ナードマグネット『RUSH BALL 2019』クイックレポート ーー2年ぶりにRUSH BALLでパワーポップサウンドが
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ナードマグネット
『RUSH BALL 2019』【ATMC】ナードマグネット
『RUSH BALL』2年ぶりの出演となったナードマグネットはサウンドチェックから須田亮太(Vo.Gt)が敬愛すWeezerを歌い、SEに「NEVER ENDING STORY/Gaten Matarazzo,Gabriella Pizzoloyougaku 」と、洋楽の名曲で観客をご機嫌にさせる。
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かと思いきや、本編冒頭からいきなりMCに。昨年の『RUSH BALL』開催日に北海道での別イベント出演のため、ラシュボファンと同じ南海電鉄に乗車していたという須田(会場最寄りへの鉄道会社)。2017年に出演していたにも関わらず、ギターを背負っていてなお誰にも声をかけてもらえず悔しい思いをしたと語り、「この顔、覚えて帰ってください!」と叫び、ようやく1曲目「バッド·レピュテイション」へ。
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当時の鬱憤を晴らすようにエモさ全開のパワーポップサウンドを鳴らし、「HANNAH/You Are My Sunshine」へ。タイトルにもある「You Are My Sunshine」はアメリカのポピュラーソング。誰もが知る名曲を挟んだかと思いきや、「この曲知ってますか?」と「FREAKS&GEEKS」へ。グッドメロディのなかにTEENAGE FANCLUBの名曲のフレーズを落とし込んだ楽曲だ。「(連続の出演が叶わず)去年は悔しい思いをした。それでも歩みを止めずに来たら、良いアルバム(『透明になったあなたへ』)ができて。11月には大阪BIGCATでワンマンライブも決まった。歩き続けてきてよかった。またライブハウスで会いましょう」と、次へのステージへと繋げる思いを語り、ライブ後半へ。
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パワーポップ好きにはたまらない、素敵な何かを予感させるギターリフにうっかり泣きそうになった「Mixtape」。実は8月から全国ツアー中の彼ら、バンドの脂の乗り具合は絶好調で、前川知子(Ba.Cho)と秀村拓哉(Dr)が打ち出すリズムはご機嫌だし、「THE GREAT ESCAPE」では藤井亮輔(Gt.Cho)の力強いギタープレイにはついつい拳が上がってしまう。
再び、「ライブハウスで会いましょう。それまで生きててください!」と、ライブバンドが活きる場所·ライブハウスでの次なる出会いを約束する言葉を投げかけ、ラスト「ぼくたちの失敗」へ。晩夏の哀愁にぴたりとハマる心地よいポップサウンドでステージは締められた。
取材・文=黒田奈保子 撮影=河上良
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