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劇団さんらんが絶滅の危機にあるアフリカゾウをテーマにゾウと共に生きる人々を描く『共生』を上演

2021.2.24
ニュース
舞台


東京・葛飾で2016年に結成され、安部公房作『どれい狩り』『未必の故意』、オリジナル作『おかえり』『ゴン太のクリスマス』『掘って100年』等を上演してきた劇団さんらんが、2021年3月17日(水)~21日(日)アトリエ第Q藝術(東京都世田谷区)において、さんらん第11回公演『共生』を上演する。

本作は、絶滅の危機にあるアフリカゾウをテーマに、ゾウと人間がどのように「共生」してきたか、また今後どう「共生」していけばいいのか。1943年、1978年、そして現在、3つの時代でゾウと共に生きる人々を描き、祖父、父、娘という3代の物語となる。

100年前に1000万頭いたアフリカゾウは、今では35万頭、今後数10年で絶滅すると予想されており、その大きな要因のひとつが密猟で、15分に1頭のアフリカゾウが殺されているとのこと。

密猟に手を染める者の多くは、マフィアから報酬を得る、現地の貧しい人々で、その一因は私達の日常生活に結びついていて、密猟は決して遠い世界の他人事ではない。ゾウと人間が共に生きること、「共生」について想像することが、この劇のテーマとなる。

作・演出は、さんらんの尾崎太郎が手掛け、出演は、小林大斗、髙橋みのり、竹中友紀子(狼少年)、永野和宏(劇団新人会)、中村有(狼少年)、山本由奈(東宝芸能)、若林正(さんらん/大沢事務所)、渡辺恒(さんらん)が決定している。

<概要>

舞台はコロナ禍の2020年、文京区本郷の大学講堂。
アフリカで⾃然保護活動をしている獣医の特別講義。

彼女が学生達に語ったのは、自分の祖父(上野動物園の飼育員)が戦時下の1943年にゾウの殺処分命令を受けた時の話、自分の父(デパート屋上遊園地の飼育員)が1978年にゾウを屋上から移送した時の話、そして、今まさに自分がアフリカで関わる話、だった。ゾウは1人の俳優が一貫して演じ、1943年と1978年は同一の俳優が別々の役を演じる。

公演情報

さんらん第11回公演『共生』
 
 
■日程:2021年3月17日(水)-21日(日)
■会場:アトリエ第Q藝術
東京都世田谷区成城2-38-16
(小田急線成城学園前駅より徒歩3分)
元々は日本画家・故高山辰雄氏のアトリエだった建物です
 
■作・演出:尾崎太郎(さんらん)。
■出演:小林大斗・髙橋みのり・竹中友紀子(狼少年)・永野和宏(劇団新人会)・中村有(狼少年)・山本由奈(東宝芸能)・若林正(さんらん/大沢事務所)・渡辺恒(さんらん)
 
■さんらんについて
2016年に葛飾で結成以来、安部公房作『どれい狩り』『未必の故意』、オリジナル作『おかえり』『ゴン太のクリスマス』『掘って100年』等を上演。
2020年7月に再演した『おかえり』は「第7回せんだい短編戯曲賞」の最終候補作品に選出。
劇団公演以外では、2019年に創立65年を迎えた劇団新人会の公演『新・ワーグナー家の女』(福田善之作)を演出・企画制作。
社会に光をあてる作品をあたたかみのある演出で届けることを信条としています。
 
■公式サイト:http://sanran.jimdo.com/