梅若実玄祥・藤舎名生・大倉源次郎が初共演 3人の人間国宝が国立能楽堂にて「祈り」を捧げる
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梅若実玄祥、藤舎名生、大倉源次郎
2020年12月20日(日)に国立能楽堂にて「除災招福 疫病沈静 災害復興 国土平安平穏 祈念 三人の国宝 『~祈り~』」が開催される。
古典伝統芸能界の名実ともに最高峰の重要無形文化財認定(人間国宝)である、能楽シテ方観世流・梅若実玄祥、横笛奏者・藤舎名生、能楽小鼓方大倉流 十六世宗家・大倉源次郎が集う今回の公演。2020年初旬から続く新型ウイルスによる疫病、長雨による水害などの天災、予期せぬ災害によって被害を受けた全世界の人類の救済、支援、応援のためにひとつとなって地球を救いたいという3人の思いから、企画に至ったという。古来より人々の生活に深く結び付き、戦い、いつも人類に寄り添い共存してきた「芸能」。その力で、難事を克服するための「祈り」を奉げ、荒ぶる神を演奏・演技でもって鎮め、国の一層の弥栄(いやさか)を祈念する内容となっている。
梅若実玄祥
梅若実玄祥
能楽シテ方観世流梅若六郎家当主。
1948年 五十五世梅若六郎を父に東京に生まれる。1951年 能『鞍馬天狗』子方で初舞台。1979年 梅若六郎家当主継承。 1988年 五拾六世 梅若六郎を襲名。2018年 三世 実を亡父に追贈し梅若六郎家の大名跡 四世 梅若 実を襲名。日本藝術院会員、重要無形文化財各個認定(人間国宝)保持者。
藤舎名生
藤舎名生
横笛奏者。
1941年東京生まれ。父は藤舎流笛家元 故藤舎秀蓬。1957年 東京 NHK 邦楽技能者育成会入学(第6期)。同年 伯父・四世藤舎流家元 藤舎呂船の内弟子となる。
1989年 約600年前の猿楽で観阿弥の笛方であった世阿弥の習道書に“名人 名生あり”と記された、二代目名生を襲名。重要無形文化財認定(人間国宝)保持者。
大倉源次郎
大倉源次郎
能楽小鼓方大倉流十六世宗家。
1957年 大倉流十五世宗家 大倉長十郎の次男として生まれる。 1964年 独鼓「鮎之段」にて初舞台。1985年、能楽小鼓方大倉流十六世宗家継承。
著書に『大倉源次郎の能楽談義』(淡交社)。重要無形文化財各個認定(人間国宝)保持者。