したマルセル・デュシャンのダダ的な行為は、生活と芸術を等価とみなすネオ・ダダと呼ばれる作家たちに影響を与え、大衆文化への関心は大量消費社会を背景にポップ・アートというアメリカ独自の美術として花開く。

モーリス・ルイス《ダレット・ペー》1959年 アクリル、カンヴァス 滋賀県立近代美術館蔵

一方で1960年代以降、美術の根源を探るきわめて禁欲的、還元的な美術も同じニューヨークに登場する。そして現代美術の首都とも呼ぶべきニューヨークでは多くの日本人作家たちも活躍し、その中には草間彌生や河原温のように今日世界的な注目を浴びる作家も多く存在した。

今回の展覧会では、現在改修のため休館中の滋賀県立近代美術館が所蔵する日本屈指の戦後アメリカ美術のコレクションを中心に、国内に所蔵される優品を加え、100点余りの作品によって、ニューヨークという都市において展開したアメリカ美術の半世紀の歴史を紹介する。

ロバート・モリス《無題》1972年 フェルト 滋賀県立近代美術館蔵 

ジャン=ミシェル・バスキア《無題》1984年          アクリル・油彩・油性ペイントスティック・シルクスクリーン、カンヴァス 大阪中之島美術館蔵

ジャスパー・ジョーンズ 《旗 I》1973年 シルクスクリーン、紙 高松市美術館蔵

アド・ラインハート 《トリプティック》1960年 油彩、カンヴァス  滋賀県立近代美術館蔵

イベント情報

ニューヨーク・アートシーン ロスコ、ウォーホルから草間彌生、バスキアまで
ー滋賀県立近代美術館コレクションを中心に
会場:和歌山県立近代美術館 1階展示室
会期:2019年6月8日(土)〜9月1日(日)
開館時間:9時30分〜17時(入場は16時30分まで)
休館日:月曜日(7月15日、8月12日は開館し、翌7月16日、8月13日に休館)
観覧料:一般 800(640)円、大学生 500(400)円 ( )内は20名以上の団体料金
*高校生以下、65歳以上、障害者、県内に在学中の外国人留学生は無料
*毎月第4土曜日 (6月22日、7月27日、8月24日)は「紀陽文化財団の日」として大学生無料
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