kobore『RUSH BALL 2020』ライブレポート ーー4人の今を濃縮させたアクトが爪あとをくっきり残す
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『RUSH BALL 2020』kobore
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『RUSH BALL 2020』2日目、朝イチの会場を目覚めさせるのは、8月にメジャーデビューを果たしたばかりのkobore。今の彼らの勢いが詰まったような1曲目のショートチューン「爆音の鳴る場所で」には初っ端から多くの拳が突き上がり、覚醒した観客たちは次の「HAPPY SONG」でその手を開いてアップ&ダウン。耳心地いいメロディと<風が吹いて 雲に乗って>のリリックが、午前中の青空とそよぐ風にリンクして清涼感もたっぷりだ。
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するとここで佐藤赳(Vo.Gt)が、「頑張ります。その5文字だけです!」と高らかに宣言し、疾走する「ダイヤモンド」や「スーパーソニック」などで煽りにかかる。ビートでファンを弾ませたり、「RUSH BALLと手を取り合って!」の雄叫びを上げたり、「時間よ 止まって」と語りかけたりしながらも、常に4人らしいグッドメロディをまとって駆け抜け続ける。
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そして再び、佐藤があふれる想いを口に……。「音楽には不思議な力があって、僕は音楽を聴くと、特別な風景を思い出したりするんです。たまにでいい、僕たちの曲があなたに寄り添えますように! 今日の風景を思い出しますように! そして音楽は風景にもなります。この風景を夜に変えます!」と、予告どおりに次は人気の「ヨル作品」のなかから「ヨルノカタスミ」をセレクト。絞り出すような歌声に泣きのギターが重なって会場にはエモーショナルな空気が漂い、曲後には湧き上がるように温かな拍手が起こる。
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しかし、「俺たちはまだくたばっちゃいねーぜ!」という佐藤のひと吠えから、軽やかに「ボクタチノアシタ」へ。<そんな明日を僕は愛してる>という言葉を最後にオーディエンスに刻みつけ、約25分で全7曲、koboreの魅力を凝縮した時間は終了した。オープニングアクトから見ごたえ150%の2日目も、初日に負けずすごいことになりそうだ。
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取材・文=服田昌子 撮影=河上良
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