音・身体・インスタレーションで魅せる劇場空間『吉祥寺からっぽの劇場祭』メインプログラムが発表
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屋上菜園 (c)KoichiWakui
2020年7月23日(木・祝)~8月9日(日)に開催される吉祥寺シアター主催事業『吉祥寺からっぽの劇場祭』のメインプログラムが発表された。本イベントは、昨今の東京都での感染症の流行状況を踏まえ、一部プログラムを除き原則として無観客・無料映像配信にて開催される。
会期中は、額田大志(東京塩麹/ヌトミック)によるコンサート企画『Play from someone (nice sound!)』、山下恵実(ひとごと。)によるSNS連動型ダンスパフォーマンス『(in)visiblevoices 目にみえない、みえる声たち』をパフォーマンスプログラムとして開催。
額田大志_(c)コムラマイ タカラマハヤ
山下恵実
また、福井裕孝によるインスタレーション『シアター・マテリアル黒い箱を預ける[山]』では、劇場の備品である箱馬と野山から採掘した“自然を交換し、「劇場内に自然を再配置する」をテーマとした作品が劇場内に出現する。
福井裕孝
『シアター・マテリアル黒い箱を預ける[山]』
本劇場祭のチーフ・キュレーターである綾門優季(青年団リンクキュイ)が、劇場の奈落に居を構えて“生活”する企画『奈落暮らし』は連日実施。綾門が奈落内の居住スペースで生活をしながら、劇場祭で起きたことを随時記録するレビューエッセイを執筆するほか、開館15周年を迎えた吉祥寺シアターで過去に上演された15年分の作品映像の鑑賞及び劇評執筆を行うという。
綾門優季
奈落暮らし(イメージ)
その他、コロナ禍に直面した演劇・アーティスト・劇場の現在を見つめ直すオンライン・シンポジウムの開催を計4回予定している。7月31日(金)はゲスト登壇者に現フェスティバルトーキョー・ディレクターの長島確、劇作家・演出家のキム・ヒジン、マニラのパフォーマンス・メイカーであるJKアニコチェを迎え、「私たちの暮らしている場所の脆さ」をテーマとしたシンポジウムが行われる。その他の回に関する詳細日程、ゲストにつきましては近日中に発表だ。
また、からっぽとなった吉祥寺シアター内は、渡邊織音(グループ・野原)と渡辺瑞帆(青年団)の手によって、地下の奈落から屋上まで通常時の吉祥寺シアターとは異なる空間設計で彩られる予定だという。
[sketch](in)visible voices-1(c)渡邊織音
[sketch](in)visible voices-2_(c)渡邊織音
なお、これらのプログラムは、映像作家である和久井幸一が担当し、映像のオリジナルコンテンツも作成される。映像配信ならびにアーティストらによるレポートやレビューなどは、劇場祭の特設Webページにて順次公開される。