新国立劇場、2020/2021シーズン オペラ『フィガロの結婚』、バレエ『眠れる森の美女』公演の実施を決定
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(左から)オペラ『フィガロの結婚』(撮影:寺司正彦)、バレエ『眠れる森の美女』(撮影:鹿摩隆司)
新国立劇場は、オペラ公演『フィガロの結婚』、バレエ公演『眠れる森の美女』を新型コロナウイルス感染予防、拡散防止への対応策を徹底し、公演を実施することを本日2020年11月30日(金)に公式サイトにて発表した。
公演については下記のとおり。
【実施公演】
■オペラ『フィガロの結婚』
日程:2021年2月7日(日)~14日(日)
会場:新国立劇場 オペラパレス
■バレエ『眠れる森の美女』
日程:2021年2月20日(土)~23日(火・祝)
会場:新国立劇場 オペラパレス
オペラ『フィガロの結婚』 撮影:寺司正彦
オペラ『フィガロの結婚』は、伯爵の召使いフィガロと恋人スザンナの結婚をめぐる一日の騒動が活き活きと描かれた、モーツァルト不朽の名作。単独で演奏されることも多い軽快な序曲に始まり、「恋とはどんなものかしら」(ケルビーノ)、「もう飛ぶまいぞ、この蝶々」(フィガロ)、「愛の神様、手をさしのべてください」「楽しい思い出はどこへ」(伯爵夫人)と、全編思わず口ずさみたくなるような有名な曲が続く。
現代最高のオペラ演出家のひとりと称される、ホモキの演出では、モノトーンの舞台を登場人物が縦横無尽に動き回り、徐々に社会的秩序が取り払われて、ピュアな人間性が生き生きと描き出される。比類ない完成度の舞台と高く評価され、新国立劇場の看板演目のひとつとして人気を博しているプロダクション。キャストにはプリアンテ、ガンベローニ、モラーチェとイタリアから伸び盛りの歌手を招聘するほか、『紫苑物語』で定評ある可憐な美声と感情表現で難役をこなした臼木あい、ロッシーニやモーツァルトでイタリアの歌劇場の主役級に出演を重ね、『ドン・ジョヴァンニ』でも卓越した声楽表現と闊達な演技で観客を魅了した脇園彩が登場。指揮にはピドが待望の新国立劇場デビュー。丁々発止のやり取りが楽しみな顔ぶれとなっている。
なお、本公演は新型コロナウイルス感染症拡大予防対策を講じた新時代の生活様式に基づき、演出の一部を変更して上演。また、現時点では発表済のキャスト、指揮者での上演を予定しているが、出入国制限の状況により変更となる場合があるとのこと。
バレエ『眠れる森の美女』 撮影:鹿摩隆司
バレエ『眠れる森の美女』は、2014年11月に新国立劇場バレエ団のシーズン開幕を飾り新制作されたグランド・バレエ。古典のスタイルを守りながらも現代的な感覚を活かしたウエイン・イーグリングによる振付、元ダンサーとしてのセンスが光るトゥール・ヴァン・シャイクの洗練された色彩豊かな衣裳、川口直次による格調高く豪華絢爛な美術は「シンプルにして豪華」な舞台として絶賛された。また、主役級のダンサーが次々とソリストとして登場し、新国立劇場バレエ団ダンサーの層の厚さを実感することができる。
本公演で、チャイコフスキー作曲の3大バレエの一つとして世界中で愛されている古典の最高傑作で、総合芸術としてのバレエの醍醐味を堪能しよう。なお、公演日程のほか、主要キャストの小野絢子、木村優里、米沢唯、福岡雄大、井澤駿、渡邊峻郁の出演も発表された。
本公演に来場を予定している方は、来場前に、新国立劇場ウェブサイトに掲載の【新国立劇場における新型コロナウイルス感染拡大予防への取り組みと主催公演ご来場の皆様へのお願い】( https://www.nntt.jac.go.jp/release/detail/23_017576.html )を必ず一読ください、とのこと。
公演情報
オペラ『フィガロの結婚』/ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
Le Nozze di Figaro/ Wolfgang Amadeus MOZART
全4幕〈イタリア語上演/日本語及び英語字幕付〉
会場:新国立劇場 オペラパレス
予定上演時間:約3時間15分(休憩含む)
【指揮】エヴェリーノ・ピド
【演出】アンドレアス・ホモキ
【美術】フランク・フィリップ・シュレスマン
【衣裳】メヒトヒルト・ザイペル
【照明】フランク・エヴァン
【アルマヴィーヴァ伯爵】ヴィート・プリアンテ
【伯爵夫人】セレーナ・ガンベローニ
【フィガロ】フィリッポ・モラーチェ
【スザンナ】臼木あい
【ケルビーノ】脇園 彩
【マルチェッリーナ】竹本節子
【バルトロ】妻屋秀和
【バジリオ】青地英幸
【ドン・クルツィオ】糸賀修平
【アントーニオ】大久保光哉
【バルバリーナ】吉原圭子
【二人の娘】岩本麻里、小酒部晶子
【管弦楽】東京交響楽団
【第1幕】アルマヴィーヴァ伯爵の使用人フィガロとスザンナは結婚目前。しかし伯爵はスザンナを狙っており、女中頭マルチェッリーナは借金の証文をたてにフィガロとの結婚を目論んでいる。小姓ケルビーノがスザンナに伯爵夫人への恋心を語っていると、伯爵が来たため、慌てて隠れる。伯爵がスザンナに迫っていると、今度はドン・バジリオが来て、伯爵も大慌てで隠れる。ケルビーノが伯爵夫人に熱い視線を送っていたとバジリオが語るので、伯爵が怒って姿を現す。伯爵はケルビーノに軍隊入りを命じる。
【第2幕】夫の愛が冷めてしまったと嘆く伯爵夫人。フィガロは伯爵夫人とスザンナに、ケルビーノを女装させて伯爵を懲らしめようと話す。さっそく仕度しようとケルビーノと二人きりになった瞬間に伯爵が部屋に来たため、伯爵夫人は急いでケルビーノを衣裳室に隠す。愛人が潜んでいると疑う伯爵は、伯爵夫人と押し問答の末に、扉を開ける。すると、中にはスザンナがいて、伯爵も伯爵夫人も唖然。フィガロの機転で窮地を脱するが、今度はマルチェッリーナが契約通りフィガロと結婚させろと訴えてきて、大混乱になる。
【第3幕】借金をめぐる裁判で、フィガロがマルチェッリーナとバルトロの子であることが判明。3人は親子の再会を喜ぶ。伯爵夫人とスザンナは衣裳を交換して男たちと逢引する計画を立てる。フィガロとスザンナ、マルチェッリーナとバルトロの結婚式が行われ、その間にスザンナは伯爵に誘いの手紙を渡す。
【第4幕】夜。伯爵はスザンナと逢引きするが、その中身は伯爵夫人だと全く気づかない。フィガロが伯爵夫人を口説くのを見た伯爵は怒るが、女性二人が入れ替わっていたことを知り呆然。伯爵は非を認め大団円となる。
アトレ会員先行発売期間:2021年1月10日(日)10:00~12日(火)
一般発売日:1月16日(土)10:00
ただし、政府及び東京都の判断により、イベント収容率に変更が生じた場合は、途中で
公演情報
バレエ『眠れる森の美女』
The Sleeping Beauty
会場:新国立劇場 オペラパレス
予定上演時間:約3時間15分(休憩含む)
※当初発表していた「吉田都セレクション」から演目を変更いたしました。(2020年11月30日現在)
【振付】ウエイン・イーグリング(マリウス・プティパ原振付による)
【音楽】ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
【美術】川口直次
【衣裳】トゥール・ヴァン・シャイク
【照明】沢田祐二
【指揮】冨田実里
【管弦楽】東京交響楽団
2021年2月20日(土)14:00
【オーロラ姫】小野絢子
【デジレ王子】福岡雄大
2021年2月21日(日)13:00
【オーロラ姫】木村優里
【デジレ王子】井澤 駿
2021年2月21日(日)18:30
【オーロラ姫】米沢 唯
【デジレ王子】渡邊峻郁
2021年2月23日(火・祝)14:00
【オーロラ姫】小野絢子
【デジレ王子】福岡雄大
栄華を誇るフロレスタン王の宮廷は、一人娘オーロラ姫の誕生に湧き上がり、幸せに包まれている。リラの精はじめ妖精たちも招かれた晴れやかな祝祭のさなか、突然雷鳴がとどろき、激怒した悪の精カラボスが登場。手違いで、ただ一人招かれなかったことを恨んだカラボスは、「姫は編み針を刺して死ぬだろう」と、不吉な予言をする。リラの精は姫を守ることを約束し、一同は安堵する。
時は流れ、芳しく成長したオーロラ姫16歳の誕生日。盛大な宴が開かれている。そこに見知らぬ老婆が現れ、姫に花束を渡す。花を手に無邪気に踊る姫が突然倒れた!老婆の正体はカラボスで、花束の中に針が隠されていたのだ。姫は死んでしまったのかと宮廷の人々は悲しみに沈むが、そこにリラの精が現れ、姫と王国全体を長い眠りにつかせる。
100年の歳月が流れた森に、デジレ王子と狩りの一行がやってくる。一人憂鬱な気持ちにとらわれた王子のもとに現れたリラの精は、王子にオーロラ姫の幻影を見せる。姫に魅せられた王子は、リラの精とともに姫が眠る森の奥の城へと向かう。城を見張っていたカラボスと手下だが、知と勇気を持つ王子を伴ったリラの精の前ではもはや無力だ。王子の優しい口づけで目覚めた姫は、愛をこめて彼を見つめる。姫もまた夢の中で王子に恋しており、時間を取り戻すように二人は愛のパ・ド・ドゥを踊る。
100年ぶりに目覚めた宮廷では、オーロラとデジレの結婚式が盛大に行われ、幸せに満ちた若きロイヤル・カップルの門出を皆が祝福する。
アトレ会員先行発売期間:2021年1月17日(日)10:00~19日(火)
バレエ/ダンス先行メンバーズ販売期間:1月18日(月)10:00~19日(火)
一般発売日:1月23日(土)10:00
ただし、政府及び東京都の判断により、イベント収容率に変更が生じた場合は、途中で