市川弘太郎、歌舞伎役者26年目の挑戦『不易流行 遅ればせながら、市川弘太郎の会』自主公演の開催が決定

2021.6.15
ニュース
舞台

市川弘太郎 歌舞伎自主公演『不易流行(ふえきりゅうこう) 遅ればせながら、 市川弘太郎の会』

画像を全て表示(3件)


2021年7月31日(土)、 8月1日(日)に東京建物 Brillia HALL(豊島区立芸術文化劇場)にて市川弘太郎 歌舞伎自主公演『不易流行(ふえきりゅうこう)  遅ればせながら、市川弘太郎の会』が開催されることが決定した。

本公演は、「古典芸能が本来持ちうる芸術性と娯楽性を、現代人が楽しめる形で提供する」をテーマに、イベントの企画・運営を行う不易流行実行委員会によるもの。

本公演の開催背景は、36年前までに遡る。市川弘太郎は、2歳でスーパー歌舞伎『ヤマトタケル』を観て歌舞伎役者を志し、12歳で三代目市川猿之助(現・市川猿翁)の部屋子となり、主役を演じることはないが、あらゆるタイプの役を演じることで歌舞伎役者として充実した生活を送っていた。そんな中、以前より交流があった同年代の役者仲間である中村七之助、尾上松也より思いがけない一言があったそうだ。「本当にやってみたい役はないか?」その言葉に弘太郎は、幼き頃の憧れであった『狐忠信』を鮮明に思い出した。子ども部屋の二段ベッドで家族を観客にして夢中で演じた「四の切ごっこ」、あのときの感情がそのまま胸の中にあることに気が付き、「四の切をやりたい」と思わぬ本音が出てきて、弘太郎自身も戸惑いを感じたとのこと。

38歳で自主公演を開催することは同門の部屋子の先輩と比較すると遅く、また収益設計にも不安があったからだ。それでも、七之助はその場で共演を約束し、2年後の2021年7月31日・8月1日の2日間を押さえ弘太郎を後押ししてくれたとのこと。

コロナ禍にあってもその情熱は変わらず、むしろ「いつかと言っていたら、その時はいつまでも訪れない」可能性を一番のリスクと捉え、38歳の弘太郎が同年代の仲間との約束を力として子供の頃の夢を叶えようとする姿に、歌舞伎界外からも有志が集まり「表現の場を創る」プロジェクトとして「不易流行実行委員会」が始動した。

本公演では、席数を半減し、感染予防策を徹底することで来場者の安心安全を最大限追求するのはもちろんのこと、様々な企画を用意して劇場に足を運ぶことが叶わない方々にも楽しんでもらえる施策となっているそうだ。

上演する『義経千本桜』は、弘太郎の師匠である市川猿翁が1,000回以上演じた演目で、親子の情愛を描いた、現代にも通じる恒久的な作品。歌舞伎は同じ演目でも一門で表現方法が違い、また劇場の形や上演時間に合わせて柔軟に表現が変わることもある。弘太郎が師匠への想いを胸に演じる佐藤忠信、そして源九郎狐。歌舞伎ファンの方にも喜んでもらえる舞台であり、歌舞伎の特殊な演出や見どころも多く歌舞伎デビューの方へもおすすめの作品となっている。

市川猿之助  コメント

市川猿之助

この度、澤瀉屋の一門である市川弘太郎が自主公演を開催せていただく運びと相成りました。これも日頃からご贔屓くださる皆様、そして、ご協力いただく七之助さんをはじめ共演者、スタッフ一同のお陰と心より御礼を申し上げます。
まだまだ、新型コロナウイルスの感染が収まらない状況ではありますが、「客席数を半分にしてもなんとか、自主公演を実現させたい」との本人の強い希望から、 今日この日を迎えました。
思いますれば、私も自主公演を約十年間にわたり続けて参りました。現在の状況での開催は並々ならぬ苦労があるものと思っておりますが、得るものは計り知れないものと確信しております。どうか本公演が無事に開催できますよう祈るばかりです。
この勉強会を機に、いよいよ研鑽に励み、役者として大成することを願うと共に、皆様におかれましては、彼の自主公演が回を重ねられますよう、末永くご声援を賜りますよう、不肖、私よりもお願い申し上げる次第でございます。

公演情報

市川弘太郎 歌舞伎自主公演『不易流行(ふえきりゅうこう) 遅ればせながら、市川弘太郎の会』

【公演日時】
第一回:2021年7月31日(土)19時開演
第二回:2021年8月1日(日)13時開演

【場所】
東京建物 Brillia HALL(豊島区立芸術文化劇場)
https://toshima-theatre.jp/

【上演作品】
三代猿之助四十八撰の内 義経千本桜
1,吉野山
2,川連法眼館の場
※出演者は都合により変更になる場合がございます
市川弘太郎、中村七之助、市川團子、中村鶴松  他

料金】
一等席 10,000円(税込)/二等席 6,500円(税込)/三等席 3,500円(税込)
※豊島区民割引有
※7月1日よりイープラス、としまセンターにて販売開始

【主催】「不易流行(ふえきりゅうこう) 遅ればせながら、 市川弘太郎の会」製作委員会
【協力】松竹株式会社
【運営】 有限会社オフィス拓
 
【公式HP】 https://fueki-ryuko.org
【公式SNS】 https://twitter.com/ichikawakohtaro
【お問合せ】 不易流行事務局(press@fueki-ryuko.org)
  • イープラス
  • 市川青虎
  • 市川弘太郎、歌舞伎役者26年目の挑戦『不易流行 遅ればせながら、市川弘太郎の会』自主公演の開催が決定