「レインボーシックス プロリーグ シーズン10 ファイナル」歓喜と興奮の模様をレポート!

2019.11.11
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ユービーアイソフトの人気ゲーム「レインボーシックス シージ」(以下、R6S)のeスポーツ大会「レインボーシックス プロリーグ シーズン10 ファイナル in Japan」が11月9日(土)、10日(日)に、愛知県・AICHI SKY EXPOで開催された。本稿では、決勝戦が行われた10日の模様をお伝えしていきたい。


「レインボーシックス シージ」は、アメリカのFBI SWAT、イギリスのSAS、ロシアのスペツナズ、日本のSATといった世界各国の特殊部隊隊員で結成された対テロ特殊部隊「レインボー」の活躍を描く作品。その最大の特徴は、「シージ」(Siege=包囲)と銘打たれているように、屋内での包囲戦を主体としているところだろう。

プレイヤーは、屋内に立てこもる「防衛」とそこへ突入する「攻撃」の2チームに分かれた後、個性豊かな50種類のオペレーター(プレイキャラクター)のうちいずれかを選んでフィールドへ。広大なステージではなく、限られた空間の中で攻防を繰り広げるため、チームの連携と緻密な作戦立案が勝敗のカギとなる。

ユービーアイソフトのeスポーツディレクター・WEI YUE氏は、同作の魅力を「タクティカル性の高さ」にあると言い、その最たる例として「マップが変わること」を挙げた。「武器やガジェットで壁を破壊することで、ゲームプレイ中にもかかわらずマップがどんどん変化します。それによって、ゲームプレイの幅が増えるところが魅力といえるでしょう」というYUE。さらに、「初心者でもマッチに勝てること」もタイトル特色だと続け、「仮に銃を構えて敵が来るのを待つだけでも、キルができるので、AIM(狙いをつけること)の能力がなくても楽しめます」と間口の広さをアピールした。

WEI YUE氏

この度開催された「レインボーシックス シーズン10ファイナル in Japan」は、世界各国で行われているレインボーシックスのeスポーツトーナメントにおいて、もっとも権威ある大会の一つ。北米、ヨーロッパ、南米、APACの4地域から予選を勝ち抜いた2チーム、計8チームが集結し頂点を目指していく。

ちなみに、決勝大会開催の地としてアジア地域が選ばれたのは今回が初。ということで、会場内に設置された物販では日本開催を意識したグッズが多く並べられていた。

 
前方に3つ設置された巨大スクリーンに映し出される試合の映像は迫力満点。後方からでもくっきりとハイレベルな攻防を追うことができる。
 

 
最前列付近にいくと、プレイヤーたちの息遣いが聞こえてきそうだ。
 

 
多言語配信されていたのも、世界的人気タイトルを扱う同大会ならでは。会場内には日本語での実況・解説ブースのほか、英語の実況・解説者席、アナリストデスクも設けられており、国際大会としての特別感が否応なしに高まる。
 

 
試合の合間には、トッププロたちが写真撮影やサインに気さくに応じる場面も。集中力を要する試合の合間にも関わらず、大挙したファン一人ひとりに丁寧に対応していたのが印象的だった。また、コスプレイヤーたちも応援に駆け付け大会に花を添えた。
 

 
決勝戦では、北米代表のDarkZero Esportsとの一騎打ちを制して、ヨーロッパ代表のNatus Vincereが優勝。北米予選で驚異的な強さで勝ち抜き、優勝候補と目されたDarkZeroを激闘の末に破り、歓喜に酔いしれた。なおこの日、シーズン4コンテンツ「シフティングタイド」の情報が解禁され、攻撃側オペレーターに「Kali」、防衛側オペレーターに「Wamai」が追加されることが新たに分かった。
 
 

 
本大会の来場者数は約4000人。土日ということを差し引いてもすごい人数だ。なぜこれほど多くのファンを惹きつけることができるのだろうか。再びYUE氏に聞いてみた。
 
YUE氏によると、R6Sが観客から受け入れられている理由は「盛り上がるモーメント(ここでは戦い方の意味)が多いから」だそう。どんな状況下からでも形勢逆転できるゲーム性に、ファンは興奮を覚えるのではないかと説いた。また、視聴者がeスポーツの配信を見て気に入ったモーメント(戦い方)を、実際に自宅で真似しやすいということも、ファンが増え続けている理由の一つに挙げていた。
 
最後に、アジア及び日本で初めて同大会が開催されたことについて「すごくうれしい」というYUE氏。日本におけるeスポーツとしてのR6Sの成長率は著しいらしく、「今後もこういった大会を日本の皆さんにお届けできるようにして良ければと思います」と意欲を見せていた。
 

WEI YUE氏