動く実物大ティラノサウルスロボットにおののけ! 『恐竜展2021』内覧会レポート

2021.7.16
レポート
イベント/レジャー

『恐竜展2021』ティラノサウルス ロボット (C)ココロ

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恐竜のイベントが開催され始めると、いよいよ夏がやって来るような気がする。全国の恐竜好きの皆さま、お待たせいたしました。東京ドームに恐竜が登場だ! 東京ドームシティ内・Gallery AaMo(ギャラリー アーモ)にて、この夏開催される『恐竜展2021』は、2021年7月10日(土)から9月5日(日)まで。この記事では、開幕前日に行われた内覧会の様子を通じて、その見どころを紹介する。

会場外にある、恐竜博士と写真が撮れるフォトスポット

『恐竜展2021』で出会えるのは以下のうちのどれかと言うと……

1. 恐竜の復元骨格
2. 恐竜のロボット
3. 恐竜の迫力映像

答え:ぜんぶ

本展は様々な切り口で恐竜の魅力を捉える、とっても欲張りな企画なのだ!

膨大な知識量に驚き

展示風景

展示空間に入って驚いたのは、思っていたよりも解説が学術的ということ。本展は恐竜に関して世界有数の研究成果を誇る福井県立恐竜博物館が共催に入っており、なかなかに噛み応えのある解説パネルが各所に設置されている。キッズ向けには入口付近で「ジュニア・パスポート」というカラフルな小冊子が用意されており、そちらと併せて見ることで一層理解を深めることができるだろう。

恐竜の名前のあとに日本語で意味を添えてくれているのがとても親切なので、ぜひひとつずつチェックしてみてほしい。 「エオラプトル(夜明けの略奪者)」「アニマンタルクス(生きた砦)」など、イメージに直結して覚えることができて面白い。

展示風景

写真右・圧倒的なボリュームの、ブラキオサウルスの大腿骨。日ごろ太い太いと気にしている自分の足なんて可愛いもんである。このたくましさの前には、人間なんて細枝も同然だ。

アニマンタルクス復元骨格  福井県立恐竜博物館所蔵

こちらは、鎧のような装甲がかっこいいアニマンタルクス。スピードを捨てる代わりに、防御に特化したタイプの恐竜だったという。

やはり見逃せない、因縁の対決!

展示風景

会場を奥へ進むと、いよいよメジャーどころの恐竜たちが登場してくる。

展示風景

「やんのか〜!」と言わんばかりの、白亜紀の二大巨頭・ティラノサウルスとトリケラトプスの頭骨。この正面に映像ブースがあり、そこでは映像制作会社・ネイキッド(NAKED,INC.)によるショートムービーが大スクリーンで放映されている。

『恐竜展2021』大型映像 (C)NAKED,INC.

映像テーマはもちろん、ティラノサウルスとトリケラトプスの対決だ。光の入り具合や空の変化などは、ネイキッドならではの華やかさである。

そして、映像ブースの先で鑑賞者を待ち受けているのは……

ティラノサウルス ロボット (C)ココロ

全長約12mの、実物大ティラノサウルスロボットだ。大きさも質感も期待通りの大迫力! たっぷりと時間をかけてあらゆる角度から眺めてみよう。なお、倒した恐竜を食べている場面なので、動くのは主に首から上のみ。おかげで安心してお尻の方まで観察できる。

展示風景

ロボットの横には、肉の食べ方について詳しく解説したイラスト入りパネルが。「ティラノサウルスのお食事マナー」というお茶目なタイトルながら、正直ここが一番怖いので心の準備を忘れずに。

福井ってスゴイんです

展示風景

展示の終盤では、福井県の恐竜について特集したコーナーが設けられている。福井県がこれまでに5種もの新種の恐竜化石を発見している “恐竜王国” だということは、恐竜好きなら常識(?)かもしれないものの、意外と知られていないのではないだろうか。ここではフクイの名を冠したフクイラプトルやフクイベナートルについて知識を深めよう。

北谷産竜脚類の足跡化石 福井県立恐竜博物館所蔵

つい最近、漫画『ドラえもん』にちなんで命名された新種エウブロンテス・ノビタイのニュースで話題になった “足跡化石” も展示されていた。こちらは北谷で発掘されたイグアノドン類の足跡化石だそう。

K/Pg境界 福井県立恐竜博物館所蔵

出口付近にさりげなく展示されている「K/Pg境界」にもぜひ注目を。赤い矢印の部分が、約6600万年前の地層の変わり目だ。巨大隕石落下で恐竜の時代が終わり、現代ヘと続く新生代が始まった境目である。地球の歴史に文字通り “一線が引かれている” のを目で確かめることができる胸熱ポイントではないだろうか。

発掘体験もしてみました!

本展と連動して、東京ドームシティ内にあるHi!EVERYVALLEY(Gallery AaMo正面)では4種の恐竜ワークショップが開催される。「化石発掘体験」「きょうりゅうせっけん作り」(ともに1,000円)「ペイント・ザ・ダイナソー」(800円)「きょうりゅうペーパークラフト」(500円)のうち、筆者は「化石発掘体験」に参加してみた。

化石発掘体験

木製ノミとハンマーで、石膏の塊に埋め込まれたお宝を発掘する。序盤は大胆に、そしてだんだん繊細に……。力加減がポイントだ。つい夢中になってハンマーを振るってしまう。

中央の鋭く尖った部分に注目

おっ、何か出てきた! すかさずスタッフさんが教えてくれる。

「これは、恐竜のいた白亜紀〜古第三紀に生きていたサメの歯ですね」

その時の筆者のウキウキした気持ちはこんな感じだ。

ドロマエオサウルス科の恐竜復元模型 福井県立恐竜博物館所蔵

「わーい! 見てみて〜!」

ちなみに、他にもアンモナイトやモササウルスの歯、サンゴの化石などを発掘することができるという。発掘した歯は特製袋に入れて大事に持ち帰った。数千万年の重みがちょっと嬉しい。

実際に手を動かすワークショップ体験は、展示で得た知識をより自分に引き寄せ、腹落ちさせるのに一役買ってくれそうだ。対象年齢が低めの体験もあるので、ファミリーで参加してもとても楽しいと思う。

見たい食べたい楽しみたい

スピノサウルス復元骨格 福井県立恐竜博物館所蔵

『恐竜展2021』は、Gallery AaMoにて、2021年7月10日(土)から9月5日(日)までの開催。関連施設でのコラボ商品・コラボ企画も多数行っているので、訪れればきっと楽しい1日を過ごせるだろう。この夏は後楽園にて、どっぷり恐竜の世界に浸ってみては。

文・写真=小杉美香

展覧会情報

恐竜展2021
期間:2021年7月10日(土)~9月5日(日)【58日間】
※開催期間中無休
時間:10:00~18:00
※最終入館は閉館の30分前まで
場所:Gallery AaMo(ギャラリー アーモ)
料金(当日):一般(大学生以上)1,500円 / 中・高校生1,200円 / こども(4歳以上)900円
主催:読売新聞社、東京ドーム
共催:福井県立恐竜博物館
特別協力:福井県立大学恐竜学研究所
URL:https://www.tokyo-dome.co.jp/aamo/event/kyoryu2021.html
特設サイト:https://kyoryu2021.com/ 
お客様からのお問い合わせ先:東京ドームシティわくわくダイヤル TEL.03-5800-9999