舞台『ドリームボーイズ』が開幕! 肉体改造を受けてキンプリ・岸優太「神宮寺勇太と一緒にマッチョな雑誌に載りたい」発言に一同大爆笑

レポート
舞台
2020.12.11
(左から)神宮寺勇太、岸優太

(左から)神宮寺勇太、岸優太

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2020年12月10日(木)、東京・帝国劇場にて舞台『ドリームボーイズ』が初日を迎えた。同日日中にはゲネプロ(通し稽古)が公開され、主演を務めるKing & Princeの岸優太神宮寺勇太ほかが本番さながらの芝居を披露した。

本作はボクシングにダンス、アクション、アクロバット、そして少年たちの青春のきらめきをぎゅっと詰め込んだ作品となっており、故ジャニー喜多川氏の想いを堂本光一が受け継いで演出を務める。

ゲネプロでは岸と神宮寺を中心に、熱いバトルが歌とダンスで表現されていた。なかでも神宮寺が演じるチャンプ・ジンをモデルにして、岸が主演する映画を撮影する場面では新曲「Start Shooting」に乗せてショーアップ。また岸が演じるユウタとジンのファイト直前の登場曲もユウタが「運命の扉」、ジンは「Fighter」に刷新、さらにユウタの逃亡シーンは堂本光一プロデュース曲「DEATH SPIRAL」に一新、より一層ユウタの心情が伝わるものとなっていた。

ゲネプロの後で行われた囲み会見では岸、神宮寺と美 少年の那須雄登岩﨑大昇、7 MEN 侍の中村嶺亜が出席して今の心境を語った。ゲネプロを終えて少しほっとした表情の岸は「改めて生でパフォーマンスを披露出来ることを感謝しています。今まで正直、当たり前と思っていたことが急に出来なくなり、そして今日こうして再び出来るようになったということは、たくさんの方々に支えられたおかげで幕を開けることが出来たんだと感謝をしながら、ステージに立ちたいと思います」と一言一言、かみしめるように口にした。観客の前で公演をするのは実に345日ぶりと聴かされると5人とも「ええっ!」と声を上げ、神宮寺は「今日以降、千穐楽までまだまだ油断はできませんが、皆さんの顔を見てパフォーマンスが出来ることって岸が言った通り、当たり前ではなかったんだなと改めて肌で感じます」としみじみ語っていた。

(左から)那須雄登、岩﨑大昇

(左から)那須雄登、岩﨑大昇

今回から堂本光一が演出に絡むことについて、那須は「芝居も指導いただいて、めちゃくちゃ勉強になりました。是非演技のワークショップを開いてほしい」と言うと、皆納得と言わんばかりに笑い出す。「自分が役を演じているからこそ見えなくなってしまうことを、光一くんが見ていて『こうした方がいいと思うよ』って言ってくれた時は『確かにそのとおりだ』って思いました。あと『もっと大きく動いていい』とか『心臓が痛いという芝居をする時、リアルなら前かがみでうめくと思うけど、芝居なのでむしろ身体を後ろにそらした方が印象に残る』などと教えてくださいました」と振り返っていた。岩﨑も「ミュージカルのすべてを教えてもらえるようでした。本当にすごいなって。ありがたかったです」また、中村も「正解はないから、毎日毎回、自分が一番いいと思ったことを挑戦していけばいいと、言ってくれてお芝居の面白さを教えてくれた」と述べていた。

神宮寺も2回目の同役だが前回とは一味違う演出となり、その演出を付けてくれた光一に「より一層、役とかをもっと濃く考えたりできました」と光一の存在に感謝の言葉をつづる。「僕たちが良いテイクを出すと光一くんが『良き!』って言ってくれて(笑)」岸も「光一くんが褒めてくれることが珍しいので、本当に嬉しいんです」と顔をほころばせていた。ちなみにこの日は「『良き!』がまだもらえていないんです」と語りつつ、二人は苦笑いを浮かべていた。

光一からの“教え”はこのほかにも「歌と芝居がセパレートしないように」「ダンスの途中に動きを止める場面があっても休憩ではないから」などと多岐にわたっており、「どこかジャニーさんに似てきたと思う」「今日もゲネプロの直前に変更があって。楽屋にいたら光一くんがいらして『ここはこうした方がいい』って言ってくださって。ジャニーさんのようだな」と口々に話していた。

今回はコロナ禍の影響もあって、岸が魅せる客席上空フライングではなく、ステージ上でロープに自力でよじ登る演出に変わった。岸はこのパフォーマンスに「力岸(りきし)」と命名。「力(ちから)を出して岸が登る、という意味」と解説したが、直後に「ぬるいなあ~」と自分にダメ出しをして笑いを誘っていた。実際、毎回この場面になると「怖くてロープに近づくとちびっています(笑)」と岸。「でもたくさん稽古を積んだので何の心配もありません」と自分を奮い立たせるように力を込めていた。

製作発表の時に話題となった「筋肉」についても話が及ぶ。岸は「衣裳さんに迷惑をかけたね~」神宮寺も「そうだね~」と合いの手を入れる。「何回も採寸しなおしました。ここ以外の現場でも採寸しなおしていただいたりね」「本当に嫌な顔された時もあった」と爆笑しながら語りあっていた。そして、二人の筋肉の仕上がりについて問われると、「万全ってことはないね」「筋肉の仕上がりにゴールはないから」そして「まだ僕たちは初日が始まってからもビルドアップしていきたいと思います」と宣言。
なお、劇中に岸の筋肉のつきっぷりについて無駄に(?)披露する場面がある。これについて誰発のネタなのかと質問が飛ぶと岸は「光一くんからです。光一くんが僕の筋肉を認めてくれたから」と嬉しそうに語る。だが、神宮寺が「違うと思うよ。光一くんが『今回は筋肉の場面はナシで』と言うと岸がめちゃくちゃ残念そうな顔になるんです。その顔を光一くんが見てくれたからGOしてくれたんだと思う」と舞台裏を暴露していた。

劇中「あなたは誰のために生きていますか?」というテーマが投げられることに絡めて5人に「何のために舞台に立っていますか?」という質問が振られる。「お客様のため」また「自分のため」などと言葉が飛び交うが神宮寺は「岸の場合はお金じゃない?」と突っ込んで一同大笑いとなっていた。

中村嶺亜

中村嶺亜

まもなく年の瀬ということで、来年はどんなことに挑戦したいか? との問いに那須が「ちゃんと大学に行きたい。今年は2回しか通えてないから」岩﨑は「旅行に行きたい! 家にいる機会が多かったのでたまには羽根を伸ばして“べい”(米国)に行きたい」、中村は「やったことがない新しい仕事に挑戦したい。コレって言うと幅が狭まってしまうので、いただけるものは何でもやりたい。なんなら“力岸”もやりたい」というと岸が「まだ! 仕上がっていないから!」と笑いながら阻止。そして神宮寺は「僕と岸はKing & Princeとしてどこかでステージに立てたらなぁ」最後に岸は「神宮寺と一緒にマッチョな雑誌に載りたい」というと皆大笑い。神宮寺も「ここまできたら(今自分についた筋肉が)もったいなくて!」と手で大胸筋周りを触りながら声を上げていた。

最後にカンパニーを代表して、岸と神宮寺から挨拶。岸は「『ドリームボーイズ』は新たな一年目の『ドリームボーイズ』となります。楽しみにしてくださっている方がたくさんいるかと思います。自分たちが出来る限りのことをして満足して帰っていただけるよう全力を尽くします。楽しみに劇場に来ていただきたい」、そして神宮寺も「今年は12月、1月公演で、帝国劇場としても記念すべき“年またぎ”を僕らに任せていただいたということで、すごくワクワクしており、また久しぶりにお客さんに会える喜びがものすごく大きくなっています。いろいろな方の想いが詰まった作品ですので千秋楽まで頑張りたい」と意気込みを見せて会見を締めた。

取材・文・撮影=こむらさき

公演情報

『ドリームボーイズ』​
 
■日時:2020年12月10日(木)~2021年1月27日(水)
■会場:帝国劇場
■エターナルプロデューサー:ジャニー喜多川
■演出:堂本光一
 
■出演:
岸優太、神宮寺勇太
美 少年(那須雄登、佐藤龍我、金指一世、藤井直樹、浮所飛貴、岩崎大昇)
7 MEN 侍(中村嶺亜、菅田琳寧、本髙克樹、佐々木大光、今野大輝、矢花黎)
紫吹淳、鳳蘭、樹里咲穂
 
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