マキノノゾミ主宰のMakino Playがクラウドファンディングを開始

2021.4.15
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舞台

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舞台演出家・劇作家のマキノノゾミが主宰するMakino Playが、クラウドファンディングを開始することを発表した。

2021年1月に公演をしたMakino Play第一弾『東京原子核クラブ』は、緊急事態宣言により平日夜3公演が中止、払い戻し、人数制限による入場券発売の即時中止などにより大きな痛手を受けた。今回のクラウドファンデングは『東京原子核クラブ』の損失のための支援を募るだけでなく、今後の活動への支援も募る「Makino Play活動継続のためのご支援」というコンセプトで行う。

『東京原子核クラブ』は、ミュージカル『テニスの王子様』など様々なミュージカルに出演中の水田航生をはじめテニミュやミュージカル『憂国のモリアーティ』出演の久保田秀敏、元宝塚歌劇団の霧矢大夢、第三舞台出身の小須田康人が出演し、1997年に読売文学賞を受賞したマキノノゾミの代表作の再演。

『東京原子核クラブ』ゲネプロより

クラウドファンデングの期間は2021年4⽉15⽇(⽊)10時から 6⽉30⽇(⽔)23時59分まで。リターンは全ての⽀援者に「お礼メール」と「次回作の最速先⾏予約権」を、また「⾐装」や「マキノノゾミとオンラインワークショップ」まで全16種類をラインナップしている。

『東京原子核クラブ』クラウドファンディング衣装写真

マキノノゾミより皆様へ

マキノノゾミ

『東京原⼦核クラブ』は戦前戦中の若者たちを描いた群像劇です。25年前に書いた作品ですが、初演当時よりも現在の⽅が、より訴えるところが⼤きいと考えて上演を企画し、1⽉に本多劇場で公演いたしました。感染対策には万全を期して慎重の上にも慎重に準備を進め、何とか公演にまでこぎつけましたが、初⽇の2⽇前に2度⽬の緊急事態宣⾔が出されるという事態となってしまいました。このため、中⽌公演や払い戻しによる損失が、たいへんに⼤きなものとなってしまいました。そもそも、演劇は基本的に複製できるものではないので、多くの⾦銭的利益を⽣み出すといったことはありません。ほとんどの演劇⼈は、つねに経済的にはギリギリの脆弱な状況で創造活動を⾏っています。わたしたちもそうです。この国から多くの演劇創造の⽕を絶やさぬため、どうか今回の損失補填と今後の活動へのご⽀援を賜りたく、クラウドファンディングへのご協⼒をお願い申し上げます。

クラウドファンディング詳細

舞台『東京原⼦核クラブ』⼀部公演中⽌のため、活動継続のための⽀援プロジェクト

■団体名:Makino Play
\2,000,000- (All-In⽅式)※こちらは、仮に達成しなくてもいただいたご⽀援の全額を頂戴するシステムを採⽤。
 
■⽇時:2021年4⽉15⽇(⽊)10:00〜 6⽉30⽇(⽔)23:59
■クラウドファンディングU R L: https://motion-gallery.net/projects/makino-play/
※4/15(木)10:00になりましたらサイトがオープンいたします。
 
■ご⽀援⾦の使⽤⽤途
俳優、スタッフへのギャランティ
劇場費、稽古場代
材料費、運搬費、機材レンタル費などテクニカル⾯での費⽤
クラウドファンディングのリターン制作費
次回作の制作経費

 
■リターンについて(御礼品)
2,000〜300,000円のコースを設定させていただきました。
ご⽀援いただいた全ての皆様には「御礼メール」お送りさせていただきます。リターンの送付は2021年6〜7⽉頃を予定しています。リターンは全ての⽀援者に「お礼メール」と「次回作の最速先⾏予約権」を、また「⾐装」や「マキノノゾミとオンラインワークショップ」まで全16種類をラインナップいたしました。
 
■Makino Playお客様お問合わせ:info@makino-play.net
 
クラウドファンディングに⾄る経緯(詳細)
2019年Makino Play⽴ち上げ。そして2021年1⽉上演直前の緊急事態宣⾔の要請。この企画を⽴ち上げようと決めたのはまだ新型コロナウィルスがどこにも存在しない2019年の夏のことです。マキノノゾミの代表作である『東京原⼦核クラブ』をなんとしてもマキノ本⼈の演出で実現したい。そう願ってやまない第⼀線で活躍するプロデューサー、スタッフたちが⼀⻫に集結しました。
また新しい俳優と出会い、作品を作り上げるべく「ワークショップオーディション」の募集をしたところ500名超のたくさんの応募がありました。その後新型コロナウィルスの蔓延によりワークショップオーディションの⽇程を数ヶ⽉ずらした上、徹底的な感染対策を実施しながら、約80名の参加者から、最⾼のキャストを選出いたしました。濃密な4⽇間にわたるワークショップは無事終了しました。

とはいえ新型コロナウィルス第2派を受けての2020年8⽉、上演を巡りマキノノゾミとスタッフ陣は何度も上演をするかどうか話し合いを重ねました。その結果、この時点で取りやめると、劇場費、稽古場代、美術費などの経費は全額発⽣してしまい、集結したキャスト・スタッフが約1ヶ⽉半仕事を失うことの負の側⾯もさることながら、お客様や演劇関係者の皆様から『東京原⼦核クラブ』の上演を応援してくださる⼒強いお⾔葉をたくさん頂戴したことに私たちは⼤きく背中を押されました。この作品は、「⼈間の尊厳と命」「何かを追い求める崇⾼かつ何ものにも換えがたい瞬間」「懸命に⽣きる⼈間たちの愛おしい姿」など、令和の今になっても普遍的な⼤切なものを伝えています。

またこの作品の時代背景も現在の危機的状況と⾮常にリンクするものがあります。この作品が令和の今、私たちに様々な⼤切なメッセージを伝えてくれることを信じ、物理的、社会意義的な側⾯から上演を決意しました。こんな状況だからこそ、この作品を通して「⼒強く⽣きる活⼒」や「元気と勇気」をお客様にお送りしたいと強い願いを込めて。そして1⽉10⽇の初⽇に向け劇場⼊りをした直後、「緊急事態宣⾔」を受けました。初⽇の2⽇前の出来事です。

その結果、舞台「東京原⼦核クラブ」の「⼀部公演の中⽌」「収容率制限」、「開演時間変更」、「払い戻し」などを余儀なくされ、私たちは今後の活動の継続の危機を迎えております。もちろん全てお客様とスタッフ、キャストの検討と命を守るための⼤切な必要な措置であったと思います。政府と東京都の要請を全て忠実に受けながら上演を継続することを決定をし、それに伴い⾏った対策を下記におまとめいたしますと、

・平⽇夜、三公演の中⽌
・50%以下の⼊場制限の実施による販売の即時停⽌
・20時に終了するための開演時間の繰り上げと払い戻しの対応

などを実施いたしました。
全て、お客様の安全を確保するため、また政府と東京都の要請にしっかり応えるための施策でございましたが、これにより⼤変な損失を被ったことをご報告いたします。もちろん1/19に発表された中⽌公演の全額保証なども活⽤する予定ですが、現時点では不確定要素も強く⾮常に困難な状況でありことには代わりありません。上記の施策により想定していなかった損失額を皆様にご⽀援をいただきたく、このクラウドファンディングを実施させていただきます。