宮沢氷魚が小松菜奈と恋人役で共演 映画『ムーンライト・シャドウ』初の映像&場面写真を解禁
(C)2021映画「ムーンライト・シャドウ」製作委員会
9月公開の映画『ムーンライト・シャドウ』に宮沢氷魚が出演していることがわかった。また、特報映像と場面写真も解禁されている。
『ムーンライト・シャドウ』は、1989年に刊行された『キッチン』(新潮社刊)に収録された短編小説。1987年に吉本氏が大学の卒業制作として発表し、日本大学芸術学部長賞を受賞した作品。翌1988年には泉鏡花文学賞にも輝いている。本作では、突然訪れた恋人の死をなかなか受け入れることができない主人公・さつきの物語を、一人称の視点で描いている。映画化にあたってメガホンをとったのは、『アケラットーロヒンギャの祈り』で2017年の東京国際映画祭・最優秀監督賞受賞を獲得したエドモンド・ヨウ監督。主人公・さつき役で、小松菜奈が主演している。
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出演が発表された宮沢氷魚は、小松菜奈演じるさつきの恋人・等を演じているとのこと。等は、すべてを包み込むような優しさを持つ一方で、いつの間にかいなくなってしまうような儚さを漂わせた人物。さつきは、その優しさと雰囲気に惹かれ、ともに恋人として幸せな時間を過ごしていく。しかし、ある日突然、等は帰らぬ人となる。
宮沢のコメントは以下のとおり。
宮沢氷魚(等 役)
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最初に台本をいただいて読んだ時に、自分自身と等に近しいものがあるように感じ、物語が自分の中にスーッと浸透していく気持ち良さがありました。等の苦悩や悩みもすごく共感できましたが、等に訪れる死というものは忘れて、一つ一つのシーンや瞬間を、等として一生懸命生きるという考え方で撮影に臨みました。
エドモンド監督は、ずっと笑顔でとにかく役者のことを第一に考え、すごく演じやすくチャレンジしやすい環境を準備してくれたので本当に感謝しています。そういった環境で自由にやらせていただいたからこそ、「こうしたら面白いんじゃないか」というひらめきもあった現場でした。
主人公のさつきは、個性的で自分の意志をしっかりと持っている女性なので、演じるのは独特の空気感を放つ小松さんしかいないと思いました。「ムーンライト・シャドウ」という作品を背負って主人公のさつきになった小松さんがしっかりと先頭にいたので、現場のチーム力も高まっていき、小松さんにもすごく感謝しています。
「ムーンライト・シャドウ」は、いろいろ考える、思うきっかけを与えてくれる、本当に素晴らしい作品になっていると思います。この作品が皆さんのもとへ届くことを楽しみにしていますし、皆さんが少しでも笑顔になってくれることを願って僕たちもがんばりました。吉本ばななさんの原作のように、日本だけでなく世界から愛される作品になったらいいなと思います。
ぜひ楽しみにしていてください。
また、解禁された30秒の特報映像は、原作者・吉本ばなな氏の「今の時代に映画になるべくしてなった作品だと思います」とのコメントからスタート。原作小説でも描かれている、主人公・さつきと恋人・等をつなぐキーアイテムである“鈴”の音に、小松演じる・さつきの「鈴の音が耳を離れないんです」とのナレーションが続く。さらに、さつきの「もっと一緒にいたかったな」との言葉から、名残り惜しそうに離れる二人の手がクローズアップされている。
(C)2021映画「ムーンライト・シャドウ」製作委員会
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『ムーンライト・シャドウ』は9月全国ロードショー。