上演時間7時間、生と死と再生の物語『HIROSHIMA 太田川七つの流れ』の上演が決定 

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2019.10.29
『HIROSHIMA 太田川七つの流れ』2019年9月ケベック公演より  (C)Elias Djemil Matassov

『HIROSHIMA 太田川七つの流れ』2019年9月ケベック公演より (C)Elias Djemil Matassov

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2020年7月10日(金)~12日(日)全3回公演、Bunkamuraシアターコクーンにて、カナダ人演出家ロベール・ルパージュによる『HIROSHIMA 太田川七つの流れ』が上演されることが決定した。

本作は、原爆から復興を遂げた広島の生命力に触発され生まれ、1994年に英国エディンバラ・フェスティバルで3部作として初演。上演を繰り返しながら新たな場面を増やし、全体を更新してゆくワーク・イン・プログレス形式で、95年のシアターコクーン上演時には5部作、96年には7部作<上演時間7時間>として完成した。その後も世界ツアーで各地を巡演し、“20世紀人類史”とまで評されるほど絶賛を受け、演劇史の伝説として今日まで語り継がれている。

そして2020年、戦後75年の節目と東京オリンピック・パラリンピックを同時に迎えた年に、日本で上演を行うべくプロジェクトが再始動した。95年上演時から四半世紀、新たなワールドツアーを経て、シアターコクーンにて完全版の凱旋上演が行われる。
 

『HIROSHIMA 太田川七つの流れ』とは

1992年、広島に滞在したルパージュは原爆から見事な復興をとげた生命力と美しさに触発され、
市街を流れる太田川の七つの支流(現在は六つ)になぞらえた一大叙事詩を創造した。
英語、フランス語、ドイツ語、日本語等、異なる言語の登場人物が出会い、原爆のみならずホロコーストやAIDS、安楽死など、時代を象徴する様々なエピソードの中で、生と死と再生の物語を展開する。
劇中劇や生演奏、オペラ、映像、舞踏など様々な表現方法を用い、和洋それぞれの文明が渦巻く様を描いた、世界の演劇史に名を刻んだ作品である。
 

ロベール・ルパージュ Robert Lepage 

ロベール・ルパージュ (C)V. Tony Hauser

ロベール・ルパージュ (C)V. Tony Hauser

<プロフィール>
カナダ、ケベック市出身の演出家、劇作家、俳優、映画監督。
最新のテクノロジーを果敢に舞台芸術に持ち込む独自のアプローチは、これまでの演出の常識を根本から覆し、国際的に高い評価を受けている。
レジオン・ドヌール勲章ほか多くの賞を受賞。代表作には自身が出演した1人芝居『887』からメトロポリタン・オペラでの楽劇『ニーベルングの指環』(ワーグナー)、シルク・ドゥ・ソレイユのサーカス『KA』、『トーテム』など多岐に渡り、その他にも『月の向こう側』、『ブルー・ドラゴン』、『アンデルセン・プロジェクト』、『針とアヘン』など日本を含む各国で繰り返し上演され、幅広いアートシーンに影響を与えている。

公演情報

『HIROSHIMA 太田川七つの流れ』

日程:2020年7月10日(金)~12 日(日)3回公演
会場:Bunkamura シアターコクーン
上演時間:7時間予定(休憩5回を含む)
上演言語:英語、フランス語、ドイツ語、日本語 (日本語字幕付き)
 
演出・構成:ロベール・ルパージュ

一斉発売:2020年3月予定
※詳細は決定次第、公式HPにて。

主催:Bunkamura
後援:カナダ大使館、ケベック州政府在日事務所
助成:公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京
製作:Ex Machina
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